ニュージーランド南島のテカポで絶景の星空に包まれる
南島中央部に位置するテカポは、その風景の美しさで世界的に知られる湖畔の町です。
湖畔に立つかわいらしい教会とミルキーブルーに輝くテカポ湖、湖の奥にそびえるサザンアルプスのコントラストは、まるで絵本の中から抜き出したような素晴らしさ。
ですが、テカポの楽しみは日中だけにとどまりません。日が暮れた後は、空一面を覆う星が現れ、宇宙旅行に出かけたようなロマンチックな時間が過ごせます。
ニュージーランドは全国各地で美しい星空が楽しめますが、中でも南島のテカポは星空の素晴らしさと、世界最南端の天文台があることで有名です。晴れた日の 星空はまさに圧巻。幾千幾万もの星が360度、見渡す限りの空を埋め尽くす幻想的な夜空は、宇宙船に乗って銀河を眺めているような気分にさせてくれます。
テカポの星空がきれいなわけとは?
テカポの星空が美しいのは、いくつかの理由があります。
まず、ニュージーランドの国土が、星が密集している南半球に位置していることが挙げられます。次にテカポの空気が乾燥していて澄みきっていること。これはテカポがサザンアルプスの東側にあることと関係しています。西側から吹く湿気を含んだ風がアルプスを越える際に雪や雨を降らし、山脈の東側には、乾燥した空気が流れ込みます。そのためテカポには湿度が低く、澄み切った空気が広がっているのです。さらにテカポの人口が少なく、周辺に大きな町が少ないため、人工的な光が少ないことも挙げられます。
現在、テカポの町の人々は美しい星空を世界遺産として登録するために、様々な活動を行っています。例えば街灯が空ではなく道路側を照らすように設計されていたり、住人達が夜は窓のカーテンを閉め、家の光が外に漏れないようにしたりして、美しい星空を守っています。
昨年には、テカポとマウントクックエリアを含む4300平方キロメートルのエリアは、インターナショナル・ダーク・スカイ・アソシエーションによって星空保護区に認定されました。
現在、世界で星空保護区に認定されているのは、4か所のみ。世界でも類まれな星空をぜひお楽しみください。
南半球の天の川なら七夕の夜もよりロマンチック
テカポでは、アース&スカイ社がスターウォッチングのツアーを行っています。
観測を行うのは、世界最南端の天文台があるマウント・ジョンの山頂です。日本語ガイドが、レーザーポインターを使って星を指しながら説明してくれるので、星や星雲、星座などの知識も深まりますし、肉眼では見られない天体を大型望遠鏡でのぞくこともできます。山頂にはカフェもありますので、温かい飲み物を飲みながら、南十字星や星座を探して過ごしましょう。運がよければオーロラと遭遇することもあるそうです。
山頂は夏でもかなり冷え込みますので、ツアー参加者にはダウンジャケットが用意されています。防寒具はお忘れなく。
アースアンドスカイ社では七夕に合わせて7月5、6、7日の3日間、スペシャルイベントを開催します。星空観測を行う場所でのライブや記念撮影なども行われますので、この時期にニュージーランドを旅する方はぜひお楽しみに。ちなみに七夕は、中国から伝わってきた話なので、このイベントは中国人と日本人を対象にしているそうです。
マウントクックやクイーンズタウンでも星空を満喫しよう
テカポ以外の町でも、もちろん美しい星空を楽しむことができます。
テカポと同じく星空保護区に登録されているマウントクックエリアでは、プラネタリウムと星空観察を組み合わせたツアーが行われていますので、こちらも要チェックです。
また、クイーンズタウンでもスターウォッチングのツアーが行われています。こちらは町から特定の場所に移動しての星空観察となりますが、条件がよい日には、星明りで人影ができるほどの素晴らしい星空が楽しめます。
ニュージーランドを旅行する際は、夜、星を見に屋外に出ることを想定して、夏でも防寒着を持っておくとよいでしょう。
また夏の間(ニュージーランドの夏は12~2月頃です)は夜の9時頃まで明るいので、夜更かしや寝坊をしても大丈夫なように、余裕のある日程を組んでおくと安心です。
日本ではなかなか見られない幻想的な星空を、ぜひお楽しみください!
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オプショナルツアー(現地発着)NZD140〜テカポ湖のマウント・ジョン山頂にある天文台から、約1時間半のスターウォッチングを楽しみます。
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オプショナルツアー(現地発着)NZD65〜クイーンズタウン近郊の観測場所に移動し、そこで約2時間のスターウォッチングを行います。
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オプショナルツアー(現地発着)NZD62〜エドモンドヒラリー卿アルパインセンター内にあるシアターで、プラネタリウムを鑑賞後、天候がよければ実際に外にでてスターウォッチングを楽しみます。