マカオ、ユネスコ食文化創造都市へ登録申請

マカオといえば、2005年7月に、22の歴史的建造物と8カ所の広場を含むエリアが「マカオ歴史市街地区」としてユネスコ世界文化遺産に登録され、一躍「世界遺産の街」として世界各国から注目を浴びました。以来「世界遺産」のイメージの強かったマカオが、近年グルメ・リゾートとしても注目されています。

昨年(2016年)から「ユネスコ食文化創造都市ネットワーク」への登録申請準備が進んでおり、「食のマカオ」を世界中にアピールする姿勢を世界に示しました。

独自の食文化として成長してきた「マカオ料理」とは

大航海時代以来、東洋と西洋を結ぶ貿易港として栄えたマカオは、ポルトガルからの影響を受け、東西が融合した独自の食文化を築いています。ポルトガル料理をベースに、アフリカ、インド、マレーシア、中国など各国の食文化をミックスした「大航海時代の味」とも言われるマカオ料理。香辛料を巧みに使ったメニューが日本人にも親しみやすく、特にマカオ料理の代表格「アフリカンチキン(スパイスとココナッツミルクで作ったソースをからめた鶏肉料理)」は、各国からの観光客を魅了しています。

 

マカオ料理のイメージ(画像提供:マカオ観光局)

ユネスコ食文化創造都市へ加盟申請、「食のマカオ」をアピール

マカオ政府観光局(MGTO)が今年6月に開催された年次マーケティング総会(AMM)で、ユネスコ「創造都市ネットワーク」の食文化分野への加盟申請を公表しました。

ユネスコの創造都市ネットワークとは、世界遺産等とは異なり、条約に基づくものではありません。「食」文化をはじめ文学、音楽、映画、デザインなど7部門が設けられており、「食」には13カ国18都市が加盟しています。日本では唯一、14年に鶴岡市(山形県)が加盟認定されています。

近年ではコタイ地区の発展とともに、マカオはグルメ・リゾートにも成長してきました。ミシュランガイドによる国際的な評価も高く、世界的なレストランが続々出店。キーテナントとして広東料理、日本料理、フレンチ、イタリアンなどで世界トップレベルを誇る一流レストランが揃っています。今後も、「食のマカオ」から目が離せません。

ポルトガル料理のレストラン(画像提供:マカオ観光局)

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