ミャンマー旅行前に知っておきたい気候と服装

アシスタントマネージャー
ニラキン

敬虔な仏教徒の国で、豊かな仏教遺跡と人々の穏やかな空気が、訪れる旅人を魅了するミャンマー。いつか一度は訪れてみたい国の1つです。けれどミャンマーに関する情報はまだ少なく、気候やおすすめのシーズンなど旅行の基本情報が知られていません。JTB現地スタッフが季節や気温など詳細をご案内しましょう。

ミャンマーはインドシナ半島の西側に位置しています。
タイ、中国とインドとにはさまれた地域にあり、南はベンガル湾などに面した広大なデルタ地帯から、北はヒマラヤ山脈に連なる山岳地帯にまで至り、地域によって気候がかなり違います。
それぞれの気候を知って、旅行のベストシーズンや服装、必要なものなどを用意しましょう。

ヤンゴンのシエダゴン・パゴダ。観光で訪れるなら、乾季の11~2月がベストシーズンです。

年間を通じて高湿度のヤンゴン


ヤンゴンとその周辺では、西はベンガル湾、南はモッタマ湾に面した湿潤なデルタ地帯が広がり、年間を通じて降水量が多いことで知られています。湿度は年間を通じて80%以上と高く、特に4~10月には雨季となり降水量も多くなります。

観光で訪れるなら11~2月の乾季の時期がお勧めです。
乾季には、最低気温は20℃を下回ることがありますので、防寒着などを用意しましょう。

雨季の4~10月には、豪雨による洪水などで道路や鉄道が寸断されることもあるため、陸路での移動を考える場合には、余裕を持ったスケジュールをたてましょう。

降水量が少ないミャンマー中部~マンダレー、バガン

ミャンマー中部に位置するマンダレーは、ミャンマー第2の都市。さらにその南にはアジア三大仏教遺跡と言われるバガンの遺跡があります。これらの地域はミャンマーでも降水量が少ない地域として知られています。雨は少ないのですが、3~4月は暑季となり、特に暑さが厳しいシーズンとなります。雨の比較的多い5~6月は、湿度がぐっと高く蒸し暑くなりますが、緑が茂り、パゴダ(仏塔)とのコントラストがとても美しくなります。

旅行をするなら、乾季となる11~2月の時期がおすすめですが、最低気温は20℃を下回ります。また12月~2月頃には、最低気温は13℃前後にまで下がりますので、この時期に旅行される場合には、防寒着を用意しましょう。

男性も女性も肌の露出は控えめに

ミャンマーの人々は、肌を露出する服装はあまり好みませんし、特に女性の場合ははしたないとみなされることも少なくありません。
そのような慣習に加え日差しがとても強いので、日焼け防止の観点からも、肌を覆うような服装をおすすめします。

また仏塔や寺院、僧院では建物内だけでなく境内も、土足厳禁となっています。靴だけでなく靴下やストッキングも脱いで裸足にならないと入れませんので、着脱が簡単なビーチサンダルなどを持っていきましょう。

建物の中は思いのほか寒いので、必ずはおるものを。

持参すると何かと役立つもの


雨季と言っても日本の梅雨のように1日中雨が降るわけではなく、1日に数度、スコールが襲います。折りたたみの傘でもいいのですが、より軽くて手軽なのはビニールの雨ガッパ。夜に冷え込んだりした時には手軽な防寒具にもなります。

飲みなれた整腸剤も、持参すると安心です。
ミャンマーの料理は油が比較的多く、食べ慣れないと胃がもたれたりお腹を壊したりすることもあります。日本で飲みなれている整腸剤、胃薬などを持参しておくといいでしょう。

小型の懐中電灯もあるといいかもしれません。
ミャンマーの電力事情は、今なお安定しておらず、旅行者の大半が訪れるヤンゴンやマンダレーでも、しばしば停電が起こるからです。万が一に備えておくと心強いものです。

目覚ましい発展を続けるミャンマーですが、旅する者をどこかほっとさせる温もりを感じさせてくれる国でもあります。不便なこともあるかもしれませんが、ぜひ一度訪れてみてください。交通網などがまだまだ未発達ですので、できれば現地発ツアーを利用される方が安心です。JTBでも多数ご用意していますので、ご参考までにどうぞ!

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