ブリッツボックス、シンガポール大会で今季2勝目を飾る!
こんにちは!南アフリカ観光局です。
7人制ラグビーのワールドシリーズ第8戦シンガポール大会で、南アフリカ代表ブリッツボックスは予選3試合を負けなしで終えた後、準々決勝でこのところ好調のサモア、準決勝では今季の総合ポイント争いの首位を走る米国、決勝では前週の香港セブンズで大会5連覇の偉業を成し遂げた強豪フィジーを退けて、バンクーバー大会に次ぐ今季2勝目を飾りました!
アジアで開催された7人制ラグビーのワールドシリーズでは、南アフリカは過去30大会で優勝2回と決して相性が良いとは言えず、前週の香港大会でも7位という不本意な成績にとどまりました。
そして翌週に迎えたシンガポール大会、無敗でフィジーとの決勝戦へと駒を進めたブリッツボックスは前半に3本のトライなどで19対0と大きくリードを許してしまいます。
この時点でフィジーのシンガポール大会2連覇はほぼ間違いないと思われましたが、ブリッツボックスは勝利を信じて後半に臨み、ドラマチックな大逆転劇を演じることとなります。
後半に入りカート・リー・アレンゼ、アンジェロ・ディビッズ、ライアン・ウーストハイゼンによるトライとコンバージョン1本で得点を重ねたブリッツボックスは、試合終了まで残り1分を切った時点でフィジーに2点差まで詰め寄ります。
そして試合終了間際、フィジーの反則によりチャンスを得た南アフリカは、セルヴィン・ディビッズがペナルティーゴールを決めて19対20と逆転。
最後のプレーを凌いだ南アフリカが見事に今季2度目の優勝を果たしました。
キャプテンのシヴィウェ・ソイズワピ選手を膝の負傷で欠いた決勝でのブリッツボックスの戦いぶりについて、ニール・パウエル ヘッドコーチ(HC)は選手を褒めたたえたうえで「言葉が出ないほど選手を誇らしく思う。決して諦めることのない根性を見せてくれた。ハーフタイムでは後半、先に得点を挙げることが重要だと伝えたが、チームはそれを実践し、その後も得点を重ねた。ボールをキープし続けることが鍵となった後半、若い選手たちは我々のアドバイスや指示を聞き逃すことなく、勝利に大きく貢献してくれた。後半の最初の得点は2分を経過した後だったが、これでチームの自信と勢いに弾みがついた」と語っています。
前半は苦しみ、後半に入ってから好プレーが見られる試合が目立ったシンガポール大会を振り返って、パウエルHCは「最大の敵は自分自身であるとよく言われるが、ひとたび物事が軌道にのるとこのチームは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる」と述べています。
また決勝戦を欠場したキャプテンのソイズワピ選手は「若い選手たちが多くを学びながら献身的なプレーでゲームに貢献してくれた。シンガポールでの貴重な経験は彼らの今後の躍進に繋がるに違いない」と若手への期待を述べていました。
また今回のシンガポール大会では、西ケープ州ジョージ出身のブランコ・デュプレア選手(28歳)が、スプリングボック・セブンズの最多試合出場記録となる通算350試合を達成。
常に冷静な試合巧者と評されるデュプレア選手は身長166㎝、体重72kgと南アフリカ人としてはとても小柄ではあるものの、スプリングボック・セブンズの一員として過去9年間で最多コンバージョン記録(398本)を更新し続けるとともに、最多得点数でも通算1430点のセシル・アフリカ選手に次いで2位の1253点、また最多トーナメント出場回数でもカイル・ブラウン選手と並ぶ69大会という数々の輝かしい記録を誇っています。
優勝の華も添えられた新記録樹立についてブランコ選手は「この記録を素晴らしいチームメートと家族、そして祖国南アフリカの全てのファンとともに分かち合えることを光栄に思う。これは僕のものではなく、彼ら全員のものに他ならない」と謙虚な人柄をうかがわせるコメントを寄せています。
さて、シンガポール大会での優勝で今季ワールドシリーズの総合ポイントを121点へと伸ばした南アフリカは4位を維持しながら、5位のイングランドとの差を14点に広げ、今季終了時の総合ポイント上位4カ国が得られる来年の東京オリンピックへの出場権にも一歩近づいたことになります。
今季のワールドシリーズもロンドン大会(5月25~26日)とパリ大会(6月1~2日)の2戦を残すのみ。
次戦のロンドン大会でスプリングボック・セブンズはアルゼンチン、カナダ、そして日本との予選ラウンドに挑むことになります。
Go Blitzboks!
最後になりますが、南半球に位置する南アフリカ・ケープタウンはこの先、5~8月にかけて冬を迎えることになります。
※「写真提供:南アフリカ観光局」
ホエールウォッチングのベストシーズンは8~10月頃!
冬とはいえども日中の平均気温は18~20度と過ごしやすく、心地良い日差しの下でホエールウォッチングやハイキング、サイクリング、サーフィンをはじめとした各種マリンスポーツ、さらに春先の9月に向けて咲き始める美しい野生の花々を満喫できます。
※「写真提供:南アフリカ観光局」
西ケープ州にあるウエストコート国立公園では8~9月に多くのワイルドフラワーが見られる
今年は夏休みを利用して、ぜひケープタウンへお出かけください!
以上、南アフリカ観光局レポートでした。
記事協力:南アフリカ観光局