ニュージーランドの国鳥キーウィはどんな鳥?- 2023年4月更新
ニュージーランドの国鳥キーウィをご存じですか?長い嘴とまん丸い体型、そして地面をトコトコと歩く様子がなんともかわいらしい鳥です。
個体数が減少しているため、野生のものにはなかなか出会えませんが、キーウィに確実に出会えるスポットをご紹介しましょう。
キーウィとはどんな鳥?
キーウィはニュージーランド固有の鳥です。ニュージーランドにしか生息していないことと、その憎めない姿から人々に深く愛されており、ニュージーランドのアイコンのひとつになっています。
例えばニュージーランド人の愛称は「キーウィ」で、「キーウィ・イングリッシュ」と言えば、「ニュージーランド人の英語」を意味します。また、2ドルコイン にキーウィの姿が描かれていたり、この国のレストランやショップ、あるいは企業の名前に「キーウィ」という単語がたくさん使われていることからも、この国 におけるキーウィの存在感の大きさが伝わってきます。
ちなみにキーウィという名前は、オスの鳴き声がそのように聞こえることから、マオリの人が名づけたものです。そしてニュージーランドを代表する果実であるキウイフルーツは、見た目が丸く茶色くて鳥のキーウィに似ているという理由で、その名が付けられました。
キーウィはニワトリくらいの大きさです。羽が完全に退化しているため飛ぶことができません。夜行性のため夜の森を歩きまわり、長い嘴で地面をつついて餌となる虫を捕まえて食べています。
その生態はとてもユニークなもので、例えば、キーウィの卵は母鳥の体重の4分の1にもなるほど巨大であることや、卵を孵化させるためにオスが2か月半も卵を温めることなども知られています。
英語で「キウイ・ハズバンド」と言えば、家事や子育てをこなすニュージーランド人の夫を意味しますが、これはキーウィのオスが卵を真面目に温め続けることとも意味がかけられているのです。
絶滅危惧種キーウィに出会えます!
このように広く愛されているキーウィですが、残念ながらその個体数は減っています。
飛べない鳥であるゆえに外敵の哺乳類に卵や親が捕食されるケースも多く、現在では絶滅危惧種に指定されています。もともとニュージーランドの国土は、コウモリとオットセイ以外の哺乳類が存在しない島でしたから、鳥たちは外敵から飛んで逃げる必要がなく、多くの鳥の羽が退化してしまいました。
ところが、マオリ人の到来やヨーロッパ人の入植とともに森が開拓され、外敵となる哺乳類が持ち込まれたことで、飛べない鳥たちが捕食され、個体数が激減し、多くの鳥たちを絶滅に追い込んだという悲しい歴史があります。
そのため近年では、キーウィを繁殖させて森に戻すためのプロジェクトが全国各地で行われています。オークランドのオークランド動物園や、クイーンズタウンのキーウィ・バードライフパーク、ロトルアのテプイア、クライストチャーチのウィローバンク野生動物公園、ウェリントンから北へ移動したプカハマウントブルースなどは、その代表的な施設で、キーウィを見学することもできます。
クライストチャーチのウィローバンク野生動物公園では、キーウィ以外にも固有種の鳥や恐竜の生き残りと言われるトカゲ、トゥアタラなども見学できますので出かけてみてはいかがでしょう?
愛嬌たっぷりの体型はもちろん、のんびりした歩き方やつぶらな瞳も、キーウィの魅力。その姿を間近に見れば、なぜ、多くの人がこの飛べない鳥を救おうとするのか、きっと納得していただけると思います。
この記事でご紹介したスポット
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