ミャンマーの祝日 2020年版
※この記事は2020年現在の情報を元に加筆・修正を実施しました
ミャンマーでは、日本で一般的な新暦(西暦)も用いられますが、人々の生活により深く根付いているのは、月の満ち欠けでひと月とする旧暦や、仏教に根差した「ビルマ暦」と呼ばれる、この地域独特の暦です。旧暦やビルマ暦は毎年日付が変わるため、祝日の中にはそれに準じて日付が変わるものも少なくありません。2020年の祝日をご案内しましょう。
仏教国ならではの祝日
ミャンマーの祝日には、独立記念日や国軍記念日のように、“国家の成り立ち”に深く関わる祝日と、仏教の考え方から生まれている祝日があります。
国家の成り立ちに関する祝日は、新暦(西暦)を用いていますので、毎年同じ日付が祝日となりますが、仏教と深く結びついた祝日は、少し異なります。
ミャンマーの国民の89%は仏教徒と言われ、仏教をとても大切にしているので、仏教にまつわる祝日は、さまざまなお祭りが催され、盛大にお祝いします。仏教にまつわる祝日は旧暦やビルマ暦に準じているため、毎年日付が変わります。
仏教の祝日の最大のものが、毎年4月前後に制定される「ミャンマーの新年」と、その前に全国でも催される「水まつり」でしょう。
「水かけ祭り」とも言われるこのお祭りは、1年の終わりを祝い、水で清めるというものですが、これも仏教に関連する行事の1つ。盛大なこのお祭りが終わると、ミャンマーは新年を迎えます。
新年の休暇は1長いのですが、この期間には、ミャンマーの男子・男性は見習い僧として一時出家することが少なくありません。
仏教と結びついた祝日はいろいろあります。
「タバウンの満月のお祭り」は仏塔の建立によいとされる日のお祭り、「カゾンの満月のお祭り」は仏陀が悟りを開いたとされるお祭り、「ワソの満月のお祭り」は、雨季(雨安居・うあんご)の始まりのお祭りで、ここからおよそ3カ月の雨季の間、僧侶は寺院で修行するとされています。
「タディンギットの満月の祭り」では、雨安居が明け、修行の終わりを祝う火祭りが、盛大に行われます。 「タザウンモンの満月のお祭り」はパゴダに衣を寄進するお祭りです。
2020年のミャンマーの祝日
以下に祝日をご案内しましょう。
1月
・1日(水) 新年
・4日(土) 独立記念日
2月
・12日(水) 連邦の日
3月
・2日(月) 農民の日
・9日(月) 祝日
・27日(金) 国軍記念日
4月
・10日(金)祝日
・13日(月)~16日(木) 水祭り★
・17日(金) ミャンマーの新年★
5月
・1日(金) メーデー
・6日(水) カゾンの満月のお祭り★
7月
・20日(月) 祝日
8月
・3日(月) 祝日
10月
・29日(木)祝日
・30日(金) タディンギットの満月のお祭り★
11月
・2日(月)祝日
・27日(金)祝日
・30日(月)
12月
・9日(水) ナショナルデー
・25日(水) クリスマス
・31日(木) 国際的な新年
★印の休日は、旧暦やビルマ暦の休日のため、毎年日付が変わります。
また、月曜日が休日の場合には、直前の土曜・日曜と合わせて3連休となります。
※ヒジュラ暦で決められるイスラムのEid Day(6月25日前後)、ヒンドゥ暦で決められるDeepavali(10月18日前後)も祝日になりますが、例年直前に発表されます。
「ミャンマーの新年」や、宗教的祝日にはデパートやお店が休業となることもありますので、ご注意ください。
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