スプリングボック・セブンズ、ワールドシリーズの総合ポイント争いで首位をキープ!
こんにちは! 南アフリカ観光局です。
7人制ラグビーのワールドシリーズ今季第3戦シドニー大会が、去る1月26~28日の3日間にわたって開催され、我らが南アフリカ代表スプリングボック・セブンズはプール戦を3戦全勝でカップトーナメントに進出し、準々決勝でケニア、準決勝では米国を破り、優勝決定戦で地元のオーストラリア代表と対戦しました。
決勝ではホームグラウンドに神風が吹いたかのような勢いで地元オーストラリアがトライを重ね、優勢と見られていた南アフリカにとっては屈辱的とも言える0対29のスコアレスでオーストラリア代表に完敗という結果に終わりました。
シドニーのアリアンツ・スタジアムでは女子7人制のワールドシリーズ第2戦も同時開催され、こちらもオーストラリアが優勝。
男女代表ともに予選から負けなしでの優勝、さらに女子は全6試合で失点ゼロという圧倒的強さでドバイ大会に次いで今季2連勝を飾りました。
男子の次戦はニュージーランドでのハミルトン大会。今季第3戦を終えた時点で総合ポイント争いのトップに立つ南アフリカ代表は、プール戦でイングランド、ロシア、パプアニューギニアと対戦します。
Go Blitzbokke!
※「写真提供:南アフリカ観光局」
クワズールー・ナタール州最大の都市「ダーバン」
さて、話題を15人制へと移します。
去就が注目されていた南アフリカ代表スプリングボックスのアリスター・クッツェー ヘッドコーチ(HC)ですが、南アフリカラグビー協会(SARU)は1月18日、クッツェーHCに解任を言い渡しました。
結果が全てのプロスポーツの世界において、2年にわたって期待に応える成績を残せなかったクッツェーHCの解任はやむを得ないという声が多い中、1995年のラグビーワールドカップ南アフリカ大会の決勝戦で伝説のドロップゴールで優勝をもたらした元南アフリカ代表のジョエル・ストランスキー氏は、昨年末のロイター通信者との電話インタビューの中で「過去2年間におけるスプリングボックスの不振をアリスターひとりのせいにすべきではない」と述べています。
さらに成績は決して満足のいくものではなかったとした上で、「責任を全てアリスターに押し付けるのはどうかと思う。南アフリカでは様々な地域のラグビーユニオンが乱立し、各地域での指導体制はお粗末な状況にあるなど、システムがアリスターの失策に起因していると言える。スプリングボックスの現在のコーチングスタッフの入れ替えは必要だとは思うが、より大切なのは長期的ビジョンの策定。南アフリカには非常に多くのプロ選手が存在しており、限られた予算が少額で分散されてしまっている。ベストプレーヤーを国内に引き留めるためには、より多くの報酬を支払えるシステムの確立が急務である。多くの人々がアリスターを非難するが、問題の根幹はシステムにあると私は思う」と述べています。
解任を宣告されたアリスター・クッツェー氏は、SARUのジュリー・ルー会長宛てに恨み節を込めた「アリスター文書」を送り、その内容が報道機関に漏れ伝わるなど、いろいろと複雑な事情もあるのでしょうが、ラグビーファンとしては誰もが誇りに思える強いスプリングボックスの再建に期待するのみ。
名称エディー・ジョーンズ率いる強豪イングランド代表をホームに迎える6月のテストマッチ3連戦(9日:ヨハネスブルグ・エリスパーク、16日:ブルームフォンテーン・フリーステートスタジアム、23日:ケープタウン・ニューランズ)までには、しっかりと態勢を立て直し、スプリングボックスの勇姿が見られることを祈るばかりです。
Go Boks!
最後に以前の文末で触れた第60回グラミー賞のご報告。
1月28日にニューヨークで催された授賞式で、クワズールー・ナタール州出身の男性コーラスグループ「レディスミス・ブラック・マンバーゾ」は、通算5度目となるベスト・ワールドミュージック・アルバム賞に輝きました!
また同授賞式では、著名ラッパーのケンドリック・ラマーとのコラボレーション「Loyalty.」でベスト・ラップ/ソングパフォーマンス賞を獲得したバルバドス出身の女性シンガーソングライター/モデル/女優のリアーナが、DJカリードらとともに名ギタリスト、サンタナの曲をサンプリングした「Wild Thoughts」のステージパフォーマンスを披露。
会場の観客と世界中のテレビ視聴者を魅了したリアーナによる迫力あるダンスは、南アフリカ生まれのソーシャルダンス「Gwara Gwara」の動きを取り入れたもので、とても楽しそうに踊るリアーナのパフォーマンスは南アフリカをはじめ世界各国で賞賛されるとともに、ネット上でも大きな話題となりました。
南アフリカへお出かけの際には美しい自然景観やサファリ、美味しいワインと料理などに加えて、躍動感いっぱいの音楽とダンスも楽しんでくださいね!
※「写真提供:南アフリカ観光局」
野生動物の宝庫、南アフリカでは様々なスタイルのサファリが楽しめます!
※「写真提供:南アフリカ観光局」
南アフリカでは、絶品料理や南アフリカ産ワインもお楽しみ頂けます!
以上、南アフリカ観光局レポートでした。
記事協力:南アフリカ観光局