オークランド近郊のパワースポットでハイキングやウォーキング

ニュージーランドは国土の30％以上が自然保護区や国立公園に指定されています。都市部に住んでいても、誰もが週末などを利用して気軽に自然に親しめるのもニュージーランドの魅力のひとつ。今回はまだ紹介していない、気軽にブッシュウォーキングやハイキングが楽しめるオークランド近郊の自然保護区を現地スタッフがレポートします。

森林を歩くブッシュウォークです。オークランドから北西へ車で約3時間30分のワイポウア・カウリ森林保護区（Waipoua Kauri Forest）は、ニュージーランド固有の巨木カウリの原生地です。ワイポウアとはマオリの言葉で「神」という意味。数々の貴重な野鳥の棲息地であり、巨大なシダ類が自生する熱帯雨林が広がります。「保護区」の名の通り、大きな見所のひとつがカウリの木。巨大なものでは高さ60m、幹の直径は5mあるいはそれ以上、樹齢2000年に達するといいます。神の木と呼ばれ、まさにパワースポット。
ワイポウアの森を通る幹線道路（State Highway 12）を走り、「Kauri Walks」の標識に従って進むと駐車場へとアクセスできます。ここからカウリウォークのスタートです。駐車場には3つのルートを示した看板があり、表示にしたがって歩きます。スタート地点は同じです。まず、10分ほどブッシュウォーキングを楽しんでフォーシスターズの愛称で親しまれている4本の高木カウリが自生するところへ。そこから今度は15分足らずで、「森の父」（Te Matua Ngahere）と呼ばれるカウリを目指します。幹の直径は5mに達し、幹周りは現存する最大のカウリだそう。
その後、これまで来たトレイルをフォーシスターズ付近まで戻り、そこからルートを示す看板に従って30分ほども歩くと、ヤカスと呼ばれるカウリに出会います。高さは約43m、幹周りは約12mの見上げんばかりのカウリ。もちろん、ウォーキングの間、たくさんのカウリの木を目にするはず。マイナスイオンをたっぷり浴びてのウォーキングが楽しめます。
また、同幹線道路をさらに北西へと進み、タネ・マフタ駐車場からのウォーキングルートをわずか5分ほど歩くと、「森の神」（Tane Mahuta）と呼ばれる現存する国内最大のカウリの木（高さ約51m、幹回りは約14m）の木を見ることができます。

オークランドの西側、海岸沿いに広がる熱帯雨林の自然保護公園、ワイタケレ山脈公園（Waitakere Ranges）（総面積約16,000ha）には週末や休暇を利用して地元の人々が多く訪れます。ここには全長約250kmものいくつものウォーキングトレイルが整備されていて、熱帯雨林地帯や海岸沿いなどのウォーキングが楽しめます。ここではオークランドから日帰りで楽しめるウォーキングトレイルを2つ紹介します。
オークランド市街地から西へ、途中シーニックドライブを走り、車で40分ほどで、アラタキビジターセンター（Arataki Visitor Centre）です。ここから約1時間のウォーキングトレイルが整備されていて、ニュージーランド原産の植物などについて解説する案内板も設置されています。カウリの木々を見ながらの気持ちのよい気軽なウォーキングが楽しめます。
また、アラタキビジターセンターから西の海側へと車で約20分も走ると、映画『ピアノレッスン』のロケ地にもなったカレカレビーチ（Karekare beach）があります。カレカレビーチから10分足らずも原生林を歩けば、高さ約30mのカレカレの滝（Karekare Falls）へ。ウォーキングトラックに沿って歩けば、滝の上まであがることもできます。ピクニック気分でサンドウィッチや飲み物を持って行くのもいいかも。

これまでも、オークランド近郊でブッシュウォーキングやハイキングが楽しめる自然保護区についてはいくつか紹介しています。ぜひご覧ください。

▼ティリティリマタンギ島 オークランドから行ける野鳥の楽園
https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/NZ/2014/07/tiritirimatangi-island.html
▼ゴートアイランド（オークランド近郊）の行き方と楽しみ方
https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/NZ/2015/02/goat-island.html

また、JTBでは、オークランドをはじめ、各地で気軽に楽しめるブッシュウォーキングやハイキング、あるいはワイナリーや温泉と組み合わせたオプショナルツアーを提供しています。ご参考まで。