インドの治安・トラブル対策・トラブルにあったときの対処法
海外旅行ではどんな国でもトラブルや犯罪に巻き込まれないよう細心の注意が必要ですが、ことインドでは、様々なトラブルに旅行者が巻き込まれる事例が発生しています。旅行者が事前に情報を得て注意することで防げる被害も少なくありません。インドは悠久の歴史を持ち、様々な民族が混在する、興味と感心が尽きない国です。インド滞在中に被害に遭わないための工夫と対処法をご紹介します。
頻繁に報告される犯罪・トラブル
目覚ましい経済成長とともに、日々変化し続けるインドですが、残念ながら海外からの旅行者が犯罪やトラブルに巻き込まれる事例は、後を絶ちません。旅行者を狙った手口の代表的な例を紹介するとともに、トラブルをできるだけ未然に防ぐ方法をご案内します。
<スリ・置き引き>
インドに限ったことではありませんが、旅行者が最も狙われやすく、被害に遭いやすいのがスリ・置き引きです。完全に防ぐことは困難ですが、被害を最小限にすることは可能です。①大金を持ち歩かない
街歩きをするときには、最低限の小銭程度にし、大金を持ち歩かないよう気を付けましょう。
②貴重品は分散して身に付ける
財布に現金とともにクレジットカードやパスポート、運転免許証などをすべて保管しないようにしましょう。スリなどは現金が目当てですので、財布には現金のみにし、身分証明書類やカード類は別の場所に保管しておくと、万が一財布を盗まれても、現金のみの被害ですみます。
③バッグ、リュックサックに注意
これは日本でも当たり前のことですが、バッグのジッパーを開けたままにしない、中身が見えるようなバッグは持たない、バッグは脇で口をしっかりとガードする、ことなどは常に意識しておきましょう。また、バスや地下鉄で不必要に前や背中側から近づく人がいたら、グループで手荷物を狙っている可能性が高いので、すみやかに離れることが懸命です。
リュックサックの場合には、背中で背負わず前に抱えるようにします。背負ったリュックサックは、スリに特に狙われやすくなります。
④歩きスマホはしない
スマホを見ながら歩いている人は、スリの格好のターゲットになります。注意がスマホに向かい、バッグやリュックサックへの注意がついついおろそかになってしまうためです。日本でも同じことが言えますが、インドでは特に注意して下さい。
⑤クレジットカードの番号、パスポート番号などは控えておく
クレジットカードが盗まれた場合、不正使用を防ぐため、すぐにコールセンターなどに電話し、停止してもらう措置が必要です。そのため、自分のカード番号や有効期限などの詳細情報をコールセンターの連絡先とともに、メモして保管しておきましょう。万が一の時にすぐに使用停止してもらえば、被害は最小限ですみます。
パスポートを盗まれた場合には、最寄りの日本大使館、領事館で再発行の手続きをとる必要があります。パスポート番号や発行年月日、有効期限等を念のため記録しておきましょう。
※在インド日本国大使館・領事館情報:
https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/zaigai/list/asia/india.html
<スマートフォンの盗難>
現金とともに、スマートフォンはスリや置き引きの絶好のターゲットです。まずは、歩きスマホは絶対にしない、無造作にポケットなどに入れて歩かない、ことなどで最低限の自衛をしましょう。また、レストランや食堂では、スマートフォンで料理を撮影することがあると思いますが、そのままテーブルに置いたままにして食事をする、ことはできるだけ避けましょう。通りすがりの人に声を掛けられ、そちらに注意が向いた一瞬のすきをついて仲間の一人が背後からそっと盗んでいくという事例など、スマホに関するトラブルはとても多いのです。
万が一盗まれた場合には、まず渡航先から携帯会社に電話し、利用停止の手続きをとりましょう。
スマホを盗まれて電話できない場合には、いったんホテルに戻り、ホテルから電話をしてください。
電話番号:
docomo:インドの国際電話アクセス番号(011)+81-3-6832-6600
https://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/support/os_inquiry/
au:(011)+81-3-6670-6944
https://www.au.com/mobile/service/global/inquiry/
Softbank:(011)+81-92-687-0025
https://www.softbank.jp/support/faq/view/10168
<乗り物でのトラブル>
タクシーやオートリキシャーでは、料金に関するトラブルが絶えません。タクシーの場合はメーターをきちんと使っているか、オートリキシャーの場合は事前に料金交渉をしましょう。できる限り毅然とした態度で交渉することが重要です。<睡眠薬強盗など>
インドで頻発するのが、睡眠薬強盗。これは、列車でたまたま乗り合わせたり、公園で声を掛けられた人から睡眠薬が入った食べ物や飲み物を勧められ、それを何気なく口にし倒れている間に荷物をごっそり盗まれる、というものです。知らない人から勧められた食べ物は、どんなに感じのよい人でも決して受け取らないようにしましょう。本人も食べたからといって安心しないでください。<観光地での案内>
観光地で「案内してあげる」などと声をかけてくる人がいますが、きっぱりと断りましょう。曖昧な態度ではそのままペラペラと喋りながらついてきて、勝手にガイド料を請求してくることがあります。「案内してあげます」と寄ってくる人には、きっぱりと「ノー!」と言いましょう。また、「写真を撮ってあげる」と寄ってきて、撮影料を請求する人もいます。声を掛けてきた人には用心した方がいいでしょう。
<事前に調べておく>
外務省では海外安全ホームページで、各国の安全情報、注意喚起などをしています。渡航前に事前にチェックしておきましょう。https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_001.html#ad-image-0
インドはトラブルが少なくはない国ですが、事前に情報収集し自衛をすることで、日本では経験できないような素晴らしい旅行体験ができる国です。事前に対策はしても・・・と不安のある方は、日本語ガイドとともに、メインバザールやコンノートプレイスの地下マーケット、ショッピング、チャンドニーチョーク、チベット人街を巡るガイドツアーを利用してみてはいかがでしょうか。1日かけてインドのローカルを体感することができますよ。
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