香港の祝日 2020年版
※この記事は2020年3月現在の情報を元に加筆・修正を実施しました
香港は中華圏ですが、1997年までイギリスの統治下にあったという歴史から、旧正月を祝いつつ、ブッダの誕生日もキリストの誕生日も祝日という興味深い祝日構成になっています。したがって祝日も新暦、旧暦で定められているものが混在します。旧暦で決められる祝日は年ごとに日にちが変わるので、観光客は注意が必要です。
2020年における祝日は以下の通り
香港は日曜日が公休日となっています。
※は新暦にもとづき毎年同じ日が祝日になっている日です。
1月1日(水)※ 新年(New Year's day)
1月25日(土) 旧正月(Lunar New Year's day)
1月26日(日) 〃
1月27日(月) 〃
1月28日(火) 〃
4月4日(土) 清明節(Ching Ming Festival)
4月10日(金) 耶蘇受難節(Good Friday)
4月11日(土) 耶蘇受難節の翌日(The day following Good Friday)
4月13日(月) イースターマンデー(Easter Monday)
4月30日(木) 仏誕節(The day following the Birthday of the Buddha)
5月1日(金) ※ 労働節(Labor day)
6月25日(木) 端午節(Tuen Ng Festival)
7月1日(水)※ 香港特別行政区成立記念日(Hong Kong Special Administrative Region Establishment Day)
10月1日(火)※ 国慶節(National Day)
10月2日(水)中秋節の翌日(The day following the Chinese Mid-Autumn Festival)
10月26日(月)重陽節(Chung Yeung Festival)
12月25日(水)※ 聖誕節(Christmas Day)
12月26日(木)※ 聖誕節の翌日(The first weekday after Christmas Day)
祝日の概要
<新年>
旧正月を祝う香港ですが、新暦の元旦も祝日となります。
<旧正月>
旧暦の正月(旧正月)は元旦から3日までが祝日です。ほとんどの商店、会社は休みとなり、中国本土からも大勢観光客が訪れるので混雑必至です。
<清明節>
先祖の供養のため墓参りをする日で、日本のお盆のようなものです。
<耶蘇受難節>
キリストが十字架で張り付けの刑に処せられた日(聖金曜日)から3日目に蘇り、弟子たちの前に現れたとされる日が復活祭(イースター)です。復活祭は日付ではなく、「春分の日の後の最後の満月の次の日曜日」なので、その前々日が聖金曜日になります。耶蘇受難節とその翌日が祝日、復活祭とその翌日も祝日です。
<労働節>
メーデー。英国から中国へ返還された翌々年(1999年)から中国全土に倣って祝日になりました。
<仏誕節>
旧暦の4月8日、釈迦仏の誕生日です。労働節と同様、香港が英国から中国へ返還された翌々日(1999年)から祝日に制定されました。
<端午節>
旧暦で5月5日が端午節です。端午とは5月のはじめという意味。春節、中秋と並んで中華圏の三大伝統節句とされています。中国の故事にちなんで、この日にはちまきを食べる風習があり、各地でドラゴンボートのレースが行われます。
<香港特別行政区成立記念日>
1997年7月1日に香港は英国から中国へ返還されました。毎年この日には香港会議展覧中心前の広場で記念式典が行われます。
<国慶節>
中華人民共和国の建国記念日です。
<中秋節の翌日>
中秋節は中華圏の三大節句のひとつ。香港では中秋節の夜には家族で食事をし、月見をしながら月餅を食べたりします。ヴィクトリア公園では翌日にかけて提灯カーニバルが開かれるなど夜通しにぎやか。そのためか、中秋節の翌日が祝日となっています。
<重陽節>
旧暦9月9日は奇数(陽)が重なるので重陽節と呼ばれています。この日は高いところに上ると幸運が訪れると言われており、ハイキングや山登りへ行く人が多いようです。清明節と同様に先祖の墓参りをする日でもあります。
<聖誕節>
クリスマス。数日前から街はイルミネーションで飾られます。クリスマスの翌日は「ボクシングデー」。香港のほか、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージランドなど英連邦の国に多い祝日です。ボクシングデーの由来は諸説ありますが、貧しい人たちのために教会が寄付を募った箱をクリスマスの翌日に開けて人々に配ったというのが有力です。
香港の祝日は香港政府観光局のウェブサイトで確認できます。