鮮やかな赤に染まる!!
マレーシアのチャイニーズニューイヤー🐉🧧
1年に4回もある!?マレーシアのお正月
マレーシアは主にマレー系、中華系、インド系の3つの民族によって構成されている多民族国家。そのため、なんと1年に4回もニューイヤーがあるんです!
まず1つ目は1月1日、日本でもお祝いする一般的なお正月。2つ目はラマダン(断食)明けのハリラヤ・プアサと呼ばれるムスリムの人たちにとってのお正月。3つ目は以前現地レポートで紹介したヒンドゥー教徒のお正月ディパバリ。そして、4つ目はもうすぐやってくる中華系の人にとってのお正月、チャイニーズニューイヤー。マレーシアの総人口の約3割ほどが中華系の方なので、盛大にお祝いされます。毎年この時期になると、縁起が良いとされている赤色のデコレーションでショッピングモールが豪華に飾り付けられます。街中いたるところが真っ赤になります。
今回はチャイニーズニューイヤーはどんな祝日なのか、マレーシアではどんな風にお祝いされているのかご紹介します。
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チャイニーズニューイヤーとは?
チャイニーズニューイヤーは旧暦上の1月1日のことです。
日本でもこの時期になると「春節」という言葉をニュースで聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?日本では馴染みのない祝日ですが、中国本土や台湾、韓国、香港、マレーシア、シンガポール、ベトナムなど多くのアジアの国ではチャイニーズニューイヤーは祝日として定められていて、お祝いされています。
また、日本でお祝いしている新暦のお正月は毎年1月1日ですが、旧暦では毎年日付が変わります。今年は1月22日から始まりまりますが、昨年は2月1日からでした。中華系の方は旧正月始まりの日から大体一週間ほど休みをとるそうです。
ちなみに、マレーシア人は行事ごとに有休をしっかりとって、家族で集まる人が多いです。家族の集まりがとても大切にされていて、家族間・親戚間のつながりも強い印象があります。
お正月の挨拶
元旦に「あけましておめでとうございます」という挨拶があるように、チャイニーズニューイヤーにも新年の挨拶があります。
いくつかあるようですが、マレーシアで1番聞くのは「恭喜發財」(ゴンシーファーツァイ)です。これは「お金持ちになりますように」という意味があるそうです。チャイニーズニューイヤーの時期が近づいてくると、街中の電光掲示板やお店などでこの挨拶を見かけることが多くなります。
是非使ってみて下さいね💐
お祝いの仕方 in マレーシア
■イーサン
イーサンはマレーシア独自のチャイニーズニューイヤーのお祝いの仕方だそうで、お隣の国シンガポールでも食べられているそうです。
イーサンとはおめでたいとされている料理で、日本のおせちと同じようにそれぞれの食材に意味が込められています。
まずメインの具材はサーモン。こちらが1番一般的ですが、中にはマグロやサバ、豪華なものだとアワビを使用したものもあります。そして、細切りにした人参、大根、きゅうり、紫キャベツ、セロリ、レタス、ポメロ(柑橘系の果実)、砕いたピーナッツなどが入っています。この上から梅などを使った甘酸っぱいソースや胡椒、五香粉をかけていただきます。
♦食材の持つ意味 ♦
生のお刺身:長生き
柑橘系の果物:繁栄
ソースに入っている油:富の循環
胡椒や五香粉などの調味料:幸運を引き寄せる
そして、イーサンは食べ方に大きな特徴があります!
食べるときは、みんなでイーサンを囲み、願い事をしながら具材をお箸で高いところまで持ち上げて落とします。高いところまで上げれば上げるほど、幸運が舞い込むと言われています。上げて落としてをみんなで繰り返すので、テーブルはぐっちゃぐちゃになりますがそこは気にせず(笑)高いところまで上げて落とすことが重要です。この時期しか体験できないことなので是非!
材料は主にサーモンのお刺身、大根やにんじんなどの千切りに果物やクラッカー、砕いたピーナッツなど。縁起が良いとされる具材を綺麗に盛りつけ。
— JTBマレーシア🇲🇾【公式】 (@JTB_MLY) February 13, 2021
掛け声に合わせて、箸🥢で高く持ち上げながら混ぜます。
高ければ高いほど幸運がやってくる!! 願いが叶うと言われています😊 pic.twitter.com/YIS1tZJ9Dh
■赤いデコレーション
チャイニーズニューイヤーでは赤い色が縁起が良いとされています。家や中華系のレストランでは赤色の提灯が飾られます。ショッピングモールでも提灯やその年の干支の動物が飾られます。赤色や金色を使って、とにかく豪華に華やかにデコレーションされるのが特徴です。どんなイベントでも綺麗なデコレーションを見ると、気持ちが高まってきます🎵
■ライオンダンス
ライオンダンスは日本でいう獅子舞です。意味も似ていて、ライオンダンスには邪気を払い、幸運を呼び込む力があるとされているそうで、新年の無益息災を願って行われています。モールなどでも太鼓や笛の音と合わせて登場し、モール内を踊りながら回ってくれます。
■紅包をもらう
紅包は「アンパオ」と読みます。日本のお年玉と似ていて、両親、祖父母が子供に渡したり、既婚者が独身の人に渡したりします。少し違うのは、日本だと子どもの好きなキャラクターの柄やかわいい色のお年玉袋にお金を入れて渡すのが一般的ですが、アンパオは名前の通り赤い袋にいれて渡します。
家庭によって額は違いますが、昔と比べると年々アンパオの相場が上がってきているそうです。もらう側としては嬉しいですが、いつか自分が渡す側になった時が恐ろしいです😅渡す相手との関係値によってももちろん額は変わります。
お年玉🧧文化‼️
— JTBマレーシア🇲🇾【公式】 (@JTB_MLY) January 23, 2021
旧正月でもお年玉の文化はあります!
日本と違い、「未婚も人」が貰えます。
日本より額は少ないのですが、小さな額を大量に貰えて嬉しくなります😉今は渡す側になったので旧正月前は大量のお年玉袋探しとピン札の細かいお金の準備に追われる😵んです。#丑年 #マレーシア pic.twitter.com/l8jOdWj2nR
■爆竹や花火でにぎやかにお祝い
日本では新年を迎える瞬間は除夜の鐘をきいたり、神社に初詣に行ったりと静かに過ごすようなイメージですが、マレーシアのチャイニーズニューイヤーの始まりは爆竹や花火が鳴り響き、にぎやかに始まります。これには、爆竹を鳴らして大きな音を出して魔除けをする意味があるそうです。
実は、マレーシアでは爆竹は法律で禁止されているのですが、祝日の期間のみ許可されているそうです。
おまけ
旧正月におすすめしたい観光地が【Thean Hou Temple】(天后宮)です。
クアラルンプール最大の中国寺院です。クアラルンプール中心部、空港に直結している駅KLセントラルからGrab(Uberのような配車アプリ)で約10分ほどの場所にあります。旧正月期間は赤い提灯が飾られとてもきれいです。夜はライトアップされて、幻想的な世界をお楽しみいただけます。
縁結びの効果があるとしても有名ですよ!!
この期間に是非足を運んでみて下さい🌷
KLセントラルから車で10分 #クアラルンプール 最大の中国寺院「天后宮」🐉✨#旧正月 の期間は無数の赤い提灯が飾られているため、今の時期に行っておきたいおすすめスポットです🌼提灯や寺院の鮮やかな色彩が青空に映えて圧巻の景色。中華時代劇の世界にタイムスリップしたような気分が味わえます🌟 pic.twitter.com/rDdLgijF6v
— JTBマレーシア🇲🇾【公式】 (@JTB_MLY) January 16, 2023
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以上がマレーシアのチャイニーズニューイヤーについてでした。
どの文化でもニューイヤーは家族や親戚で集まって過ごすのが定番のようです。特にマレーシアは親族間の集まりが大切にされていて、宗教関連の祝日付近は里帰りする車で道路が大渋滞することもよくあります。
マレーシアでは様々な文化や宗教にまつわる行事を経験できるので、多文化を肌で感じることができます。1つの国でいろいろな国にルーツのある行事が体験できるのは嬉しいですね🌷
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#チャイニーズニューイヤー の時期が近づいてきました🐰🌸今年は1月22日です。日本では春節、旧正月として知られていますよね。縁起が良いとされている赤のデコレーションで街がいっぱいになります🏮✨ #マレーシア には中華系の人が多いので、デコレーションはもちろん、当日も盛大にお祝いされます。 https://t.co/cq2LbztXG9 pic.twitter.com/CO9yoJrrRu
— JTBマレーシア🇲🇾【公式】 (@JTB_MLY) January 10, 2023
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