上質なワインを求めるならニュージーランドのマーティンボロへ
北島南東部ウェリントンの郊外、車に乗って北東へ約1時間もドライブすると、小規模ワイナリーが30軒ほど点在するという、マーティンボロの村に到着します。ブドウ畑に囲まれた、見ているだけで気持ちが良い風景が印象的なマーティンボロは、ニュージーランド屈指のワイン産地。今回は、マーティンボロでお気に入りのワイナリーを2軒ご紹介します。ウェリントン滞在中にニュージーランドの上質ワインを求めてワイナリー巡りはいかがでしょう。
ウェリントンから車で1時間、ワインの村マーティンボロへ行こう!
ウェリントンからマーティンボロへは、レンタカーで行くのが便利。ただ、自分で運転するとなると、ワインのテイスティングができないのが残念。公共交通機関を利用するなら、電車とバスを乗り継いでアクセスできます。
ウェリントンの喧噪を離れ、のどかな田園風景を眺めながらマーティンボロを目指します。村に近づくと、蛇行するルアマハンガ川が風景に表情を与えています。この地域に広がるブドウ畑の土壌は、フランス・ブルゴーニュ地方に似ているという調査結果もあり、とりわけピノ・ノワール種の栽培が盛んで、とても有名。受賞歴のあるワイナリーが多く、専門家の評価も高いといわれています。日本人が経営するクスダ・ワインズもマーティンボロのワイナリー。ワインの世界で影響力があるといわれる評論家がクスダワインに高評価を与えたとか。
まずはマーティンボロの中心部にあるビジターセンター(Martinborough i-SITE Visitor Information Centre)へ立ち寄りましょう。ここで村の周辺に点在するワイナリーの地図やワインに関する様々な情報をゲットしましょう。マップを頼りに散策気分でワイナリー巡りができます。もちろん、サイクリング好きは、町中で気軽にレンタサイクルできるので、サイクリングしながらワイナリー巡りもできそうです。
因みに、マーティンボロにはB&Bやコテージなどの宿泊施設もありますし、ファームステイも。おしゃれなカフェやレストランも揃い、のんびりとした日本では味わうことのできない1日を過ごすのに最適です。
野鳥プケコが目印!マーグレイン・ヴィンヤード
ビジターセンターを出て歩いて15分程で、マーグレイン・ヴィンヤード(Margrain Vineyard)に到着です。ニュージーランドの野鳥プケコのイラストがこのワイナリーのロゴマーク。1992年創業。良質のピノ・ノワールを栽培し、赤のピノ・ノワール、白のシャルドネやリースリングがとりわけ有名です。テイスティングだけでなく、ワイン醸造の様子を見学するなどワイナリーツアーも実施。カフェが併設され、天気の良い日、季節によっては緑豊かなブドウ畑を眺めながらテラス席でお気に入りのワインとともに美味なる食事が楽しめます。さらに、宿泊施設も備えており、ワイナリーに泊まってじっくりと、存分にワインを満喫するのもいいかもしれません。
ポピーズ・マーティンボロで味わう“幻”のワイン
マーグレイン・ヴィンヤードから15分も歩くと、今回ご紹介する2つ目のワイナリー、ポピーズ・マーティンボロに到着です。ポピーズのワインは、どこにも卸していないので、醸造するワイナリーでしか購入することができないという、とても貴重な、“幻”とも呼べそうなワインなのです。ワインのテイスティングを存分に楽しんだら、併設するカフェスペースへ。小さなスペースですので、事前予約は必須。ワインにぴったり合う盛り合わせ(プラッター)料理を提供しています。プラッターにはチーズやチャツネ、マッシュルームのワイン&ヴィネガー煮、アーティーチョークなど、いくつもの料理や食材が木製のプレートに溢れんばかりに盛られています。
ワインを存分に堪能し、さらにお気に入りのワインを購入したら、ほろ酔い気分で20分も歩けばビジターセンターに戻ってきます。いかがでしょう。レンタカーしなくても、ウェリントンから公共交通機関と徒歩で国内有数のワイナリー巡りができるのがマーティンボロの魅力の1つ。ぜひニュージーランドワインをお楽しみください!
ニュージーランドのワインは、日本でも出回っているものの、その量はそれほど多くありません。マーティンボロに限らず、北島と南島にワインの産地があり、ワイナリーでのテイスティングが楽しめます。JTBでは各地でワイナリー巡りの現地発着ツアーを提供しています。ご参考まで。