雨季のミャンマーはフルーツ天国!ヤンゴンで旬の果物を味わおう
南北に長いミャンマーは、地域によって気候が異なり、1年を通していろいろなフルーツが楽しめます。中でも雨季を迎える5~8月にかけては多くが旬を迎える、まさにフルーツパラダイス。ミャンマーでこの時期に楽しめるフルーツの美味しさを、JTB現地スタッフがご案内しましょう。
ミャンマーの気候は暑季、雨季、乾季の3つ
ミャンマーは、西はインドやバングラデシュ、東は中国、ラオス、タイと国境を接し、古くから交通の要衝として栄えた国。南北に長い国で北部は温帯、南部は熱帯に属しています。
観光客が多く訪れるヤンゴンは熱帯モンスーン気候で、1年は暑季(2~5月)、雨季(5~10月)、乾季(10~2月)に大きく分かれます。
暑季は平均気温28~30℃ですが、暑季の終わり、雨季に近くなってくると気温も湿度も高くなり、かなり厳しい暑さとなります。
雨季の楽しみはフルーツ
雨季のヤンゴンは湿度が高く、また気温も平均27℃前後で蒸し暑い空気に包まれます。毎日どんよりと曇って雨が多いので、何となく気持ちも重くなりがちですが、この時期何と言ってもうれしいのが、トロピカルフルーツが続々と旬を迎えることです。
1年中出回るバナナやスイカも美味しいのですが、雨季の少し前から旬を迎えるマンゴーを筆頭に、マンゴスチン、パイナップル、リュウガン…そして果物の王様とも言われるドリアンが店先に並ぶようになります。少し遅れて7月頃からシャカトウやランブータンなども出回り始めます。
この時期はいつ訪れても、美味しいフルーツを好きなだけ楽しめるのです。
オススメのフルーツをいくつか紹介しましょう。
<マンゴー(タヤッティー)>
4~7月
ミャンマーは多種多様なマンゴーがあることで知られていて、一説には200種類もあるとか!市場で売られているのはそのうちの5~6種類で、なかでも皆が楽しみにしているのがセインタロンマンゴー。濃厚な甘みと香りで、大ぶりだけど1人1コ食べられてしまいます。
<マンゴスチン(ミングッティー)>
5~8月
子どもの握りこぶしほどの大きさで、黒っぽい硬い皮の中に、白い甘い、濃厚な実が入っています。トロピカルフルーツの女王とも呼ばれています。旬の時期以外にはなかなか食べられないので、ぜひトライしてみてください。
<ドリアン(ドウーヤィンティー)>
4~6月
こちらは別名「果物の王様」。硬いイガイガの皮の中には、バターのような濃厚な果肉が詰まっていて、独特の香りと併せて好きな人はとことん好き、苦手な人はまったく受けつけない、という好き嫌いがはっきり分かれる果物です。食べたことのない方は、旬のシーズンに一度食してみては。
<ジャックフルーツ(ペインネーティー)>
3~10月
一見巨大なドリアン、と見間違えそうな形ですが、こちらはドリアンのような独特のにおいや濃さはなく、ほんのり甘い、サクサクとした食感が涼感漂う果物です。市場ではトレーに果肉が小分けされて売られることが多いので、手軽に挑戦できますよ!
<パイナップル(ナーナッテイー)>
5~8月
よく熟していているため甘くてとてもジューシーです。日本で食べ慣れている方もぜひ一度ミャンマーの完熟のパイナップルを食べてみてください。ヤンゴンローカルの人々もパイナップルが好きで、それだけの露店があるほどです。カットの仕方もミャンマー独特です。
<リュウガン(ニンティー)>
5~10月
一見、枯れたブドウのように見えますが、皮をむくと中はライチのような白い実が入っています。酸味がなくて軽やかな甘みが特徴です。
<ドラゴンフルーツ(ナガーマウッティー)>
6~11月
目の覚めるような赤い皮の中には、白い果肉、そして黒ゴマのような種がツブツブと入っています。若干毒々しい(?)見た目とは違ってほんのり甘くみずみずしいのが特徴です。
<シャカトウ(オーザーティー)>
7~10月
ゴツゴツした見た目がブッダの頭のように見えることからこの名前がついたとも言われるシャカトウ。その無骨な見た目とは違い、白く甘い濃厚な果肉が美味しい果物です。茶色くなってきたら食べごろです。
いかがですか?
ミャンマーの雨季はフルーツパラダイス。湿度が高くて汗ばむ季節ですが、南国のフルーツを食べて、この季節ならではの魅力を満喫してくださいね!