2022.06.23

SDGs先進国・カナダの豊かな大地と海に育まれた、極上の食材

SDGs先進国・カナダの豊かな大地と海に育まれた、極上の食材

旅を彩る感動グルメは大地と海が育む

国の基幹産業である漁業・農業を
「SDGs」の指針に沿って守る

 豊かな自然を守りながら、多民族が共生する観光大国カナダ。食文化の未来を守るため、地球規模のさまざまな課題を解決し、より良い世界を実現するため定められた17の目標「SDGs」に沿って、さまざまな取り組みを実施してきました。
 名物のロブスターやサーモンなどシーフードは、限りある海洋資源を次世代へと繋ぐため、消費する分だけを獲り、漁獲量をコントロール。また、海洋環境を守るため自然に優しい漁獲や養殖方法を行うシーフードを選択、消費する仕組みをとり入れています。プラスチックゴミ削減なども含めカナダ全土の漁業団体やスーパー、レストランなど多くの関連業者はこれらの取り組みを積極的に行うことで、訪れる皆様に持続可能な「海の恵み」を提供しています。
 一方、カナダの農業においても、各地域の地元産食材を直接消費者へと提供する持続可能な考え方「Farm to Table(農場から食卓へ)」が、古くから根付いています。安全かつ新鮮な食材を地産地消することで、輸送コストやCO²の排出低減をはかり、またレストランなど消費者は食品ロスの削減を行うなど、エシカルな仕組みが一般化しています。

牧草地がブランド牛を育て
地球の炭素を貯蔵する

 自然環境に恵まれたカナダは、食を通じてもその良さを堪能できます。
 カナディアンロッキーのあるアルバータ州発のグルメといえば、ブランド牛・アルバータビーフです。霜降りはなく赤身が多いにもかかわらず、肉質は、焼いてもしっとり柔らかく和牛ファンも驚くジューシーさ。ステーキで豪快に味わうもよし、低温調理でローストビーフのように味わうプライムリブもヘルシーで美味です。
 『赤毛のアン』の舞台、プリンスエドワード島も良質なビーフの産地です。森林や牧草が広がる絶景とともに、地元産牛肉を使ったステーキやハンバーガーが楽しめます。
 牛がのびのびと育つ広大な牧草地や豊かな水にめぐまれた環境が、カナダで食肉牛の生産が盛んな理由。広い牧草地は、存在するだけで炭素貯蔵庫の役割を果たし、牛の糞は土壌を豊かにするなどSDGsのいくつかの目標達成に貢献しているともいえます。
 また、フランス人が移り住んだケベック州で鴨料理はいかがでしょうか? 鴨の脂身は、コレステロール値を下げる不飽和脂肪酸なので実はヘルシー。名物のメイプルシロップとジューシーな鴨肉の組み合わせもケベックならではの一皿です。ケベックでは、伝統料理のミートパイやメイプルシロップを使ったケーキやタルトも外せないメニューです。

牧草地がブランド牛を育て地球の炭素を貯蔵する

プリンスエドワード島のサステナビリティなロブスター漁

 カナダのグルメは、肉料理ばかりではなくシーフードも名品ぞろい。シーフードの王様といえば、威風堂々としたビジュアルのロブスター。前段でご紹介したプリンスエドワード島は「フードアイランド」とも呼ばれるほどで、島の近海で穫れる新鮮なロブスターは、ビーフやメイプルシロップに負けず劣らず有名です。
 カナダ東部、大西洋側に位置するプリンスエドワード島のロブスター漁業者は1200を超え、漁業の総売上の大部分を占めています。ロブスター漁は、限られた季節・期間のみ、決められた漁域において適切に管理され、持続可能な方法で行われます。漁獲できるサイズ以下のロブスターが逃げられる専用捕獲かごを使い、網糸は生分解性の素材です。
 厳しい管理のもと捕獲し提供される、プリンスエドワード島のロブスター。食べ方の王道は、やっぱり丸茹でを豪快に。マヨネースで和えたほぐし身をパンに挟むロブスターロールやサンドイッチも贅沢な味わい。ぷりぷりの食感がたまりません。

プリンスエドワード島のサステナビリティなロブスター漁

生物多様性を維持するサーモンが
6種類も遡上するカナダ

 カナダで、ロブスターと双璧をなす人気シーフードといえば天然のサーモンでしょう。カナダはサーモンの世界最大輸出国ですが、カナダ産サーモンには6種類あります。マスノスケ(キングサーモン)、ギンザケ、ベニザケ、シロザケ、カラフトマス(ピンクサーモン)、タイセイヨウサケ(アトランティックサーモン)です。
 遡河回遊魚のサケ類は、母川へ産卵回帰することにより、海洋から大量の栄養塩などを陸域へと運びつつ、自らも生物たちのエサになることで、河川を含む河畔林生態系の生物多様性を維持する役割を果たしています。これこそまさにSDGsサイクルといえるでしょう。
 また、オーロラを見にホワイトホースへ行った際には、冷水域に生息するサケの仲間、北極イワナを堪能することができます。柔らかく繊細な身は、サーモンと一味違った味わいです。サーモン、北極イワナはムニエルが定番。スモークサーモンの変わりだね、メイプルシロップを絡めたキャンディサーモンも、旅のお土産になりそうです。

テロワールの考え方が根付く
カナダのワイナリー

 自国消費がほとんどで、日本ではあまり流通していないカナダワインですが、実は珠玉の味が密かにワイン通には親しまれています。その筆頭が世界でも珍しい、オンタリオ州ナイアガラエリアで生産されるアイスワイン。アイスワインとは、自然氷結させた特定品種のブドウからつくられるデザートワインのこと。ぶどうの実を樹上で冬期までそのままにすると、氷点の低い果汁は凍ることはありません。1粒で1滴ともいわれる濃縮果汁は、色は琥珀のような輝き。味は濃厚な甘口でありながら芳醇で、酸味もあります。パテやブルーチーズ、ホタテのキャラメリゼなど、こってりとした風味の料理と相性抜群です。
 アイスワインに次ぐカナダの名産品として最近、世界でもトップクラスの評価を受けているのが、ブリティッシュ・コロンビア州のオカナガンワイン。カナダで唯一の砂漠地帯でつくられる極上ワインは「世界一美しいワイン産地」とも呼ばれ、オカナガン渓谷とオカナガン湖が素晴らしい景観を見せてくれます。
 カナダでは小規模な家族経営の生産者が多く、テロワール(気象条件、土壌、地形、標高などブドウ畑を取り巻く全ての自然環境のこと)を重視し、環境やサステナビリティに配慮した個性的なワインづくりが盛んです。それぞれの土地の特徴を活かしたワインをいくつか飲み比べてみるのも旅の楽しみですね。
 このように、SDGs先進国・カナダでは、自然の恵みを大切に守り味わう文化が根付いています。ルックJTBでも、観光客・業界・コミュニティのニーズに対応しながら、社会・経済・環境への影響を十分に配慮した、質の高いカナダ観光をお届けしています。(※記事中には、一部地域外の食材も含まれます)。

テロワールの考え方が根付くカナダのワイナリー

カナダ×JTB
未来につなぐサステナビリティ
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