千葉県 君津

差し込む光が織りなす神秘の滝
～清水渓流広場　濃溝の滝

概要・エピソード

深い緑に覆われた岩壁と、そこに開いた巨大な穴を通り抜けて流れてくる美しい滝。そして水面に降り注ぐまぶしい光。まるで宗教画のように美しい絶景が見られるのは、千葉県にある濃溝の滝です。滝に射し込む光は時間によって角度を変え、やわらかく水面を照らし出します。中でも人気が高いのは、水面に反射した光が神秘的なハートの形を生み出す時。いくつかの気象条件が揃った時だけに見られるこの景色をめあてに、多くの人々が早朝からこの地を訪れる人気スポットです。まだ朝の薄い影が落ちる時間帯に、岩壁の向こう側から流れる水と共に真っ白な光が射し込んでくる様子は、何ともいえない幻想的な雰囲気で、人々の目を惹きつけます。

見所・お勧めポイント

洞窟の中に降り注ぐ日差しが描き出すのは、暗闇に浮かぶ幻想的な光のハート。季節や時間、天候などいくつかの気象条件がそろった時にだけ生み出される奇跡の絶景は、まるで一幅の絵画のように、訪れた人々の目を惹きつけます。

背景

濃溝の滝の絶景は、自然に生み出されたものではありません。今から350年前、蛇行した川を短くして農地に転用する川廻し工事の結果、削られた「亀岩の洞窟」と呼ばれる洞窟が滝となった場所です。長い年月を経るうちに濃溝の滝は周囲の豊かな自然に溶け込み、この幻想的な絶景を生み出すようになりました。現在ではここをめあてに訪れる人々も多く、観光ツアーバスの立ち寄り場所にもなっています。