まだ知らない台湾の絶景へ!高雄郊外の月世界とベジタリアン中華
クールな“インスタ映え”スポットとして人気上昇中の「月世界」
樹木や草がまったく生えておらず、ゴツゴツとした粘土質や石灰質の岩肌がいくつも切り立っている「田寮月世界」の荒涼とした風景は、もの悲しく、寂寥感にあふれています。しかし、この生命を寄せ付けない厳しい雰囲気が、最近、インスタグラムなどSNS投稿で、意外にも人気沸騰中のようです。
宇宙をおもわせる無機質な岩肌をバックに、ゴージャスなドレスを着て自撮りし、あえて正反対の組み合わせを楽しんだり、仲良し友達が一緒に面白いポーズに挑戦したり。次の台湾旅行では、ちょっと人とは違う場所に行ってみたいという方、クリエイティブな一枚を投稿してみたいという方、月世界まで出かけてみませんか。
<「月世界」へのアクセス方法と注意点>
アクセスは、公共交通機関を利用する場合、高雄が最寄りの駅となります。ここから旗山行きのバスに乗り、1時間ほどで「月世界」バス停に到着します。周辺を一周し、途中で展望台などに立ち寄ることのできる散策コースが整備されていて、ぐるりと歩くと、約1時間半の行程になります。こちらを歩く場合は、次のバス停「日月禅寺」で下車するのが便利です。散策コースは、遊歩道が整っているので、本格的な登山の装備は不要ですが、階段や坂があるので、やはり歩きなれたスニーカーがおすすめ。また、大きな木が育たない地理的環境のため、山とはいえ涼しい木陰が少なく、お天気が良い日は、日差しがかなり厳しく感じます。水分補給のための飲み物や帽子などを持参すると重宝します。
また、月世界へのバスはあまり運行本数が多くないため、観光客で混雑し、立ちっぱなしになる場合もあります。JTBでは、月世界をはじめ、高雄の郊外の面白いスポットを巡るツアーを企画していますので、ぜひご活用ください。
<泥岩地質生態解説センターで学ぼう>
散策コースの起点近くには、「泥岩地質生態解説センター」があります。ここに立ち寄り、泥岩の標本や、写真などの展示を見ながら、この不思議な景観ができあがった背景や、地学の知識を深めるのもよいでしょう。周辺には、火山ガスが沸き上がって、ポコポコと泡立つ泥の間欠泉もあります。ベジタリアン中華料理を堪能できる佛光山佛陀紀念館
同じく高雄から車で1時間ほどのアクセスにあるのが、台湾の四大宗教のひとつ、佛光山の総本山がある佛光山寺。ここに隣接する佛光山佛陀紀念館は、まだ建設されて10年未満という新しい観光スポットですが、仏教を紹介した分かりやすい展示や、ベジタリアン料理のレストランが充実。仏教や佛光山の信者ではない人にとっても訪れる価値ある名所として知られるようになりました。台湾の「宗教百景」にも選ばれています。
圧巻は、正面の大きな門の一番奥に鎮座する、高さ100メートル超の巨大な大仏像。夜になると、ライトアップされて黄金色に輝いています。広々とした参道で、このブッダ像を背景に、自撮りをする観光客も少なくありません。大仏の手前にある本館では、仏教関連の展示や資料を鑑賞することができます。また参道の両脇には、宝物などを収蔵した仏塔がいくつも並んでいます。
「大仏なら、鎌倉や奈良で見たから・・」という日本からの旅行者の方に、ぜひ体験していただきたいのが、大門を入ってすぐにある大きな建物「禮敬大廳(フロントホール)」内のベジタリアン・レストランです。ご存じの通り、仏教といえば、日本でも精進料理が発展するきっかけの一つとなりましたが、ここ台湾でも、お寺といえばベジタリアン料理。フロントホール内には、軽食が楽しめるティーハウスと、何種類ものベジタリアン中華料理を供するレストラン「漢来蔬食」の2つがあります。動物性の食材を排除した内容とは思えないほど、見た目も、お味も大満足!高雄にいらしたら、ぜひ一度、お試しください。
今回、ご紹介したところは、どちらも高雄から少し離れた郊外にありますが、JTBの高雄発ツアーを利用すれば、楽々アクセスでご堪能いただけます。現地発着ツアーの詳細は以下へ。
ここは月面!?と思わずにはいられない、荒涼とした風景が広がる絶景スポット「月世界」を訪れた後、エレガントな台湾スタイル精進料理を味わいます。午後は、台湾の「宗教百景」に選ばれた佛陀紀念館にお参りして、お願い事をしてから、日本の建築家、飯田豊二氏が設計した美しい鉄橋建築「大樹区旧鉄橋(高屏旧鉄橋)」へ訪れてみて下さい。