タイ北部の山岳に暮らす首長族カレン・パドゥン族の暮らしを訪ねる旅

JTBタイ支店
Rattiya

タイ北部の山々には、カラフルな民族衣装を身にまとった山岳民族が暮らしています。 美しい刺繍で編まれた民族衣装や、手づくりの工芸品、お茶などの農作物に囲まれた素朴な暮らしは、あなたの知っている東南アジアやタイの姿とはまた違った世界に出会えます。北部タイの拠点となるチェンマイからほど近い、山岳民族・カレン族の人々に会いに行ってみませんか。

さまざまな民族の文化が混じり合う北部

北部~東北部エリアを訪れると、バンコクやプーケットとは少し異なる雰囲気が漂っていることに気づくかもしれません。
この地域にはタイ族とは異なる文化を持つ、21民族・約50万人生活を営んでいます。最大の少数民族カレン族をはじめ、モン族、アカ族、ヤオ族、リス族など、その名を聞いたことがある人もいるかもしれません。彼らはそれぞれ独自の言語、文化、宗教などを持ち、また独自の民族衣装もあります。
この地域は高原~山岳地帯が広がる山がちな地形で、彼らは主に山間で生活を営んでいます。

首を長く伸ばし、ゾウを巧みに操るカレン族

山岳民族の中で日本でも有名なのは、カレン族の中の一部族、カレン・パドゥン族かもしれません。カレン・パドゥン族はタイ~ミャンマーに広く住む民族で、女性は真鍮のリングを首に巻いて、首を長く伸ばす慣習があることから、首長族のイメージがあるかもしれません。
この真鍮のリングは、幼いころから巻いて少しずつ長くしていきます。なぜこのような装飾をするのか、由来などははっきりわかっていないそうです。

首に真鍮のリングを巻くカレン・パドゥン族の女性

一方、男性はゾウの巧みな使い手です。
かつてゾウはタイにおいては重要な労働力であり、戦いの場ではゾウに乗って攻撃をしかける、貴重な移動手段でもありました。中でもカレンの男性は古くから文字通りゾウとともに暮らし、賢く力の強いゾウを巧みに操る術を身につけます。現在でもゾウ使いで最も多いのはカレン族なのだとか。
カレン族と言えば、シルバーアクセサリーもはずせません。繊細な彫刻とかわいいデザインで、見れば思わずほしくなってしまいそうです。
またその独特の色彩で織られた織物でも有名です。赤やピンクといった鮮やかな色合いから草木を染料とした渋い色味まで、色を多彩に重ね合わせた縞の織物は、美しいだけでなく大変丈夫で、現在では民族衣装だけでなくバッグなどさまざまな雑貨としても利用されています。
カレン・パドゥン族の人々は主にメーホーンソンという山岳地帯の村で暮らしています。チェンマイから車で4時間程度、ミャンマーとの国境近くにあります。

ゾウに乗って少数民族村まで

チェンマイの近郊には、カレン・パドゥン族とアカ族の人々の暮らしを垣間見られる民族村があります。チェンマイから車で30分。手軽に訪問できるのが魅力です。
民族村の中では、竹やヤシ葺きの土産物店が並び、民族衣装アクセサリーなど、さまざまな雑貨を販売しています。販売しているのはカレン・パドゥン族やアカ族の人々。商品は部族によって特徴がかなり違うので、ショップを覗いて回るとお気に入りの雑貨に出合えるかも。

民族村はゾウの保護・育成で知られるメーサー・エレファント・キャンプの近くにあり、ここではエレファント・トレッキングやゾウのショー、えさやりなどを体験できます。
JTBでは、ゾウに乗ってトレッキングしながら民族村を訪れるプランをご用意しています。ゾウの背に乗って揺られながら、山岳民族の人々の文化に触れてみてはいかがですか?

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