フランス・パリ郊外ジベルニーでモネの絵の世界に浸ろう

マイバスフランス
モナリゼちゃん

パリ郊外の田園の続く静かな農村ジベルニーにあるモネの家は、印象派巨匠・モネが亡くなるまで住んでいた邸宅です。庭園には季節ごとに表情を変える色とりどりの花が咲き乱れ、大作「睡蓮」のモデルとして有名な池と太鼓橋、大きな柳の木が茂るエキゾチックな庭が続きます。その魅力をJTB現地スタッフがご案内します!

花咲き乱れる庭園、モネに想いを馳せるリラックス時間の過ごし方

ジベルニー「モネの家」は、今年も春の訪れとともに世界中のモネファンで賑わっています。モネファンならずとも、たくさんの花に囲まれてリフレッシュできること間違いなし!訪れる季節によって表情がまるで変わるその美しさは、フランスに来たら一度は立ち寄りっていただきたいもの。5月に訪れれば庭のそこかしこでバラが咲き乱れ、6月~8月には睡蓮の花が池を美しく彩り、真夏にはヒマワリやアサガオなどで、庭はさらに賑やかになります。旅行中1日くらいはパリの街中を離れて、のんびりリラックスしてみませんか?

花だけではありません。木々の緑も季節ごとに変わっていきます。開館直後は、4月に入るとすぐに木々や草の新芽が伸び始め、鮮やかな若草色で庭は一気に春を迎え、夏が近づくと新緑は濃い緑色に変化していき、その種類によって色を変えていきます。真夏にはうっそうとして、涼しい木陰を作ってくれます。そして秋になるとさまざまな色に紅葉し、やがて葉を落としていきます。四季によって様々な姿を見せる木々も、日ごろのストレスを忘れさせてくれるはずです。

5~6月はバラのシーズン。色とりどりのバラが香りを放って美しく庭園を彩ります。

季節によって様々な花が咲き乱れます。

ノルマンディー風庭園と日本風庭園

モネの庭園は、大きく2つに分かれます。
一つは「ノルマンディーの農園」という名の「クロ・ノルマン」。モネの家のエントランス前に、のびやかに造られた庭で、春から秋まで季節の花々が色とりどりに咲き乱れています。美しいバラのアーチ門が見られるのもここです。

この庭は一見、無造作に花が咲いているようでいて、実は緻密に設計されています。 モネの世界観が100年余りたった今でも受け継がれ、モネの絵画の中にいるような心地よさに浸ることができます。

一方、日本風庭園として知られる「ウォーター・ガーデン」は、その名の通り、セーヌ川の水を引き込んで造られた池を中心に、柳やカエデなど背の高い木々が濃い影を落とす「水の庭」です。クロ・ノルマンとはまったく異なる景色を見せるこのエリアでは、緑に囲まれる心地よさを実感できます。

木々の間から見えるのは、モネがこだわって造らせたという太鼓橋「ル・ポン・ジャポネ(日本橋)」、そして池の水面で静かに花を咲かせる睡蓮…この庭の美しさを、モネは何百枚もキャンパスに表現しましたが、この風景を前にするとその気持ちがよくわかります。風がそよぎ、葉がこすれる音、水の流れる音を聞きながら池のほとりに立っていると、刻一刻と移りゆく庭園の様子を何時間でも眺められそうです。
この素晴らしい池の風景を見た後すっかりモネの虜になり、オランジュリー美術館やマルモッタン美術館にあるモネのコレクションを見に行く方もたくさんいらっしゃいます。

「ウォーター・ガーデン」はどこか日本を思わせます。

モネが住んでいた頃と変わらない、モネの家

モネの家で出会う驚きと感動も、旅先での感性を刺激します。それぞれの部屋にはモネの写真が飾られ、現在の部屋の様子が当時とあまり変わっていないことがわかります。

愛らしくて楽しげなキッチン、2階の窓から望む庭の美しさ、そして壁に所狭しと飾られたおびただしい数の浮世絵からは、家主がこの家と芸術をとても大事にしていたことが、さまざまなかたちで伝わってきます。そしてこの世界観にどっぷり浸かっていると、モネがひょいっと顔を出してくれそうな、そんな錯覚すらしてしまいました。

モネの家にはグッズショップとカフェが併設されています。グッズショップは人気が高く混み合うことも多いので、お目当ての品がある方は早目に行ってみてくださいね。

家の中は100年前と変わらぬ雰囲気を残しています。

モネの家への行き方

パリから西へ約74km。電車で行くならパリのザン・ラザール駅からルーアン行きの電車に乗ってヴェルノン下車。ヴェルノンからはジヴェルニー行きのバスで約20分です(モネの家閉館中の11~3月は、バスは運休します)。

パリの市内からは、ジヴェルニー行きの観光バスがいくつも出ています。朝8時頃パリを出発して午前中にジヴェルニーを観光するもの、午後2時頃パリを出て夕方戻ってくるもの、などさまざまですが、効率よく訪れたい方、モネの絵画や庭に関するガイドの解説で知識を深めたい方は、ツアーに参加いただくのがおすすめです。

ぜひ絵画の風景のなかで、ここでしか味わえないリラックス時間をお過ごしくださいね。

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