営業区域が決まっている香港のタクシー事情、日本との違いは?
香港のタクシーはメーター制で安心して利用できるうえ清潔。通りで簡単に捕まえることができ、料金も日本の半額程度と使い勝手がとてもいいので長距離以外の移動で重宝します。ただ、日本のタクシーと大きく違う点も多々あるので利用の際は注意が必要です。今回は香港のタクシー事情についてご紹介します。
香港のタクシーには営業区域がある!
香港のタクシーは走行できる範囲がエリアごとに決められています。目印は車体の色。営業区域によって赤、緑、青に色分けされています。香港国際空港とディズニーランドに行く場合のみ、どのタクシーでも利用できます。
<赤タクシー>
営業エリア:ランタオ島のトンチョンロードとランタオ諸島南部を除く香港のほぼ全域 料金:初乗り2キロまで24香港ドル(HKD)。それ以降の移動距離200メートルごと、待ち時間1分ごとにHKD1.70(メーターがHKD83.50以上になるとHKD1.20ずつ)加算されます。
<緑タクシー>
営業エリア:新界(ニューテリトリー)エリアのみ 料金:初乗り2キロまでHKD20.50、それ以降の移動距離200メートルごと、待ち時間1分ごとにHKD1.5(メーターがHKD65.50以上になるとHKD1.20ずつ)加算されます。
<青タクシー>
営業エリア:ランタオ島内のみ 料金:初乗り2キロまでHKD19、それ以降の移動距離200メートルごと、待ち時間1分ごとにHKD1.5(メーターがHKD154.00以上になるとHKD1.40ずつ)加算されます。 赤、緑、青タクシーのいずれも深夜の割り増し料金はありません。
トランクに荷物を積むと追加料金
香港島と九龍半島の間を海底トンネルを使って移動すると、往復のトンネルの通行料を支払う必要があります。運転手がトンネルを通って戻るための費用も乗客が負担するわけです。ただし、トンネルを越える専用のタクシースタンドから乗車した場合はトンネル通行料は片道だけ支払えばいいことになります。 また、車のトランクに荷物を積むと1個につき追加料金がかかります。料金を払う時に上乗せされるので覚えておきましょう。車内に料金表が掲示されています。 料金は基本的に現金払いで、ほとんどカードは使えません。HKD1000紙幣やHKD500紙幣はお釣りがないと断られることがあるので、少額紙幣を用意するようにしましょう。チップは不要ですが、HKD1以下のお釣りは戻ってきません。
海底トンネル超えを断るタクシーも!?
乗車はタクシースタンドのほか、制限区域でなければ流しのタクシーも拾うことができます。ダッシュボードに「FOR HIRE」が表示され、車の屋根の表示灯が点灯していれば空車ですが、ダッシュボードに「OUT OF SERVICE」が表示されていたら停まってくれません。 また、香港島と九龍半島間の移動(トンネル超え)を断わるタクシーがあります。トンネル超えをする場合は波を打つように手を振りましょう。トンネル超えをしてくれるタクシーが停まってくれます。 乗車したらシートベルトの着用が義務付けられています。運転手は日本語が話せません。英語もあまり得意ではないので、行先を書いたものを持ち歩くと安心です。運転手の身分証明書は必ずダッシュボードに表示されているので、万が一問題があったときには運転手の名前とナンバープレートの番号を控えておきましょう。レシートをもらっておくこともお勧めします。