ガーデニング愛好家必見!ニュージーランドの花の季節と庭園
ニュージーランドはガーデニングがとても盛んで、プロ顔負けの愛好家も多いと言われています。春から夏の間、街角や川辺、公園など町中は花が溢れ、個人宅の庭先には手入れが行き届いたイングリッシュガーデンがお目見えします。クライストチャーチとオークランドの春から夏にかけて咲く花々とガーデニングをJTB現地スタッフが紹介します。
花の季節
四季折々の花々や植物が楽しませてくれますが、春から夏にかけては、やはりもっとも花が美しく咲く時期です。南半球にあるニュージーランドは、9月中旬ぐらいから春の訪れを感じ、3月から4月にかけて夏の終わりを迎えます。この時期、9月頃からは黄色の花が人気の高いコーファイ、白い花が可憐なマグノリアなどが咲き始めます。10月頃からは黄色の花のルーピン(ルピナス)、11月からは南島で見られる高山植物ニュージーランド・ブルーベル、マウンテンスノーベリーなどが咲き始めます。そして12月になると、ニュージーランド原産の赤い花を咲かすポフツカワ(別名ニュージーランドのクリスマスツリー)、ラベンダーなどが咲き始めます。これらはほんの一例ですが、いろいろな種類の可憐な花が街角や山々、水辺など各地で楽しめます。
個人宅のイングリッシュガーデン
この時期、住宅街などを歩いていると、通りからでも愛情を込めて手入れしたと思われる個人宅の庭を見ることがあります。輝くばかりの緑の芝生と、花壇に彩りよく並べられた花々、美しく剪定され配置された木々など、思わずじっと眺めてしまうほど。この国では、春や夏には、オークランドやクライストチャーチなど各地で、個人宅の庭を対象としたガーデンコンテストが開かれ、イングリッシュガーデンの美しさを競います。受賞歴のあるプライベートガーデンは現地のツアーなどで訪ねることもでき、オーナーに直接、庭造りのコツや手入れの仕方などを聞くチャンスも。
植物園散歩で楽しむ花々
都市部の町中でもっと気軽に花を楽しむなら、クライストチャーチでは、この町の愛称ガーデンシティの名に恥じない美しい植物園、国内最大規模を誇るボタニック・ガーデンがあります。カンタベリー博物館の近くにあり、朝7時からオープンしていますので、ちょっと早起きして散歩しながら、花々や植物を見るのもいいかもしれません。ハーブやバラ、アゼリア&マグノリアなどさまざまなテーマの庭園が点在しています。9月中旬から4月末までの花のシーズンには、ボランティアによるガイドツアーも行われています。
オークランドではイーデン山麓にあるイーデン・ガーデンがおすすめ。ニュージーランド原産の花々も多く、年間を通して四季それぞれの花を楽しめます。散策コースに沿って歩くといいかもしれません。春にはチューリップフェスティバルが開かれ、夏にはポフツカワ、特徴的な大きな力強い花のプロテア、強い芳香を放つブルンフェルシア(ニオイバンマツリ)などが楽しめます。
帰ってきたフラワーフェスティバル
2015年には中止されていたフラワーフェスティバル(エラズリー・フラワーフェスティバル)が、2016年、オークランドで開催されます。ニュージーランドで年に1度、行われてきた南半球最大級の花の祭典フラワーフェスティバルは2008年にオークランドからクライストチャーチへと会場を移して開催されていました。ところが、2015年は財政難もあってクライストチャーチでの同フラワーショーは中止。でも、再びオークランドに会場を戻し、2016年11月23~27日の間、「ニュージーランド・フラワー&ガーデンショー」として花の祭典が開かれることになりました。
JTBでは、プライベートガーデンへの訪問や、植物園の散策とカフェでのランチをセットにした現地オプショナルツアーを提供しています。ご参考まで。