2016春季体力測定終了!
皆さま、こんにちは!
JTBコミュニケーションデザインの小池岳太です。
今回は、5/11~14の日程で、北区にありますJISS(国立スポーツ科学センター)にて実施されました、パラ・アルペンスキーチームの春季体力測定の報告をします。
昨年度よりパラ競技のうち強化指定を受けている競技団体優先でJOCのサポートが始まり、その一端として実施されるようになった測定ですが、今年度は昨年の倍となる年4回の測定予定で、今回はその一回目でした。
測定の内容は、基本的に健常者のアルペンスキーチームと一緒です。
障がいが理由で行えない種目、例えば車いすの選手たちは、自転車を漕げない代わりに「ハンドサイクル」と呼ばれる手で漕ぐバイクを利用し、走るメニューができない選手は、ロープ登りの動きが行えるマシンを利用して筋持久力測定をしたりと、工夫が施されました。
その他、栄養・心理・ドーピングの講習が実施された4日間でした。
今回大幅に数値が上がっていたのは、ジャンプ系測定と、筋力測定、具体的には以下の項目でした。
・ジャンプ系測定(直上ジャンプ、連続ジャンプ、左右ジャンプ)
・筋力測定(バイオデクス※大腿の前、後ろの筋力測定)
・耐乳酸能力(バイクを漕いで負荷を徐々に上げていき、血中の疲労物質の測定から筋持久力を図る測定)
これらは過去最も良い数値でして、昨秋以降のトレーニングの方向性が良い事が伺えました。
乳酸測定で使用するワットバイクの様子
逆に、さらに見直さねばならない点は、“姿勢の改善”でした。
具体的には、以下の内容です。
・屈伸時、ジャンプ着地時に膝が内側に入る動き
※特に左腕の麻痺側
・お尻周りの筋肉の硬さによる股関節の硬さ
※特に右側。スクワット時に左右にずれること。
・座った上体での上体の回旋可動域不足
※左右に捻って後方を見る際に、右側が柔軟性不足。
これらの姿勢の課題は、「全ての動きの根本」ですので、今後の身体の負担による怪我のリスクを減らす上でも喫緊の課題である事が露呈した結果でした。
改善策としては、JISSでの指導も引き続き受けつつ、さらには個人的に通っていますファンクショナルトレーニング(※1)に特化したジムにて指導を受け、自分では自覚の無い微妙なズレ、動きを徹底的に見直します。
対策方法としては、例えば、呼吸法(胸式呼吸→腹式呼吸へ)、そして、股関節に最も負荷が伝わるようなスクワット姿勢など、非常に地味なメニューからですが、正しい動きができているか徹底すると共に、動かせていない筋肉に神経を通わすことを優先していきます。
姿勢チェックの様子
その他、栄養や心理の講習会は二年目のサポ-トとなるため、個人面談の時間を設け、より一人一人の課題を浮き彫りにして、アドバイスをいただいています。
私は基礎代謝がよく、そして日々のカロリー消費が激しいため、一日最低3600カロリー、目標4000カロリーを超えるバランスの良い食事を摂っていく必要があります。
こういった多大なサポートをいただき、より具体的に課題が見えてくることは非常に嬉しい機会です。
本当に感謝しかありません。
これらの結果を踏まえ、今夏の最優先課題を「姿勢改善」と位置付け、自転車競技、スキー競技のための練習も併行しつつ取り組んでいきます。
競技結果に反映できるかどうかは、日々の私の意識と行動如何ですので、このことを胸に、積み重ねていくよう取り組みます。
以上、春季体力測定合宿のレポートでした。
お読みくださり、有難うございました!
※1ファンクショナルトレーニング・・・人間本来の身体を機能的に活かそうという考え方のトレーニング。
呼吸法から始まり、個人的には「骨格を正しく組み上げて動く→それをサポートするのが筋肉」というイメージで捉えています。
JTBコミュニケーションデザイン
小池岳太