伝統芸能・京劇の世界へようこそ!「タイペイアイ(台北戯棚)」
照りつける太陽が沈んだ後、台北の夜は、暑すぎず、寒すぎず、気持ちよく出歩くことができる時間です。夜市巡りや、そぞろ歩きも楽しいですが、時には中国の伝統文化に親しむ体験を「タイペイアイ」でいかがでしょう。「タイペイアイ(台北戯棚)」は、台北にある京劇シアター。伝統衣装を着て写真撮影もできます。

鮮やかな朱赤、金、桃色、翡翠色など、カラフルな衣装は京劇の魅力のひとつ。
京劇と伝統芸能の劇場「タイペイアイ」
京劇と聞くと、中国の伝統的な舞台演劇なのだから、格式張っていて難解そう…と身構えてしまうかもしれません。でも「タイペイアイ(台北戯棚)」は、むしろ初めて京劇を観る方にこそ、おすすめしたいエンターテイメント。誰もが気軽にお楽しみいただけるようにと、色々な趣向を凝らしています。中国史に詳しくない、言葉が分からないなどの理由で、これまで京劇を敬遠していた方にこそ、ぜひ一度、鑑賞していただきたいです。
タイペイアイの劇場は300席余りの専用シアター。最寄りの駅は、MRT民権西路駅または雙連駅で、どちらからも徒歩で5分ほど。「台泥大樓」のビル内にあります。演目は「西遊記」や「白蛇伝」「三国志」など、日本にもファンが多い古典作品が中心。日本語字幕付きなので、ストーリーの流れがよくわかり、面白いです。また、演目は2ヶ月に1度変わるので、リピーターでも楽しめます。京劇の他に、雑技や古典音楽なども上演されます。

京劇舞台のワンシーン。
開演前に足を運べば、衣装を着ての写真撮影も!
タイペイアイの人気の秘密は、舞台裏の様子もお客様に親しんでもらおうというサービスにあります。劇場は開演の30分前にオープンするので、この時間を目指して出かけましょう。というのも、開演前から色々なお楽しみが待っているからです。
例えば、京劇に出演する役者さんたちが、舞台用のお化粧をするところを、目の前で実演して見せてくれます。さらに、訪れた観客が宮廷衣装を着て、写真撮影することも可能です。めったにないチャンスですから、ゴージャスな本場の衣装をまとって、台湾旅行の思い出にぴったりな写真を撮りましょう!

京劇の役者さんたちのメイク風景。目の前でビフォー&アフターを見ることができます!
劇場内では、開演前からBGMとして二湖の生演奏が流れていて、中国王朝、清の時代にタイムスリップしたかのような気分に浸ることができます。可愛らしい雑貨なども購入できるので、お土産を探すのもよいでしょう。また、終演後には出演者と一緒に記念撮影することもできます。

幸運を呼ぶと考えられている翡翠のチャーム。お土産にどうぞ。
いよいよ開演!日本語の翻訳があるからセリフも分かる
「タイペイアイ」での京劇上演スケジュールは、月、水、金曜日は1部構成で計60分、土曜日は2部構成で計90分。開演時間はいずれも20時なので、夕食を楽しんだ後のひとときにぴったりです。
2部構成の場合は、前半に雑技(アクロバット)、伝統音楽、人形偶像劇などが上演され、20分の休憩を挟んだ後、後半にいよいよ京劇を上演します。京劇の舞台には、10名以上の劇団演者が出演し、賑やかに、そして華やかにストーリーが繰り広げられます。なお、1部構成の場合は、京劇のみの上演となります。
演目はすべて中国語で行われますが、舞台の両サイドにスクリーンが設置されており、ここで日本語、英語、韓国語の字幕が表示されるので、とてもわかりやすいです。場面の情景、役者のセリフなどが、同時通訳表示されますので、ストーリー展開がよく理解できて楽しめます。
京劇は、内容が難しくて、中国史や文学などの知識がないと面白くないのでは、と心配なさる方もいらっしゃいますが、決してそのようなことはありません。さらにJTBでは、舞台が良く見える中央部に、JTBのお客様専用席も確保しております。台北に滞在するときは、ぜひ一度、足を運んでみてください。
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