楽しみ方いろいろ!美しいアンコールワット遺跡を満喫しよう!
アジアの、いや世界の至宝のひとつとされるアンコールワット遺跡群は、いつ訪れてもすばらしいもの。朝、日中、そして夕暮れとそれぞれの魅力に触れられます。またアンコールワットだけでなく、その周辺の遺跡にも足を延ばすことができます。アンコールワット遺跡群の魅力を、JTB現地スタッフがご案内しましょう。
がんばって早起きすればご褒美が
最近特に人気が高いのが、日の出のアンコールワット。日が昇る少し前になると、明るくなってきた空に寺院のシルエットがくっきりと浮かびあがり、やがて朝焼けに染まった空を背に、寺院の伽藍(がらん)から日が昇っていきます。その瞬間の美しさは、がんばって起きた人だけが出合えるもの。もちろん、天気のことですので、必ず見られるという保証はできないのがつらいところですが、時間があればぜひ朝日のアンコールワットに挑戦してみてください!
日の出観光の注意点
1)アンコールパスの購入が必要です
早朝とはいえ、観光には「アンコールパス」が必要です。
アンコールパスは、アンコールワット、アンコールトム、バンテアイ・スレイを始め、ほとんどの遺跡に入れる入場券で、1日券(37USドル)、3日券(62USドル)、7日券(72USドル)があります。
シェムリアップ郊外のチケット販売所(アンコール・エンタープライズ=Angkor Enterprise)で購入します。アンコールパスが買えるのは、この販売所のみです。
購入窓口で顔写真を撮影して入場券に添付しますので、発行には思ったより時間がかかる場合もあります。写真の持ち込みは不可。観光客で混んでいる時もありますので、パスは前もって買っておくか(翌日分のアンコールパスは、17時以降に販売されます)、当日入場券を買う方は、早めに行くことをおすすめします。
Angkor Enterprise:
*営業時間:5:00~17:30
*住所:Street 60, Krong Siem Reap
*公式サイト(英語): https://www.angkorenterprise.gov.kh/
2)年末年始や旧正月時期には混むことも
日の出観光は多くの人で混むこともあります。特に年末年始や旧正月などは訪れる人が増える時期。日の出をカメラで撮影したい方は、早目に行って場所を確保しておいた方がいいでしょう。
3)アンコールワットまでの移動手段を確保
早朝の移動の場合は、事前にトゥクトゥクなどの移動手段を確保しておきましょう。当日流しのトゥクトゥクがつかまるかどうかはわからないためです。ホテルで手配してもらうか、前日のうちにドライバーと交渉してチャーターしておきます。また遺跡周辺ではトゥクトゥクを見つけるのが難しいので、往復でチャーターしましょう。
個人での手配に不安を感じる方は、ぜひツアーの参加をおすすめします。往復の移動はもちろん、日の出撮影スポットや遺跡の話などいっそう充実した朝日観光ができます。ツアーに参加の場合も、多くの場合アンコールパスは別途自分で購入しますので、ご注意下さい。
二度目の遺跡観光は午後にゆったりと
朝日のアンコールワットを見た後、いったんホテルに戻り、少し休んで再び午後の観光に向かう、そんな「1日で二度目のアンコールワット巡り」をするツーリストも実は多いのが、この壮大な遺跡巡りの特徴のひとつ。午後は中をじっくり回ってすばらしい彫刻や壮大な建物や、遺跡からの風景をじっくりと楽しんでみましょう。
いったんホテルに戻るというのは、休息だけでなく食事の面からもおすすめ。遺跡の周辺には、レストランやカフェなどの施設が少ないのです。ですからシェムリアップでしっかり腹ごしらえをして、休息もとり、午後からの観光のエネルギーを補充しておきましょう!
日中の遺跡巡りは、思いのほか暑いものです。日焼け止めを用意して、帽子やストールなどで日差しをよけ、またこまめに水分補給をしましょう。
アンコールワットとアンコールトムを1日で!の欲張り型も
時間があまりない、あるいは遠くの遺跡にも行きたい、そんな旅行者にはアンコールワットとアンコールトムとを1日で回る欲張り型もおすすめ。この場合には個人でトゥクトゥクを手配して回るのも自由気ままで楽しいものありますが、詳しい解説を聞きながら、見逃せないポイントをぎゅっと凝縮してくれるガイド付きツアーもおすすめです。時間を無駄にすることなく効率よく回れ、プロのガイドならではのビューポイントや撮影ポイントも押さえてくれたりします。また、解説によって、壁画や像などに込められた意味や、建てた人々の思いを肌で感じられたりできます。
アンコールワット、アンコールトムどちらも、アンコール遺跡観光には絶対欠かせない2大遺跡群ですが、アンコールワットは、スールヤヴァルマン2世が12世紀前半に、30年以上もかけて建立された壮大な寺院。一方のアンコールトムは、12世紀末に微笑みの四面仏像が印象的なバイヨン寺院を中心として、ジャヤヴァルマン7世が築城した都の遺跡です。築城された時期も建てた王も、王がその建築物に込めた思いも、建物の目的も異なるのです。
アンコールワット遺跡群は、いつ訪れてもいろいろな発見と喜びに満ちています。個人で自由に回るのもおすすめですが、経験豊富なガイドとともに回るツアーは、個人旅行とは異なる充実感を味わえます。JTBでもシェムリアップ発のオプショナルツアーをさまざまにご用意していますので、そちらもご参照ください!