ウルルを120%楽しもう!星空ディナーにセグウェイ、ラクダも!
オーストラリアの真ん中にある巨大な岩、ウルル(エアーズロック)。内陸部の中心都市、アリス・スプリングスから南西へ約440kmにある先住民の聖地です。広大で乾燥したアウトバック独特の自然の中、ウルルの麓をセグウェイで走破したり、ラクダに揺られて野生のカンガルーを眺めたり。日没後は、文字通り、満天の星空に包まれます。
地球の神秘!ウルルとカタジュタのながーい歴史
巨大な単一岩のウルル、通称「エアーズロック」の神秘的な景観は、どのようにして出現したのでしょうか?一説によると、今から4億年前、地殻変動により、地下にあった固い砂岩層が、「V」字型に曲がり、その両端が隆起、地上に姿を現します。このうちの一つが、現在のウルルで、その後の侵食と風化により、7000年前には、ほぼ現在の姿、標高868m(地表からの高さ335m )、周囲9.4kmになりました。地表に出ているのは、この砂岩層全体の5%に過ぎないのだそうです。
ところで、地下から隆起した、砂岩地層のもう一つの端は、どうなったと思いますか?現地の景色を見た方なら、お分かりになるのではないでしょうか。エアーズロックそっくりの岩の山、マウント・オルガス、正式名称カタジュタが、もう片方の端になります。言われてみれば、確かに色や質感など、そっくりですね。
カタジュタは、アリス・スプリングスの南西365kmに位置し、約22平方kmに、36の巨大な岩山が集まった奇岩群。最も高いところは標高1066m、地表から546m。カタジュタとは、アボリジニの言葉で「多くの頭」を意味します。
精霊が宿っているウルルの岩
先住民アボリジニがウルル・カタジュタ周辺に住み着いたのは、今から1万年以上前といわれ、精霊や水場の位置を描いた壁画が残っています。現存する最も古いものは、推定1000年前のもの。カタジュタでは、今も夜などにアボリジニの儀式が行われているそうです。またアボリジニの人々は、ウルルの岩の表面の巨大なくぼみや穴に、精霊が宿っていると信じています。つまりここは、非常に大切な信仰の対象でもあるのです。
ウルルとカタジュタのある一帯は、「ウルル・カタジュタ国立公園」に指定されており、入域する際には、パークチケットの購入が義務付けられています。また部外者には分かりにくい、アボリジニの信仰の観点から、入域が好ましくないエリアや時間帯、乾燥地帯の自然条件などは、現地ガイドが熟知していますので、安心して同エリアを散策するためにも、ツアーの利用をおすすめいたします。
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オプショナルツアー(現地発着)JPY22,223〜大人16歳以上 ※価格は予告なく変更になる場合がございます。期間: 2023-04-01~2024-03-31
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オプショナルツアー(現地発着)JPY20,921〜大人16歳以上 ※価格は予告なく変更になることがございます期間: 2023-04-01~2024-03-31
ヘリコプター?ラクダ?アウトバックを満喫しよう
広大なオーストラリアのアウトバックは、楽しみ方もスケールが違います。現地ツアーではヘリコプターやに乗って、上空からウルル全体を眺めたり、ウルルの麓をセグウェイに乗って散策したり。
のんびり自然を堪能するなら、ラクダに乗ってゆく砂漠巡りツアーはいかがでしょう。エンジン音がしないので、野生の動物に遭遇するチャンスは高くなります。ウルル一帯は、170種以上の鳥たちが生息するバードウォッチングの楽園。他にも、赤い砂漠をジャンプしながら移動するカンガルーの群れや、エミュー、ディンゴ、ワラビーなどを探してみてください。
夜は満点の星空の下、ロマンティックな屋外ディナー
ウルルといえば、夕暮れや、日の出の美しさは折り紙付きですが、もう一つ、忘れてはいけないのが、夜の満天の星空。周りに高い山や建物など、遮るものがないので、文字通り、夜空に包まれるという体験が味わえます。国立公園に隣接したエアーズロック・リゾートでは、ロマンティックな星空を堪能できる、屋外ディナー・ツアー「サウンズ・オブ・サイレンス」が大人気です。同リゾートはウルルから約20km、カタジュタから約50kmの距離にあります。
「サウンズ・オブ・サイレンス」参加者は、日の入りの1時間前に同リゾートを出発。ウルルが見える野外にセットされたディナー会場で、冷えたスパークリングワインで喉をうるおしながら、沈みゆく太陽の残照に照らされ、刻々と色をかえる岩山の眺めを楽しみます。やがてアボリジニの伝統楽器、ディジリドゥーの音色が響くなか、ディナーのテーブルへ案内されます。料理のメニューには、クロコダイル、カンガルー、バラマンディ、クワンドンの赤い実など、エキゾチックな地元産の食材も登場します!
食後、辺りがすっかり暗闇に包まれる頃、会場の明かりが消え、いよいよ星空鑑賞の始まりです。スタッフが、北半球では見ることが難しい「南十字星」や、色々な星座、天の川を見つけてくれます。周りに高層ビルもネオン街もない、広大な平原にいるからこその贅沢な夜のひとときに、うっとりしてください。なお、サウンズ・オブ・サイレンスに参加するには、同リゾートに最低2泊する必要があります。またディナーは人数制限がありますので、早めの事前予約は必須です。
ウルル・カタジュタ国立公園への玄関口、エアーズロック・コネラン空港へは、カンタス航空が、シドニー、ケアンズから乗り入れています。所要時間は、シドニーから約3時間半、ケアンズから2時間50分。ちなみに同空港も、エアーズロック・リゾートが所有。空港から同リゾートまでは車で約10分です。
JTBでは、ウルル・カタジュタ国立公園を、色々な角度から楽しむツアーをご紹介しています。ご自分にぴったりのツアーをぜひ見つけてくださいね。