「全日本選手権兼パラサイクリング・トラック大会」出場
JTBスポーツブログをご覧の皆様、こんにちは!
猛暑だった夏も過ぎ、富士山も雪が被りましたね!
伊豆を拠点としています自転車競技活動も、今夏と秋の大会がひと段落しました。
猛暑の8月は、早朝練習をはじめ、月間100㎞超えの地道な練習の期間でした。
9月は大会やイベントに多く参加し、10月序盤は大会結果を受けて今後の飛躍のためにどんな課題に絞って強化していくか、コーチ陣と相談して分析しつつこれからの方針を見直している近況です。
さて今回は、この夏・秋の競技活動をレポートいたします。
<主な活動>
・9月8日 全日本選手権兼パラサイクリング・トラック大会(伊豆ベロドローム)
結果:1km個人タイムトライアル 2位 タイム:1分14秒213 日本新記録・大会新記録
4km個人タイムトライアル 1位 タイム:5分15秒412 大会新記録
・9月15日、16日 ツールド東北 パラサイクリングチームとしてゲスト参加
・9月20日~21日 日体大、横浜医科学スポーツセンターにて測定
・9月24日~26日 富士スピードウェイ合宿
・10月6日~7日 全日本マスターズ・トラック大会(35歳~40歳の部)
1㎞個人タイムトライアル 8位 タイム:1分14秒413
3㎞個人タイムトライアル 4位 タイム:3分55秒
1.大会
9月8日の全日本選手権、また、10月6日、7日のマスターズ・トラック大会は、2020東京オリンピック・パラリンピックのトラック種目大会会場である伊豆ベロドロームにて行われましたが、いまの実力を測る格好の大会でした。
※写真:9月8日全日本選手権ではJTBグループ社員の皆さんが駆けつけてくださり、盛大に応援していただきました!(JTBコミュニケーションデザイン撮影)
結果としては、成長を感じたレースと思った以上にタイムが出なかったレースとに分かれましたが、やはり試合でしか体験できない多くの収穫がありました。
もっとも感じた課題は、一発勝負で100%の力を発揮する集中力の難しさ、コンディショニングの調整の難しさです。
自転車競技は準備がより直結する競技だと感じますが、試合前のストレッチ、アップ方法、気持ちの高め方含めて、もっと慣れが必要だと感じています。
2.自転車イベント
東日本大震災の復興支援および震災の記憶を未来に残していくことを目的として、すでに6回目の開催となる「ツール・ド・東北」に、パラサイクリング チームの一員としてゲスト参加してきました!
※写真:「ツール・ド・東北」スタートの様子 (右から3人目が小池)
JPCF提供
イベント参加者は4000人、50km~最長210㎞までの7つのコースが用意され、私たちは65kmの短めのコースに参加。
石巻市にある専修大学をスタートし、松島、女川町、南三陸町と回って戻ってくるコースでした。
いまだ仮設住宅が多く残る地域もあれば、新たな街並みが整備された地域も多く、元気に応援してくださる地元の皆さんや、美しい海岸線の景観、途中に設けられたエイドステーションでの美味しい地元食材が嬉しい大会でした。
なかでもとくに沿道から、車いすに乗りながらも 「来てくれて有難う!」 「還暦の旅、私らも頑張っぺ」と段ボールに書いて応援してくださった姿は心に染みました。
このイベントの趣旨は「応援するはずが応援されてた」。
自分のするべきことは何か?と自問自答する機会になりましたし、一層のモチベーションをいただいた機会となりました。
3.日体大、横浜医科学スポーツセンター測定合宿
パラサイクリングチームとして、体力、限界能力、体組成の定期測定を受けました。
私自身、競技転向後初となる測定でしたが、乳酸値は飛躍的に向上、体脂肪も春から大幅減、筋肉量も順調に増加中でした。
動作解析含めて課題がさらに浮き彫りになり、今後に向けて非常に心強い測定でした。
4.富士スピードウェイ合宿
2020東京大会のロードレース会場となる富士スピードウェイにて、大会コースの試走を兼ねた合宿がありました。
サーキットを走行すること自体はじめての経験でしたが、予想以上に緩やかな勾配のコースで、パワーが物を言うスピードコースだと感じました。
まずは出場権を得るために来春以降はトップチームに昇格し、ワールドカップを転戦する必要があります。
来る次回の世界戦は2019年3月より開幕。残りの半年間が勝負となりますので、この冬の強化次第となるでしょう。
アルペンスキーから離れて初めての冬季となりますが、積まねばならない基礎練習は山ほどあります。
月間2000㎞の走行距離を達成しながら課題を克服していくよう、心して、日々の練習に打ち込んでまいります。
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●パラリンピック 小池的豆知識
Q:パラリンピックの起源をご存知ですか?
パラリンピックの起源は、第二次世界大戦後、イギリスのストーク・マンデビル病院にてリハビリとしてスポーツが適しているとして実施された大会がきっかけです。
平和の祭典であるオリンピックと対照的に、戦争の負傷者リハビリから生まれたパラリンピック。第1回大会は1960年ローマ大会。なんと第2回は東京大会。
創設者となった医師、グッドマン卿が当時患者さんに盛んに声がけしていたという、「失われたものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ」という理念は、現在もパラリンピックの理念として継承されています。
工夫次第で自分の可能性を伸ばす、簡単にはあきらめない、という勇気をもらえる素晴らしい言葉だと思いませんか?
今後も私なりに思う、豆知識を掲載させていただきます。
それでは以上、引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします!!
JTBコミュニケーションデザイン所属
パラサイクリング競技 小池岳太