インドネシア第三の都市バンドゥンの魅力に迫る

ジャワ島西側にあるバンドゥンはジャカルタ、スラバヤに続くインドネシア第３の都市。標高が高く一年中涼しいので避暑地としても人気が高いほか、有数の大学がある学園都市でカフェやショッピングエリアも充実したおしゃれな街です。郊外に出れば温泉リゾートもあって週末には首都ジャカルタから大勢の観光客が押し寄せます。

バンドゥンはジャカルタから車で約３時間。オランダ植民地時代に作られたヨーロッパ様式の建物が残る優雅な街並みは「ジャワのパリ」と呼ばれています。グドゥン・サテと呼ばれる市庁舎も1920年代アールデコ建築を代表する建物として知られています。
バンドゥンの名を一躍有名にしたのが1955年に開催された第１回「アジア・アフリカ会議」（通称「バンドゥン会議」）。29か国の首脳が集まり、その後の反植民地主義運動に大きな影響を与えました。その歴史的な会議が行われた会議場は当時の写真や資料が展示され、博物館となっています。
また、バンドゥンには初代大統領スカルノ氏が卒業したバンドゥン工科大学を筆頭に多数の大学が設立されており、学生の街としても知られています。熱帯でありながら高原のため過ごしやすい気候が勉学に適していると判断されたのかもしれませんね。

アジア・アフリカ会議博物館（Museum Konperensi Asia Africa）
所在地：Jalan Asia Afrika No.65 Bandung 40111 West Java Indonesia
電話：62-22-423-3564
URL：https://asianafricanmuseum.org/en/

多民族国家インドネシアでは多数の民族、言語が今でも残っていて、バンドゥンではスンダ人独自の文化や芸能を保護しようと積極的な活動が行われています。学校教育でスンダ語の授業をしたり、スンダの民族衣装を身に着けたり。観光客がスンダ族の楽器「アンクルン」（竹製の打楽器）の演奏を聴くだけでなく、演奏体験をできるところもあります。アンクルンはユネスコ無形文化遺産に登録されています。サウン・アンクルン・ウジョーではアンクルン演奏と地元の伝統舞踊のショーを披露しています。
スンダ料理はインドネシア有数の伝統的な料理文化。バンドゥンへ行ったらぜひスンダ料理のレストランを訪れてみましょう。

サウン・アンクルン・ウジョー（Saung Angklung Udjo）
所在地：Jl. Padasuka 118, Bandung 40192 West Java – Indonesia
電話：62-22-727-1714
URL：https://www.angklung-udjo.co.id

もともと繊維の街として栄えたバンドゥンは洋服を製造・販売する店が多く、様々なブランドのファクトリーアウトレットがあることで有名です。ルマ・モードはバンドゥン最大のアウトレットモール。週末にジャカルタからまとめ買いに来る人も多数。バンドゥン南側にあるチバデゥユットは製靴業が盛んで世界各国へ輸出されており、靴だけでなくバッグ他革製品も豊富です。
トランス・スタジオ・バンドゥンは2011年にオープンした屋内遊園地で、一日中楽しめるアトラクションが多数あり、家族連れにお勧めです。遊園地に併設されているトランス・スタジオ・モールはホテル、ショッピング店舗、各国料理のレストランが入った複合施設です。

Rumah Mode
所在地：Jl.Setiabudhi No.41 Bandung
電話：62-22-203-5498

火山大国インドネシアにはたくさんの温泉があります。バンドゥン郊外のチパナスは大小さまざまな温泉リゾートが点在する温泉郷。ホテルの浴室には温泉が引かれているのはもちろん、大きな施設では温泉プールがあってのんびり過ごせます。また、ジャワ島最大級の火山、タンクバン・プラフ山の頂上部には巨大なクレーターがあって見学もできます。火口近くの温泉郷チアトルにはサリ・アトゥールという温泉公園があり、園内には温泉プールのほか、乗馬やパットゴルフ、釣りなどのアクテビティ施設が充実、お茶の工場見学もできます。

ＪＴＢではジャカルタからバンドゥンを訪れる日帰りツアーをご用意しています。お洒落な街並みのバンドゥン市内を巡った後、タンクバン・プラフ火山の噴火口見学にチアトル温泉テーマパーク内での足湯体験など、バンドゥンの魅力を存分に楽しめます。首都ジャカルタとは違った、ゆったりしたバンドゥンの雰囲気を味わってみませんか。