プーケットの見どころ オールドタウンの古い街並みを散策
プーケットと言えば、海、ビーチ、マリンスポーツ、そしてサンセット...と海のイメージしか浮かんでこないかもしれませんが、街の魅力も忘れてはいけません。なかでも島の人々の生活の中心となっているプーケットタウンには、ビーチでは味わえない魅力がたくさん詰まっています。今回はその中でもオールドタウンと呼ばれるエリアを、JTB現地スタッフがご案内しましょう。
島の人々の生活の中心
プーケットタウンは、島の中心となる街。と言ってもパトン・ビーチのように、昼も夜もリゾート客がひしめいているような、そんな「中心」ではありません。ここには行政庁舎あり銀行あり郵便局あり、税関もあれば長距離バスターミナルもある...そう、まさに島民の生活の中心なのです。
訪れてみると、ビーチ周辺の、いかにもバカンスな雰囲気とはちょっと違った落ち着いた空気が漂っています。
その雰囲気をいっそう引き立てるのが、独特の街並み。「シノ・ポルトギース」様式と呼ばれ、マレーシアやシンガポールなどでも広まっている街並みが、ここプーケットでも見られます。
1階はお店、2階には住居と思われる、大きな窓の並んだ建物が長屋のように連なって、通りの両側に続く景色は、どこかのんびりしていて、のどかさを感じさせてくれます。
古い家を次々にリノベーション
プーケットタウンの中でも、特に古い家並みが残っているエリアがあります。タラン通り、ヤワラー通り、クラビー通り、ディブック通り、パンガー通りなどです。古い邸宅もあれば、長屋風のかわいらしい家々もあり、それぞれが、かつて錫(スズ)の生産で繁栄していた頃の面影を今に残しています。
これらの古い街並みが、最近改めて注目されるようになっています。
リノベーションして、カフェやレストラン、アンティークショップなどへと生まれ変わっているのです。新しいショップがオープンするにつれ、ビーチやプールにちょっと飽きた旅行者が、散策がてら訪れるようになりました。
オールドタウンの中でも特に有名なのが「ザ メモリー アット オン オン ホテル(The Memory at On On Hotel)」。タラン通りにあるこのホテルは、映画「ザ・ビーチ」で、レオナルド・ディカプリオ演じる主人公が泊まったホテルとして知られています。今でも映画ファン、ディカプリオファンが多く訪れる、一大観光名所となっています。実はここ、本当に泊まれる宿泊施設なんですよ。
プーケットはもともとは、アジア随一のスズの産地として400年以上前から発展してきました。島の発展とともに、人や物の交流も盛んになり、この島にはタイの人だけでなく中華系、イスラム系、インド系、マレー系などさまざまな人々が移り住むようになりました。
オールドタウンを歩くと、中華系の漢方薬店、マレー系のレストラン、イスラム系の食料品店など、今でも多くの民族が一緒に生活していることがよくわかります。
その多様性も、オールドタウンの魅力の一部です。
プーケットタウンへの行き方
旅行者には意外となじみの薄いプーケットタウン。ビーチがずらりと並ぶ島の西側ではなく、東側の南寄り、プーケット湾の近くに位置しています。プーケット国際空港(Phuket International Airport )から行くなら車で45分程度で行けます。パトン・ビーチからなら、タクシーや乗り合いタクシーの「ソンテウ(songthaew)」などで行くことになります。タクシーなら30分程度、ソンテウなら途中にいくつの停留所で停車するかにもよりますが1時間程度です。
プーケットでの移動は、タクシーかソンテウに限られてしまうのが、外国人の旅行者にはちょっと難しいところです。行ってみたいけど言葉が...と心配な方は、オプショナルツアーもありますので、気軽に参加してみては。JTBでも、プーケット島の見どころとプーケットタウン散策を楽しめるツアーをご用意しています。