陸上合宿開始レポート
皆さま、こんにちは!
JTBコミュニケーションデザインの小池岳太です。
今回は、アルペンスキー競技と、自転車競技双方の合宿参加のレポートをいたします。
先ず、現在スキーのオフ期間に取り組んでいる自転車競技は、2018平昌に向けてアルペンスキー競技の強化の一環であり、同時に2020東京大会での自転車競技に向けての取り組みとして、相乗効果を狙っての挑戦です。
(特にトラック競技の短時間・最大パワーのメニューは、アルペンスキーに必要な筋持久力を養う練習として、非常に有効と考えています)
さて、パラ・アルペンスキーチームの合宿が、5/28~30の日程で、長野県北部にある斑尾高原スキー場にて立位選手(立っている障がい)のみの合宿が開催されました。
(今季は初の試みとして、立位選手と車いすの座位選手を分けて強化を図っています)
俊敏性の練習(奥が私です) SAJD提供
主な内容は次の通りです。
① フィジカル面
スキー場の斜面を利用したアジリティ(俊敏性)、ジャンプ系、バランス系、そしてスキーの技術面としてグラススキー、有酸素系種目として山道での自転車練習。
② 座学
・スキーの技術論(オーストリア国家検定の資格を持つコーチより)
・時差対策の現状と基本(JISSからのサポート内容を、チーム専属のトレーナーより伝達)
このような内容でした。
続いて、6/4~5に伊豆サイクルスポーツセンター内の国内唯一の室内板張りバンクであるベロドローム(一周回250m)にて開催された、パラサイクリング連盟のリオ強化合宿は、以下の内容でした。
① ミドルパワー領域のトレーニング
例:初日5km走×6本、2km走×3本、1km走×3本、スタート練習
二日目5km走×3本、3km走×2本、スタート練習
② 座学
・ドーピング講習(JADA役員より)
・栄養指導講習(味の素KK社員より)
自転車競技は非常にシンプルな動作に見えますが、実はぺダリング技術に始まり、ギア比の設定、マシンの各パーツの寸法など、ミリ単位のみならずミクロの単位での変化(体の使い方含む)でパフォーマンスが大きく変わり、結果としてタイムが大きく変わる奥深い競技と感じています。
スキー合宿中の山道での自転車練習 SAJD提供
今現在は、1kmの種目でもまだまだ技術不足、マシンのセッティング知識も不足している状況により、代表レベルには達していない身です。 それでも、リオパラリンピックに向けた強化合宿に快く受け入れてくださるパラサイクリング連盟(代表:権丈泰巳氏)に、非常に感謝しつつの合宿となっています。
自転車チームの合宿所での食事 (栄養士さんが作られた、雑穀ご飯と、回復力を高める夏野菜は、栄養満点な食事です)
・今日のワンポイント報告
<時差調整について>
先日講義を受けました時差対策を、ご紹介させていただきます。
実体験でご存知の方が多いと思いますが、JISS(国立スポーツ科学センター)によりますと、地球の自転方向に逆行する”西方向”に移動時は、時差に対して比較的楽に調整可能という統計があるそうです。
なので、日本から欧州の行きは楽ですが、帰国後(東方向)は順応が長引く傾向があるとのことで、どこに行くにもできる限り西周りがお勧めとのことでした。
さて、時差対策として、具体的に実践可能な点です。
① 出発の3~4日前から、一日30分~1時間ずつ現地の時間に併せてずらして生活していくと、かなり体内時計の順応が早まること。
② 食事を最低1日前から、現地の夜中時間には摂らないように、場合によっては機内食もキャンセルしていくこと。
③ 現地に日中に着いたら、できる限り日光を浴び、軽い運動をすること。日中に眠るのは極力我慢して、現地時間の夜に寝ると体内時計を合わせやすいとのことでした。
④ 機内で良く眠る為に、睡眠剤を使うのも手、ということでした。
ご存知の内容も多いと思いますが、海外ご出張やご旅行の際に、ぜひご参考ください。
以上、順調に陸上練習に取り組んでいます活動報告でした。
お読みくださり、有難うございました。
JTBコミュニケーションデザイン
小池岳太