JTB交流創造賞

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交流創造賞 組織・団体部門

第13回 JTB交流創造賞 受賞作品

優秀賞

上州のかあちゃん、お待ち女房!!かかあ天下が創造する新しい伝統文化
〜おら達でもできるんだんべえ〜

みのわの里のきつねの嫁入り実行委員会(群馬県高崎市)

取り組みによる効果

先に挙げた地域課題の中、伝統を生かして多世代の人々の交流を生み出し、地域活性化に繋がりました。県民手帳に毎年記載され、2011年にはJR東日本の群馬ディスティネーションキャンペーンに選ばれました。そのため毎年県内外の観光バスツアーや前日泊で来場する方も多く、3500人以上が来場します。また、大学生ボランティアや近隣小学校の協力を毎年得られるなど、地域からの信頼も得ています。出前行列は、依頼のあった箕郷芝桜公園や世界遺産の富岡製糸場、大型商業施設、介護施設などで行っています。特に芝桜公園では通常5000人の集客が行列実施日は8000人に増えるほどで、地域への経済効果とともに着物文化の啓発にも力を入れています。

これまでの取組期間、継続期間について
2002年 3月  伝統儀式を再現。
11月  群馬県の地域フォーラム事業「鎮守の杜の祭り」のメインイベントとして、県庁前の広場で嫁入り行列・創作野外劇・きつねメイクを実施(第1回)以降、地元箕郷に会場を移し、年1回の行事「みのわの里のきつねの嫁入り」を実施。(2014年から、10月の第1日曜日に固定。2017年で第16回開催になる。)
2004年 フォークデュオ「ガーネット」に、イメージソング「みのわの里ときつねの歌」を制作していただく。
2006年 各地域のイベントなどに参加して行う出前行列を開始。
2007年 フォトコンテストを開始。
2008年 お面教室を開始。
2011年 箕郷芝桜公園で毎年出前行列を行うようになる。
2012年 子ども行列を開始。
2013年 市内の介護施設で毎年出前行列を行うようになる。
2014年 群馬県民手帳に毎年記載されるようになる。
2015年 ミスきつね姫コンテストを開始。

取組体制・組織、財源について
取組体制

当実行委員会は、地元住民を中心に委員約40名で構成されており、委員長を中心にみんなで話し合って活動しています。よくある商工会などの団体が集まっている委員会ではなく、有志が個人で集っている点が特徴です。そして衣装着付・メイク・音響・照明・大道具・写真や動画撮影・ブログ制作・電設など、それぞれの得意分野を持ち寄って部門構成されています。

委員会の目的

地域の伝統的な文化を伝承するとともに、新たな創造的文化活動を展開することにより、社会の発展に寄与することを目的とします。

委員会の財源

2002年度〜2005年度:自主財源および県の地域フォーラム事業「鎮守の杜の祭り」補助金。

2006年度〜:自主財源(地元企業の協賛金含む。)および箕郷町(2007年の合併後は高崎市)の補助金。協賛企業は、2016年度は約170社。

当日、委員会を支えてくれている外部団体

高崎市防犯協会が行列の警備を、群馬県青少年育成事業団がテントを、中之条伊勢宮芸能保存会が行列時の雅楽を、大学生がボランティアを担当してくださるなど、多くの方々にご協力をいただいて実施しています。

今後の展望について

第20回までに動員数1万人。イベント会場となる公園がいっぱいになる人数です。今この目標に向けて、県内の大学との意見交換や教育の一環としてのボランティア活動、観光関連会社様への宣伝やご協賛いただいている伊香保温泉街のホテルの紹介など様々なプランを実行しています。同時に、実行委員やスタッフの増員や地元を中心とした公園内の出店ブースにも力を入れています。年に1度、10月最初の日曜日には、各地からより多くの人に訪れていただき、活気ある町を地元の子どもたちや若者たちが経験し、将来の糧にしてもらいたいです。1万人もの人が町に来たら町の交通網はどうなってしまうのか?経済効果はどうなのか?何をどれだけ準備すればいいのか?警備面は大丈夫か?など、様々な課題が町を人を成長させ、新たなビジョンの創造に繋がり、町が活性化していくと信じています。

毎年、この地の歴史的な背景や和装文化から脱線しないように少しずつイベントに変化を加え、新たな客層の取り込みに反映させることが大事であり、困難なことでもあります。2020年は世界に着物と箕郷町を宣伝するチャンスです。何らかの形で関わりたいと思い、知名度と信用を得るため、この賞に応募しました。日本全土のきつねを呼び起こす「きつねサミットin群馬」の開催も検討しており、地元及び近隣自治体・民間企業と協力し、実行委員長を中心にスタッフ全員で各課題に取組中です。

概要と評価のポイント
【概要】

地域で希薄になりつつある伝統和装文化と国の指定遺跡「箕輪城跡」を融合させ、稲荷曲輪のきつね姿を借りたまつりを毎年開催。儀式の伝承と発信を目的に、野外劇・きつねメイクの花嫁行列・ミスきつね姫コンテストを開催し、地域活性に貢献。県内での知名度も向上し、各所での集客行事になっており経済効果と共に着物文化の啓発に繋がっている。

【評価のポイント】

●地域で希薄になりつつある伝統和装文化と国の指定遺跡「箕輪城跡」を融合させ、稲荷曲輪のきつね姿を借りたまつりを毎年開催することで、保全・継承にも繋がっている。
●儀式の伝承と発信を目的に、手作り感のある親しみ易い野外劇・きつねメイクの花嫁行列・ミスきつね姫コンテストを開催し、地域活性に貢献できている。
●県内での知名度も向上し、多くの人を集客できる行事になっており、経済効果と共に着物文化の啓発に繋がっている。

※文中に登場する会社名・団体名・作品名等は、各団体の商標または登録商標です。

※賞の名称・社名・肩書き等は取材当時のものです。

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