ジャワ島の世界遺産 ボロブドゥール寺院とプランバナン寺院

JTBインドネシア
バリ子

ジャワ島中部の古都ジョグジャカルタ近郊には、2つの有名な世界遺産があります。

1つは世界最大級の仏教遺跡、ボロブドゥール寺院。もう1つが東南アジア最大級のヒンドゥー教遺跡、プランバナン寺院です。どちらもスケールが壮大で美しく、見ごたえ十分!

ジョグジャカルタまでは、デンパサールから飛行機で1時間15分。バリ滞在中にちょっと足を延ばせば、日帰りでこの2つの遺跡を訪れることが可能です。

一体どんなところなのか?それぞれ、じっくりご紹介しましょう。

世界中から観光客が訪れるボロブドゥール遺跡

誰が何のために建てた?今なお残る多くの謎


72個ある釣り鐘型のストゥーパ

写真奥方がボロブドゥール遺跡の全景です

ボロブドゥール遺跡へは、ジョグジャカルタ空港から車で約1時間30分。8世紀に栄えたシャイレンドラ王朝によって建てられたとされています。しかし、誰が何の目的で作ったのか、詳しいことは未だに謎に包まれています。

19世紀の初め、イギリスのラッフルズ提督(植民地シンガポールを開発した人物。ラッフルズホテルの名前はこの人に由来しています)が発見するまで、1000年以上ひっそりとジャワのジャングルの中で埋もれていたのです・・・。

建物は石造りで、約200万個もの安山岩のブロックの上に建てられており、高さは約36mあります。下の6階層は正四方形で、上の3階層は円形の9層からなる階段状。これは「過不足なく満たされた地」を意味する「曼荼羅」を立体的に表現したとされています。

頂上に大ストゥーパ(仏塔)があり、その周囲を釣り鐘型のストゥーパ72個が取り巻いています。インドとジャワの建築様式が見事に融合しており、このような仏教寺院は世界でもほかには見られないそうです。

ちなみにこのストゥーパに格子状の小窓がありますが、正方形と菱形があるのがわかりますか?

正方形は安定した賢者の心、菱形は不安定な俗界の人の心を表しているそうです。そして?上の大ストゥーパには窓がなく、これは迷いのない「無」の状態を表すそう。行ったらぜひ自分の目でチェックしてみてください!

精緻なレリーフや美しい仏像も見どころ


下の4階層には長い回廊があり、1300枚以上のレリーフが約2.5kmに渡って連なっています。いくつかの物語が描かれており、その一つにはお釈迦様の生涯も。たくさんの登場人物がきめ細かく彫られていて、圧巻です。

上の3階層には、ストゥーパの間に仏像が鎮座しています。また、72の釣り鐘型ストゥーパの中にもそれぞれ仏像が置かれており、格子状の窓の間から見ることができます。仏像の柔らかく穏やかな表情が印象的で、周囲の風景も美しく、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

お釈迦様の生涯を描いたレリーフ

ストゥーパと、その間に鎮座する仏像

夕暮れは幻想的な雰囲気が漂います

東南アジア最大級のヒンドゥー遺跡、プランバナン寺院

こちらは9世紀頃に建てられたとされており、天に向かって鋭く切り立った山のような寺院がいくつも集まっています。その中央に建つのが、最も大きな高さ47mのシヴァ堂です。

シヴァはヒンドゥー教の神様の一人で、破壊と創造を担う、人々にもっとも愛されている神です。

外壁には古代インドの叙事詩として有名なラーマーヤナのレリーフが彫られています。どの寺院にも精緻な彫刻が施されていて、見ていて圧倒されます。

ボロブドゥール寺院とプランバナン寺院の距離は約30km。個人で移動するのはちょっと大変なので、両方を効率よく回るならツアーが便利です。

バリ島とはひと味違う壮大な歴史遺跡を見に、足を延ばしてみませんか?

鋭く天に伸びる建物の形が印象的

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