レトロな雰囲気漂うバナナの街!高雄郊外の「旗山」
経済発展著しい台湾は、訪れる度にさまざまに変化してゆく姿を見せてくれますが、少し足を延ばせば昔ながらの穏やかな風景が多く残されています。
その一つが旗山(きざん)区。
高雄の北東に位置する小さな街は、降り立つと古い街並みが続き、タイムスリップしたよう。
そんなレトロな街をさらに楽しくするのが、バナナスイーツのいろいろ。
食べて楽しく、撮って楽しく、SNSにアップしてさらに楽しいスイーツ満載です。
日本ではまだあまり知られていない旗山の魅力を、ご案内しましょう。
高雄郊外にある小さな南国の街
高雄北東にありバスで40分程度と気軽行けるのが、郊外の小さな街・旗山(きざん)。
日本統治時代には製糖で大いに賑わった旗山では、今もその面影をそこここに見つけることができます。
旗山をはじめ南台湾では、製糖の原料となるサトウキビが広く生産されていましたが、その運搬に使われたのが鉄道で、サトウキビの一大集積地となったのが旗山でした。
街を繁栄させた製糖業は今は廃れ、鉄道も廃線となってしまいましたが、旗山駅とそこから続く「旗山老街」は今も楽しむことができます。
旗山駅は、トンガリ屋根がかわいい小さな建物です。
現在では駅舎としての役割は終えていますが、「旗山駅糖鉄故事館」となっていて、当時の賑わいや歴史を今に伝えています。
旗山駅糖鉄故事館
住所:高雄県旗山鎮中山路1号
時間:月・水~金 10:00~18:00(入場券販売は~17:30)
土・日・祝日 10:00~19:00(入場券販売は~18:30)
休館:火曜日
旗山駅の前には「旗山老街」がのびています。
旗山老街は、道路の両脇にレンガ造りや石造りの建物が続く、なんともレトロな街並みです。
決して大きくはありませんが、観光客も多くないので、のんびりと散策するのにぴったりです。
バナナスイーツで大注目
レトロな街並みなどで知る人ぞ知る観光地だった旗山が、多くの旅行者に知られるようになったきっかけは、バナナとバナナスイーツ。
サトウキビに代わってバナナの一大生産地となった旗山では、日本では味わえないバナナを食べることができます。
まずはその甘さ。
日本に輸出されるバナナは、傷まないようにするため、熟しきらないうちに収穫しますが、台湾で食べるバナナは完熟したものが売られているので、甘みが日本のバナナと大きく違うのです。
もう一つは種類の多さ。
蜜蕉、芭蕉、美人蕉、仏手蕉…これらは全部バナナの種類です。
日本ではなかなか食べられないバナナをぜひ味わってみてください。
そんなバナナを使ったスイーツの豊富さも魅力です。
一番人気はバナナケーキ。
台湾のお土産といえばパイナップルケーキがよく知られていますが、旗山ではバナナケーキがイチ押しです!
中でも「吉美香蕉蛋?」は、「バナナケーキといえばこのお店」と言われるほど知られたお店。
そもそもはパン屋さんですが、バナナの香り豊かなバナナケーキが一番人気です。
吉美香蕉蛋?
住所:高雄市旗山区中山路 62 号
営業時間:8:00~21:00
Tel:+886-7-661-5006
旗山で食べられるのはバナナケーキだけではありません、バナナ味のソフトクリーム、バナナ味のかき氷、バナナパフェなどなど、日本ではなかなか出合えないバナナスイーツに出合えること間違いなしです!
高雄から旗山への行き方
高鉄左營駅(MRT左營駅)から、高雄客運運行10番のバスで「旗山南站(旗山轉運站)」下車。
1時間に2、3本運行。
所要時間40分程度です。
高雄から個人で行くのが不安な方や、旗山やその周辺の観光地「美濃」を効率よく観光したい方には、高雄発のオプショナルツアーがおすすめです。
JTBでも高雄発の商品をさまざまないご用意していますので、ぜひそれらもご参照ください!