インドのリシュケリュとハリドワールへの行き方楽しみ方

今や世界中の人々が、健全な精神や身体を求めて関心を寄せるヨガ。ヨガ体験をきっかけに、インドやヒンドゥー教文化に関心を持つ方も少なくありません。インドで「ヨガの聖地」と呼ばれている街が、デリーから北へバスで約6時間の距離にあるリシュケシュ(リシケシ)です。今回はリシュケシュとハリドワールの町の魅力をたっぷりご紹介します。

リシュケシュの街とはどんな街か

リシュケシュの街はヒマラヤの麓、ガンジス河の源流付近にありますが、川の水は「これが同じ川!?」と衝撃を受けるほど、下流の都市部とは全く異なります。山から流れてきた川が平地に入る辺りなので、川幅はゆったりと広く、まるで遠浅のビーチのよう。さらさらの砂浜とエメラルド色に輝くガンガー(ガンジス河)は、はるばる聖地までやってきた、という気分を盛り上げてくれる見事な絶景で出迎えてくれます。街の雰囲気も、車が行き交う忙しいデリーとは違い、聖なる動物として人々から大切にされている牛が、あちこちをのんびり歩いています。そんな景色の中で、本場のヨガをゆったりと堪能する毎日はいかがでしょうか。

リシュケシュは、川の流れに沿って発展した細長い街で、初心者から上級者まで、あらゆる人が、ヨガを体験できるアシュラム(ヨガの道場)がたくさんあります。1960年代には、ビートルズが訪れたことでも有名になりました。ビートルズが滞在したアシュラムは、現在では営業していませんが、建物は残っており、ここはビートルズ・ファンの聖地にもなっています。最近のヨガや瞑想人気の高まりを反映し、ハードな修行を求めてやってくる人だけでなく、もっと気軽に、日本で習ったヨガを本場で体験したい、肉食やアルコールを断ち、野菜中心の食事をインドの自然の中で体験したい、という女性旅行者も目立つようになっています。

リシュケシュへの行き方と見どころ

リシュケシュへの行き方
インドの首都デリーからリシュケシュまで直行する場合は、北へ向かってバスで約6時間の行程となります。もしくはリシュケシュから少し離れたハリドワールまではニューデリー駅から列車に乗り、そこからリシュケシュまでバスで行くなどの方法があります。リシュケシュ駅からさらに川沿いを進んだ辺りに、ヨガ道場や、外国人向けの宿泊施設、カフェなどがあります。特に人々が多く、にぎやかなエリア2つ。ラーム・ジューラー橋とラクシュマン・ジューラー橋の周辺となります。

リシュケシュの見どころ
ヨガ道場は、食事付きで1泊1000円以下で滞在できるところも多く、世界各国からさまざまな人がやってきて、長期滞在しています。外国人向けには、英語で指導する道場が多いようですが、ヨガのポーズは見ながら真似するだけでも、ある程度、習得できるのでご安心を。

中には1年、2年滞在して、本格的に修行に励んでいる人もいますが、決して修行者以外はお断り、という雰囲気ではありません。また昼間は自由時間が多いので、色々な旅行者たちとの異文化交流を深めることができるのも、のどかなリシュケシュの楽しみとなっています。

ヨガの体験に加えて、ガンジス川源流の美しい景色を眺めながら散策したり、サリーをオーダーメイドで注文したり、のんびりと流れる時間を堪能してください。高層ビルのない、広々とした空を染める真っ赤な夕陽も、印象深い思い出になると思います。なお、ヒマラヤ山麓にあるので、川の水は冷たく、朝夜は気温もかなり冷え込むので、防寒着などもお忘れなく。

ヒンドゥー教徒巡礼の街、ハリドワールとの組み合わせも

北インドのガンジス河沿いには、ほかにもお勧めのヨガ体験スポットが点在します。リシュケシュからガンジス河沿いを約24km下ったところにある街、ハリドワール(ハルドワール)も、ゆったりした自然の中で、ヨガを体験できる場所として人気があります。ハリドワールまでは、ニューデリー駅から列車も乗り入れており、片道約4時間半。デリーからバスでは7時間ほどとなります。リシュケシュからは、バスまたはタクシーで約1時間程度なので、両方を回って、さまざまなヨガ体験を楽しむこともできます。

ハリドワールとは「シヴァ神の門」という意味で、ここはヒンドゥー教の聖地。巡礼者が多く訪れ、お土産屋さんがたくさん並んでいます。街の中心部にあるガンジス河沿いの沐浴場、「ハリ・キ・パイリー」(ヴィシュヌ神の足跡、の意)は、旅行者でも歩きやすく、水もきれいですが、温度はかなり冷たいです。巡礼者が参拝するハリドワールの観光名所、マンサー・デーヴィー寺院は丘の上にあり、ロープウェイで登ると、ガンジス河と沿岸に広がる街の光景が眺められますよ。

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