ニュージーランド原産植物が集まるオークランドの庭園「イーデン・ガーデン」
海外旅行先で、朝の散歩を楽しむ人も多いはず。ホテルでの朝食前に周辺を散歩したり、少しゆっくりめの朝を迎えてブランチを食べに散歩に出かけたり。旅先で少しの空いた時間を利用して、町中の植物園や庭園を散策するのも楽しいもの。今回、オークランドにあるシークレットガーデンとも呼べる、イーデン・ガーデン(Eden Garden)をJTB現地スタッフがご紹介します。
市街地中心部から車で約10分
イーデン・ガーデンは、オークランド市街地の南側にある円錐火山マウント・イーデンの山麓に位置し、市街地中心部のスカイタワーからは車で約10分。ニューマーケットショッピングエリア辺りからも歩いて10分ほどでアクセスできます。荒れ放題だった採石場をボランティアらが庭園に作り替えたそう。50年ほどの歴史があります。
イーデン・ガーデンは朝9時から16時までオープン(クリスマスは休園)。入園料は大人NZ$8(ニュージーランド人シニアと学生はNZ$6)。総面積5.5エーカーの庭園では多年生植物をはじめ、ニュージーランド原産植物が多いのも魅力。花や植物好きという多くのボランティアが活動し、そして企業や個人からの寄付がこの庭園を支えています。園内を歩いていても、花々を見ていても、整備された通路をみても、植物好きのボランティアの思いが伝わってきます。
ニュージーランド原産植物と花々を愛でながらの散歩
イーデン・ガーデンでは、年間を通して四季折々の花々が楽しめ、季節に関係なく必ず何かしらの花が咲いています。ニュージーランド固有の針葉樹カウリ、ヤシの一種ニカウ、高木リム、トタラ、シダ類など、数々の同国原産植物も目にするはず。
特徴的な花々では、春には、チューリップが園内に彩を与えます。ニュージーランド・ブルーベル、クンシラン、シャクナゲやツバキなどが花をつけ見ごろとなります。またチューリップフェスティバル(2017年は9月2、3日)も開かれ、大いに賑わいます。
夏になると、アマリリス、マレーシアシャクナゲ、紫色から白色へと花弁の色が変化するブルンフェルシア(ニオイバンマツリ)、赤い花でお馴染みのポフツカワ(ニュージーランドクリスマスツリー)、アジサイ、クチナシ、プロテアが盛りを迎えます。
そうこうするうちに秋になって、日本のもみじが真紅の葉を園内に強烈なインパクトを与え、落葉性の木々、ジンチョウゲやマレーシアシャクナゲ、サザンカなどが見所です。
こうした花々や木々を目当てにやってくる野鳥、例えばトゥイやカワセミ、クジャクバトなどを目にするのもこの庭園の魅力。野鳥のさえずりを聞きながらの散策はとても気持ちの良いもの。もともとの地形をうまく利用して造られた庭園は、入園時にもらったパンフレットのマップに従って、起伏のある園内散策ルートを歩きます。途中、休憩を入れつつ、花や鳥を愛でつつ、写真に収めつつ、スケッチしつつ、散歩すれば、半日ほども経ってしまいそう。よい運動にもなります。季節ごとに咲く花も異なり、冬でも花を見ることができるイーデン・ガーデンは何度訪れても新たな発見があります。
緑に囲まれたカフェで楽しむハイティ
庭園内散策の後は、併設のカフェへ。年間を通して営業(10~15時30分)しています。サンドウィッチやサラダ、ケーキなどのカフェメニューも充実。休憩がてらランチもいいかも。入園料を払ってもカフェでランチを楽しむ地元の人々も少なくありません。午後なら、2人以上で事前予約すれば、ハイティも楽しめます。ハイティは入園料込みの料金になっているので、お得感も! ポットの紅茶とともに、サンドウィッチやスコーン、マカロンやパイ、カップチョコといったフィンガーサイズの各種スイーツをいただきます。結構なボリュームで、お腹いっぱいになるので、ハイティを楽しんでから散策してもいいかも。
いかがでしょう。ニュージーランド固有種の植物もたくさん楽しめるイーデン・ガーデンはおすすめです。
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