外国では超有名!南インドの桃源郷「ケララ」
インド最南部に位置するケララ州は、目の前にアラビア海、背後には西ガーツ山脈が南北に続く、細長い州です。年間を通して最高気温は30度前後、最低気温も20度以上という穏やかな気候で、モンスーンの影響で雨も多く降るため、運河が数多く築かれた水の都でもあります。
ケララ州の中心都市はコーチ(コーチン)。
古くから中国やアラブ諸国との交易で栄えましたが16世紀以降はポルトガル、オランダ、その後は第2次世界大戦後までイギリスに統治されました。
そのため、街並みがヨーロッパ的で、ヤシの森の緑とともに他のインド都市とは異なる穏やかな風景を作り出しています。
ケララ州はインドの中でも特に識字率(基礎的な読み書きができる15歳以上の割合)が高く外国人も旅行しやすい地域としても知られています。日本ではあまりなじみのないケララ州とコーチですが、ヨーロッパでは「一度は訪れたい世界の名所50選」にも選ばれるなど、多くのツーリストが訪れる“インドの楽園”なのです。
人気のバックウォータークルーズ
ケララ州で今、観光客に人気のアトラクションといえば、張り巡らされた運河をクルーズする「バックウォータークルーズ」でしょう。コーチから南へ約60km、車で約2時間の距離にあるアレッピーは、ヤシの木々の間を縫って100以上の運河が張り巡らされ、風光明媚なバックウォーター=水郷地帯の景色が続きます。
かつてはこの運河を縦横無尽にボートが通って香辛料や米などを運び、ここからアラブ~ヨーロッパへと輸出していました。現在ではその美しい風景に魅せられ、多くの旅行者が水郷地帯をクルーズする「バックウォータークルーズ」が人気となっています。ボートは短時間のクルーズのほか、ハウスボートと呼ばれる1~3ベッドルーム付のボートもありますので、運河の水音を聞きながらのんびりと夜を過ごすのもすてきです。貸し切りのハウスボートではクルーやスタッフが同行しますので安心です。
アーユルヴェーダ発祥の地として注目!
日本でもすっかりおなじみのアーユルヴェーダ。インドの伝統的な医学として知られていますが、その発祥の地とされるのがケララ州です。古代よりさまざまな香辛料の一大生産地として発展してきたケララ州では、それらの効能を医療に活かしたアーユルヴェーダが発達してきたといわれています。
現在ではアンチエイジングやデトックス、リラクゼーションにも高い効果を発揮することがわかり、体調の良し悪しにかかわらず、気軽にトリートメントを受けられるようになりました。ケララ州各地でも、街中の小さな施術所からラグジュアリーホテルのサロンまで、さまざまなタイプの施設で、その時々の体調に合わせたトリートメントを選んでくれます。
コーチへの行き方
日本からコーチへの直行便はないので、主要空港からダイレクトでコーチに行く場合には、シンガポールやタイ・バンコクやマレーシア・クアラルンプールなどで乗り継いでいくことになります。
一方、インドの主要都市から訪れる場合は、デリーからの国内線が1日8~9本発着しています。所要時間は約3時間15分。ムンバイからは1日14~15本発着。所要時間約2時間です。
コーチは、自然豊かで従来のインドのイメージを、いい意味で壊してくれることでしょう。デリーやタージマハール宮殿など“王道”の観光ポイントも逃さず巡って、インドの奥深い魅力に触れてみてくださいね!
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