インドのジャイプールを空から眺めよう!気球と旧市街の魅力


JTBインディア スタッフ

デリーの南約300kmにあるジャイプールは、デリーから気軽に行ける人気の都市です。中でも「ピンク・シティ」の愛称で知られる旧市街は美しい街並みと壮大な建物が並び圧巻です。そんなジャイプールに新しいアクティビティが登場しました。気球に乗って朝の街を眺める、空の散歩です。新しいインドの魅力に触れてみませんか?

ジャイプールは、インド北西部の古都でラジャスターン州の州都です。この都市の西側には広大なタール砂漠が広がっています。ジャイプールの街も空気が乾燥し、ラクダをよく見かけます。
インドの空の玄関口・デリーからは飛行機で約1時間、列車では約5時間、また車でも約5時間で行けるため、タージ・マハルのあるアグラに続き、デリーから手軽に旅行できる街として知られています。

ジャイプールを簡単に紹介しましょう。ジャイプールは18世紀中ごろにこの地を治めていた王によって開かれた街です。「ジャイ」はこの王の名前に由来しています。「プール」とは“城壁に囲まれた街”を意味します。当時の面影を残す旧市街は、都市計画に基づき整備されており、観光しやすく、訪れる人は心地よい統一感を感じます。特に建物がピンクで統一されていて華やかな印象を受けるでしょう。

気球に乗って空からジャイプールを見てみよう

ジャイプールは多くの観光客が訪れるインドを代表する観光地の1つです。そこに2015年、新しいアクティビティーが始まりました。気球乗船体験です。気球に乗るのは、安定した上昇気流が発生しやすい早朝。朝早いのでためらう方もいらっしゃるかもしれませんが、体験する価値はあります。

時期によって多少異なりますが、早朝5時くらいにホテルを出発し、乗船場所に到着。目の前では迫力満点な気球が大地からどんどん起き上がる様を眺めながら温かいモーニングチャイとスナックをいただきます。

気球の操縦士は、オーストラリアやトルコなどで長年の経験を積んだベテランスタッフ。乗り込んだと思いきや、アっという間に数百m上昇します。その上空での光景は1日の始まりを告げる朝陽。眼下にはアンベール城やどこまでも広がる緑と赤茶けた山脈。

そして、なかなか楽しいのが上空から垣間見える街の生活の風景です。家の上をすれすれに通過すると、屋上で寝ている家族を見かけることもあるかも。早朝にもかかわらずインドの人々は早起きで、時には道で早くも遊んでいる子どもたちが気球を追いかけてきたり牛の群れに出合うこともあって、新たなインドの魅力を発見できるかもしれません。

ジャイプールの新しいアクティビティー。気球に乗って空から景色を楽しんでみては。

“ピンク・シティ“旧市街も必見


定番の観光スポットも、もちろんはずせません。街の開かれた18世紀から街の中心的存在となっているのが「シティ・パレス」です。それからおよそ200年後の現在も、マハラジャが暮らしている繊細で優美なお城です。王様が在住の時には旗が昇ります。

シティ・パレスの敷地内には、巨大な銀の壷が2つ置かれています。当時のマハラジャが英国を訪問した際に、毎日の沐浴のためわざわざガンジズ河の水入れてを持参したのがこの壺です。高さ160cm、容量900Lの壷は世界最大の銀製品としてギネスブックにも登録されています。他にも歴代マハラジャが使用した衣装や肖像画などが展示されています。

シティ・パレスの隣りには「ジャンタル・マンタル」があります。インドの文化・宗教観や生活は、月・太陽・宇宙と密接に今も昔も関わりがありますが、18世紀にインド5カ所に建築された天文台の中でも最大規模のものが「ジャンタル・マンタル」です。ここではぜひ、日本語のガイドを聞きたいところ。星の観察方法がユニークに説明されます。

そして町のシンボルともいえる「風の宮殿」は、幾何学模様の窓デザインや色ガラスの装飾が、壁面を美しく彩り、その名のごとく風通しが良い造りになっています。宮廷の女性たちがここから街を眺めていたとか。日中の気温は50度近くにも上がるため、昔の人々の知恵が集約されています。

シティ・パレス内装。見事な装飾に目を奪われます。

天文台「ジャンタル・マンタル」。

街のシンボル・風の宮殿。

インドといえば「象」

インドと言えば「象」というイメージですが、観光用の象タクシーに乗れるのは、インド広しといえどもアンベール城だけでしょう。アンベール城は、ジャイプールから約10km郊外の丘の上に建つ巨大なお城。当時の王家の威信をかけて建てられただけあって、その装飾や庭園の素晴らしさに圧倒されます。

象タクシーは、城壁内の庭園を片道15分ほど散策します。象に乗ったら思わず「ここはインドだぞー!」という実感が湧いてくるかもしれません。象に乗っての観光は暑さの和らぐ早朝をお勧めします。

アンベール城は、16世紀初頭に時のマハラジャにより建設が開始され、マハラジャが代わる度に増築し現在の姿となりました。丘の斜面に築かれた城は高低差によって部屋が設けられ、低層は公的エリア(兵舎、謁見、公務の場)、上層はマハラジャのプライベートスペースとなっています。

お城の見どころは多々ありますが、特に鏡の間が美しく、天井や壁に無数の鏡が埋め込まれています。この鏡はなんとベルギーから調達したもの。当時のマハラジャの贅を尽くした暮らしぶりに、思わず圧倒されるかもしれませんね。

象タクシーに乗れるのはアンベール城だけ。

オススメのお土産物は?

ジャイプール観光の魅力で抜かせないのがショッピングです。ラジャスターン州ならではの土地環境・歴史背景が生み出した色彩・素材・デザインの伝統工芸品が各お土産屋に並びます。昔ながらの伝統技術は現在でも職人に引き継がれ、手作業で1つ1つ作られた陶器・木版染め(ブロックプリント)や鏡を織り込んだ布製品・宝石はどれも特別。

大切な人・自分の記念のお土産として、是非この土地で購入するのをお勧めいたします。インドの魅力が凝縮された古都ジャイプールにみなさんも訪れてみませんか?

ジャイプールについては、こちらにも詳しく紹介しています。
「ジャイプール、インドのマハラジャ宮殿都市の見どころ」
 

伝統工芸「ブロックプリント」はぜひジャイプールで。

この記事でご紹介したスポット

この記事を書いたレポーター

JTBインディア スタッフ

エリアから探す

地図から探す

記事タイプから選ぶ

旅のテーマから選ぶ

旅行スタイルから選ぶ

日付から選ぶ