愛文だけじゃない!台湾のマンゴーと旬
台湾マンゴーで最も代表的な品種といえば「愛文マンゴー」ですが、実は他にも種類が豊富。台湾で最も古くから栽培されている「土マンゴー」や、品種改良で生まれた「金煌(キンコウ)」など、色も形も様々なマンゴーが、初夏から秋にかけて出回ります。美味しくてヘルシー、しかも日本よりずっとお手頃な台湾マンゴーを色々お試しください。
夏の台湾は、美味しくて安価なマンゴーがたくさん!
日本で一般的に「台湾マンゴー」と呼ばれているのはアーウィン種で、別名、「愛文マンゴー」「アップルマンゴー」などと呼ばれています。台湾で栽培されているマンゴーの種類の中でも、抜群の美味しさです!濃厚な甘さと香りには定評があり、日本など海外向けに多く発送されています。
愛文マンゴーの収穫時期は初夏から夏まで。なかでも色、形、味の3拍子揃った最高品質のマンゴーが収穫できる旬は5~7月と言われています。とはいえ、見た目を気にしないのであれば、とれたての愛文マンゴーを楽しめる時期は、もう少し続きます。その年の気候にも左右されますが、8月頃まで台湾国内では新鮮な愛文マンゴーが流通しています。
もともとお手頃価格の台湾産の愛文マンゴーですが、8月に入ると価格はさらに下がります。驚くほど安い価格で甘くてフレッシュな愛文マンゴーを味わえるのが、夏の台湾の魅力。最盛期よりも大きさは小ぶりになりますが、味は変わらず濃厚で美味!とてもおすすめです。
色も味も多彩な台湾マンゴーの品種あれこれ
台湾には、愛文マンゴーの他にも実にたくさんの種類のマンゴーがあり、その数は15以上!いずれもスーパーマーケットや市場の店先に並んでいて、気軽に購入できます。台湾にいらした際は、愛文マンゴーだけでなく色々な種類のマンゴーをぜひ食べ比べてみてください。品種によって収穫の最盛期が異なるので、台湾では初夏から秋まで様々なタイプのマンゴーを味わうことができます。
台湾で栽培されている主なマンゴーの種類をご紹介しましょう。台湾で最も古く16世紀から栽培されている品種「土マンゴー」は、小ぶりで、緑色の皮が特徴。「台湾本島マンゴー」などとも呼ばれる在来種です。見た目はあまり華やかではありませんが、しっかりとした香りがあり、果肉は濃い黄色。甘さもあります。
これに対し代表品種の「愛文マンゴー」は、台湾で栽培が始まったのは1950年代と比較的最近のこと。アメリカのフロリダ州から台湾へとやってきました。艶やかで鮮やかな赤い果実なので「アップルマンゴー」とも呼ばれています。今では台湾で栽培されているマンゴーの4割を占めています。
グリーンからオレンジ色で、大ぶりな「凱特(キーツ)」も、愛文と同じころアメリカから渡来した品種です。マンゴーの中では晩成品種で、愛文マンゴーの収穫が終盤を迎える8月に本格的な収穫が始まり、10月頃まで出回ります。味はさっぱりとした甘みが特徴。
台湾の農家が、外国品種をベースに品種改良を重ねて生み出した「金煌(キンコウ)」は、洋ナシのように細長い形。淡い黄色の果実は、繊維が少なくてなめらか。さわやかな甘さです。この「金煌」と「愛文」から作った品種が「玉文(ギョクブン)」で、両方のよいところを兼ね備えていると評判です。
この他にも、聖心(センセーション)、慢愛文(慢アーウィン)、台農一号(タイノンイーハオ)、金興(キンシン)、黒香(ヘイシャン)、杉林一号(サンリンイーハオ)など、台湾では、実に様々なマンゴーが栽培されています。味も、甘さを追求したものから、瑞々しいさわやか系、南国独特の香りが強いものなど多彩。そして今も新しい品種の開発・研究が進んでいます。
南国高雄では、観光の途中で名物マンゴーかき氷を!
台湾でマンゴー栽培が盛んなエリアは、やはり南の地域で、高雄県、台南県、屏東県など。初夏になると、フレッシュなマンゴーを使ったデザートをあちこちで見かけます。夏といえば絶対に忘れてはいけないのがマンゴーかき氷。1年中メニューにありますが、この時期はとれたての生マンゴーを利用している店が多く、他の時期より甘くて濃厚な味を楽しめます。
JTBの高雄オプショナルツアーでは、フルーツが豊富な南国ならではの雰囲気を味わっていただこうと、途中、高雄名物のフルーツかき氷屋さんでご休息いただくプログラムもご用意しています。もちろんマンゴーかき氷をお選びいただくことも可能です。夏のご旅行の際は、是非、ご利用ください。
日持ちする台湾土産をお探しなら、通年で大人気のドライ・マンゴーはいかがでしょう。台湾産の愛文マンゴーを使ったものは味がよく、美容と健康によいおやつとして喜ばれています。