エアーズロック(ウルル)を知る -歴史的な歩みから過ごし方まで-
こあらさん
中央オーストラリアにこつ然と出現するエアーズロック(ウルル)は、地球のヘソともいわれる世界最大級の巨大な一枚岩でできた山です。
自然と文化の複合世界遺産に登録されたその不思議な景観は見る者を圧倒します。今回は一生に一度は行きたいエアーズロック(ウルル)についてご紹介します。
エアーズロック(ウルル)の歴史
エアーズロック(ウルル)はオーストラリアのほぼ中央部、ノーザンテリトリー州にある高さ348mの巨大な一枚岩です。ウルルとは先住民アボリジニの言葉で、エアーズロックはイギリスの探検家が名付けた名前。ウルル-カタ・ジュタ国立公園の中にあります。地表に出ているのはほんの一部で、地中には深さ数kmに渡り、残りの部分が埋まっているそうです。
ウルルが現在の姿になったのは今から7000万年前とのこと。「アウトバック」と呼ばれる赤く乾いた大地が広がる平原に、こつ然と表れるその光景はなんとも不思議で神秘的で、オーストラリアはもちろん、他の国を探してもちょっとほかにはない光景です。世界中の観光客が集まるのも納得です。
地質学的にも貴重な存在であることに加え、先住民アボリジニにとっては聖地であり、長年崇められてきました。このため、世界でも数少ない自然と文化の複合世界遺産に登録されました。
刻々と変わる岩の色、サンセットとサンライズの魅力
エアーズロック(ウルル)は太陽の光によって色が刻々と変化し、見飽きることがありません。ぜひ見たいのはサンセットとサンライズ。昇ってきた太陽の光に照らし出され、夜明けの空に姿を現すウルルは神々しくて、思わず手を合わせてしまうほど。日没には夕日に照らされ、赤く燃えるような姿が見られます。サンセットのウルルも実に感動的です!
ウルルのそばにはエアーズロック・リゾートというリゾートエリアがあり、ビジターセンターや複数のホテルが集まっています。ここを拠点に滞在すれば、日の出や日没にウルルが見せるいろいろな表情をじっくり堪能できますよ。周囲にさえぎるものがないので、夜には満天の星空!スターウォッチングもおすすめです。
山頂に登るなら早朝がおすすめ、登山準備は万全に
ウルルはアボリジニの人たちにとって神聖な場所。彼らはふもとから眺めるだけで山頂に登りませんが、観光客は登ることができます。ただし周囲は砂漠で遮るものがなく、あまりに気温が高くなると、登山が禁止される場合も少なくありません。登山をするなら、気温がまだ低い涼しい早朝から午前中がおすすめです。
決して高い山ではありませんが急な斜面が多く、土がないため足下は滑りやすいので、しっかりしたトレッキングシューズは必須。木がまったく生えておらず、強い日差しを遮るものがないので、日焼け止めや帽子、飲みものも必需品です。登山道の3分の1は鎖が張られているので、軍手もあるといいですよ。
低山だからと甘く見ず、しっかり準備をして安全第一を心がけましょう!
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オプショナルツアー(現地発着)AUD179〜午後に世界遺産カタジュタ(オルガ岩群)を訪問。夕方にはウルルのサンセット会場に移動します。