ニュージーランドワインを楽しもう!

JTBニュージーランド
メェ子

日本ではあまり知られていないニュージーランドワインですが、国際的な評価も徐々に高まっています。オークランド、ウェリントン、クライストチャーチ、クイーンズタウンなどの主要都市を起点として、気軽に訪れることのできるワインの産地とワインについてJTB現地スタッフがご紹介します。

ニュージーランド産ワインって飲んだことありますか? 日本では、フランスやイタリア、アメリカ、オーストラリアやチリなどに比べると、ニュージーランド産ワインを目にする機会は案外少ないのではないでしょうか。ニュージーランドワインは、徐々に国際的な評価も高まり、その生産量はここ10年で2倍にまで増えているとか。その土地の風土を活かして造られるワインは、当然、地元の新鮮な食材を使った料理や食品といっしょに味わいたいもの。カフェやレストランが併設されているワイナリーもあり、食事をしながらニュージーランドワインを楽しむのもおすすめ。オークランド、ウェリントン、クライストチャーチ、クイーンズタウンなどの主要都市を起点として、気軽に訪れることのできるワインの産地とワインについて紹介します。

東海岸にワイン産地が点在



ニュージーランドの海洋性気候と肥沃な土地はワイン醸造に適していると言われ、北島、南島を問わず、主に東海岸にブドウの栽培地域が集中しています。北島では、北から順にノースランド、オークランド、ワイカト&ベイ・オブ・プレンティ、ホークスベイ、ワイララパといった地方がワインの産地として知られています。一方、南島は、北から順にネルソン、マールボロ、カンタベリー、セントラル・オタゴといった産地があります。ニュージーランドの代表的な品種は、その多くは白ワインとなるソーヴィニヨン・ブランをはじめ、シャルドネやリースリング、赤ワインでは主にカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、ピノ・ノワールがあります。

国内には大小約700ものワイナリーが点在していて、多くのワイナリーではワインの試飲をはじめ、ワインやオリジナルのワイン関連グッズを販売しています。なかにはレストランやカフェを併設し、自慢のワインとともに地元の食材を使った料理を楽しめるところも少なくありません。現地のツアーでワイナリーを訪れ、ワインテイスティングをして、グルメな料理とともにワインを楽しむ。そんな寛いだひと時を過ごそうと、海外からの旅行者も少なくありません。

北島 オークランドからマタカナへ、幻の赤ワインを求めて



オークランド近郊のワイン産地としておすすめがマタカナです。赤ワインが有名で、ぜひおすすめしたいのが「プロヴィダンス」。ほとんど輸出されていないワインのため、幻のワイン、あるいはシンデレラワインなどとも呼ばれています。ワイナリーを訪れて試飲するだけでなく、ファーマーズ・マーケット(日曜)に立ち寄ったり、あるいは陶芸家の工房をのぞいたりと、「ワイン+α」が楽しめます。町とブドウ畑が広がる周辺の雰囲気もとても素敵。オークランドから北へ車で1時間足らずでアクセスできます。このほか、オークランド近郊では、ヘンダーソンも古くから存在するワインの産地です。

気持ちの良いブドウ畑が広がる(オークランド近郊)

マタカナの極上ワイン

ワイヘキ島で造られるワイン

ワイララパで極上ピノ・ノワール

北島南東部のワイララパ地方で本格的にワイン作りを始めたのは1980年代頃から。まだまだ新しいワイン産地で、北島南東部に位置しています。ウェリントンの郊外、車で1時間余りのマーティンボロには受賞歴のあるワイナリーが多く点在していて、とりわけピノ・ノワールが有名。専門家の評価も高いといわれています。11月頃にはワイン祭りが開かれます。

南島 クライストチャーチからワイパラバレーへ



クライストチャーチからはカンタベリー地方のワイン産地が至近です。カンタベリーには、クライストチャーチ周辺とワイパラバレーの2つの産地があります。ワイパラバレーは近年、その人気が高まっているエリアで、ピノ・ノワールとリースリングの栽培が盛んです。ブドウ畑だけでなく、周辺にはオリーブやラベンダー畑もあり、雰囲気がとてもよい地区。この地方のワインとしては、赤のピノ・ノワールと白のリースリングがおすすめ。ワイパラバレーに点在するワイナリーのなかには、レストランやカフェを併設しているところもありますので、地元のグルメな食事といっしょにワインを楽しめます。ワイパラバレーは、クライストチャーチから車に乗って1時間足らずでアクセスできます。

唯一の内陸ワイン産地セントラル・オタゴでピノ・ノワール

ニュージーランドで唯一、内陸にあるワイン産地セントラル・オタゴ地方。「世界最南端のワインの産地」とも称されています。ギブストン・バレーは「ブドウの谷」とも呼ばれるワインの産地。ここで栽培されるブドウはその約7割がピノ・ノワールです。ギブストン・バレーでは、ワインだけでなく、チーズの生産も盛ん。ワインとチーズの絶妙なコンビネーションで、存分にニュージーランドワインが楽しめます。ギブストン・バレーは、クイーンズタウンから車に乗って約20分でアクセスできます。夏になると野外コンサートなども開催されます。

また、クイーンズタウン郊外のワイナリーまで行く時間がない人には、市内のワインショップ「ワイン・テイスト・セントラル・オタゴ」がおすすめ。ここには500種以上のワインを取り扱い、80種以上のワインのテイスティングが楽しめます。

The Wine Tastes
URL:https://www.winetastes.co.nz/

クイーンズタウンから車で約20分、郊外のギブストン・バレーのワイナリー

国内最大のワイン産地マールボロ地方でソーヴィニヨン・ブラン



主要都市から訪れるのに、「気軽に」とはいきませんが、マールボロ地方は国内最大のワイン産地として知られています。夜は適度に涼しく、日照時間が長い、さらに水はけの良い土壌に恵まれているなど、ブドウ栽培に適した条件が揃っているといわれています。とりわけ評価が高いのが白ワインのソーヴィニヨン・ブランです。この地方の中心となる町はブレナム。クライストチャーチやオークランドなど主要都市から飛行機に乗って約1時間。またクライストチャーチからなら、長距離バス(約5時間)や鉄道(約5時間)でも、それぞれブレナムへアクセスできます。

 

JTBでも、主要都市からワイナリーを巡り、ワインテイスティングを楽しむオプショナルツアーを提供しています。ご参考まで。

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