ラグビーの統一25周年を記念する特別ジャージでスプリングボックスがラグビー・チャンピオンシップ開幕から2連勝!
こんにちは! 南アフリカ観光局です。
南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンによる南半球4カ国対抗戦、「ザ・ラグビー・チャンピオンシップ 2017」が8月19日に開幕しました。
第2節までを終えた時点で、我らがスプリングボックスはアルゼンチンを相手にホームのポートエリザベス、敵地サルタで2連勝を飾り、幸先のよいスタートを切りました。
そして9月は正念場となるアウェーでの2連戦が待ち構えており、9日にパースでオーストラリア代表、16日はオークランドでニュージーランド代表との試合に挑みます。
Go Boks!
さて先頃、サルタで開催されたアルゼンチン代表との試合で、スプリングボックスは従来のグリーンとゴールド、またはセカンドチョイスの白ではなく、史上初となる赤色のジャージを着用しました。
これは、アパルトヘイト政策によって分断されていた南アフリカラグビーの統一25周年を祝うもので、今年スプリングボックスは特別限定のジャージを用意。
テクニカルキットスポンサーであるASICSと協力し、統一を象徴する南アフリカの国旗で使用されている色をジャージに採用しています。
※「写真提供:南アフリカ観光局」
南アフリカの国旗は、「黒・黄・緑・赤・青・白」の6色が使われています。
記念すべき節目となった2017年、スプリングボックスは試合用と練習用を併せて、緑と白はもちろん、すでに青、黄、黒のジャージも使用していましたが、今回の赤の登場でジグソーパズルの最後のピースが埋められたことになります。
南アフリカでラグビーの統一が実現したのは1992年3月20日で、旧南アフリカラグビー協会(SARB: South African Rugby Board)と南アフリカの現在の与党であるアフリカ民族会議(ANC)は1988年から密かに協議を重ねていました。
そして1992年に入り、SARBと非人種的な南アフリカラグビーユニオン(SARU:South African Rugby Union)、南アフリカラグビーフットボール連盟(SouthAfrican Rugby Football Federation)、南アフリカラグビーアソシエーション(South African Rugby Association)が統一され、エブラヒム・パテル(SARU)とダニー・クレイブン(SARB)の共同代表の下、新たに南アフリカラグビーフットボール協会(South African Rugby Football Union)が設立され、2003年に現在の南アフリカラグビー協会(South African Rugby Union)へと名称変更されました。
長年にわたる分断の末、南アフリカにおける全てのラグビー団体が統一されたのは極めて大きな偉業に他ならない、と南アフリカラグビー協会のジュリー・ルーCEOは語っています。
ちなみに新たに登場した赤のジャージですが、すでにレプリカが期間限定で販売されており、プレミアムアイテムになることが確実視されているそうです。
最後になりますが、南アフリカの北ケープ州にはラグビーの代表チームと同じ「スプリングボック」という街が存在しています。
この街はナマクワランド地方における行政・経済の中心地であると同時に、主要幹線道路が交差する交通の要衝でもあります。
この周辺全域ではちょうど今の季節(南半球の春)になると、色とりどりの野生の花々が一斉に咲き乱れ、半砂漠地帯に辺り一面の花園が出現します。
このナマクワランドのワイルドフラワーは、スプリングボックスと同様に多くのファンを魅了して止まない、南アフリカの宝物。
自然が奏でる奇跡の光景をぜひご自身の目で確かめてみて下さい!
※「写真提供:南アフリカ観光局」
奇跡の花畑とも言われる「ナマクワランド」は、毎年8~10日の数週間だけ、乾燥した大地を埋めつくさんばかりの色とりどりの野生の花が一斉に咲き、見渡す限り一面の花畑が出現します!
南アフリカの荒野に儚い命を咲き誇らせる「奇跡の花畑」ナマクワランド。
是非、ご自身の目で実際に見て、南アフリカの大自然との出会いを体験してみませんか?
以上、南アフリカ観光局レポートでした。
記事協力:南アフリカ観光局