ニュージーランド南島へペンギンに会いに行こう
目の前を愛らしい姿で歩くペンギンを見に行きませんか? ペンギンは南半球の沿岸部に生息していますが、ニュージーランドには7種の繁殖地があるといいます。南島ではこの国を代表する3種の野生ペンギン(イエローアイド・ペンギン、フィヨルドランド・ペンギン、リトル・ブルーペンギン)を間近に見るチャンスがあります。JTB現地スタッフがご紹介します。
オタゴ半島でイエローアイド・ペンギンに会おう
ニュージーランドのペンギンといえば、イエローアイド・ペンギン(マオリの言葉ではホイホ)です。ペンギンの中では3番目に大きく、体長は66~78cm、体重は5~6kgほどもあります。ニュージーランドの固有種で、絶滅危惧種に認定されているのだそう。その名の通り、黄色の目が特徴的。通常、ペンギンは群れで行動しますが、イエローアイド・ペンギンは単独行動する習性があります。イエローアイド・ペンギンは南島南西部に生息しています。 ダニーデンからオタゴ半島へ野生のペンギンを見に行くツアーに参加するか、ダニーデンから車に乗って約40分のペンギンプレイス(イエローアイド・ペンギン保護区)でも観察できます。オタゴ半島にある同保護区では、野生のペンギンを保護、繁殖させています。 因みに、5ドル紙幣に描かれているのはイエローアイド・ペンギンです。
世界一小さなリトル・ブルーペンギンはオアマルで
リトル・ブルーペンギン(マオリの言葉ではコロラ)は世界で一番小さなペンギン。体長はわずか40cmしかなく、体重も1kgほどです。生息域はニュージーランド全土の海岸で、出会うチャンスの高いペンギンです。少し前傾姿勢でよちよちと歩く小さなペンギンを見ると、思わず笑みがこぼれます。繁殖期は9月から1月がピーク。そんな可愛らしいペンギンを見るのは、彼らが夜、海から巣へと戻る時がチャンス。オタゴ半島にあるロイヤル・アルバトロスセンター、あるいはオアマルのブルーペンギン・コロニーでは2~3mの距離でペンギンがコロニーへと帰っていく姿が見られるそう。オアマルへは、クライストチャーチから海岸沿いを南の方へと車で約3時間、ダニーデンからは同じく海岸沿いを北方へ車で約1時間30分で、それぞれアクセスできます。
ミルフォードサウンドで会える! フィヨルドランド・ペンギン
その名の通りフィヨルドランド・ペンギン(マオリの言葉ではタワキ)は、南島の南西部、世界遺産にも登録されるフィヨルドランド国立公園の森に巣を持ちます。眉毛のような黄色い羽根とオレンジ色のくちばしが印象的。和名は、その名もキマユペンギン! フィヨルドランド・ペンギンは、ニュージーランド固有種で、森の中に住むペンギンです。体長は約50cm、体重は3~5kgほど。繁殖期は7~11月とされ、同国立公園内のフィヨルド「ミルフォードサウンド」、あるいはダウトフルサウンドで行われているクルーズで、野生のフィヨルドランド・ペンギンに出会うチャンス大です。ただし、野生のペンギンなので、残念ながら見られないということもあるようです。ミルフォードサウンドへはクイーンズタウンやテ・アナウから日帰りの1日観光でも行くことができます。
いかがでしょう。ペンギンに出会えるチャンスのある場所をいくつかご紹介しました。ニュージーランドでは野生動物に出会うチャンスがたくさんあります。せっかく南半球を訪れたら、南半球に生息する野生のペンギンを観察しにお出かけください。JTBでは、現地発着ツアーを各種取り揃えて提供しています。