西オーストラリアで春を満喫するワイルドフラワーのお祭り
ワイルドフラワーの祭典、キングス・パークの花祭りとは?
美しい季節の到来を存分に楽しもうと、西オーストラリア州では毎年9月、ワイルドフラワーを主役にした花の祭典「キングス・パーク・フェスティバル(Kings Park Festival)」が開催されます。会場となるのは、同州固有のめずらしい植物、絶滅に瀕した植物などの保護・研究拠点になっている西オーストラリア植物園(Western Australian Botanic Garden)。同園は、総面積400ヘクタールと広大な、キングス・パーク&ボタニカル・ガーデン内の一角にあります。
フェスティバルは2017年9月1日朝9時にスタートし、2017年9月30日夕方5時まで、一カ月間続きます。この植物園は、なんと普段から入場無料、24時間オープンなのですが、フェスティバル期間中も、もちろん入場は無料。ちょうど花々が見ごろを迎える季節、屋外での展示イベント、インスタレーション・アート展、ガイドと一緒に園内をめぐるウォーキング・ツアー、子供連れの家族客も楽しめるアクティビティなど、楽しい催しが各種、用意されています。
キングス・パークでは、毎年、この春のフェスティバルに向けて、1年間をかけて準備を進めています。今年は2万5000種のめずらしいワイルドフラワーがお目見えする予定。西オーストラリア州のワイルドフラワーに興味がある方、園芸家の方、もっとワイルドフラワーに詳しくなりたい方には、特におすすめです。ただし、一部のイベントは、事前の登録が必要になります。公式ウェブサイトで随時、最新情報がアップされますので、ご確認ください。
キングス・パーク&ボタニカル・ガーデン(Kings Park and Botanic Garden)
住所:Fraser Avenue. Kings Park WA 6005 Admini.Bld. Fraser Av. West Perth Wa 6005
アクセス:パース中心地区からトランスパースの路線バス、ルート935が運行している。
西オーストラリアゆかりのアーティストも登場する各種プログラム
キングス・パーク・フェスティバルは、50年以上の歴史があり、オーストラリアでは伝統あるお祭りのひとつです。また西オーストラリア・ボタニック・ガーデンは1965年に設立され、世界的にも希少な西オーストラリア原生植物の保存や環境保護、園芸学などの研究が行われている“生きた植物の博物館”となっています。
さらに、土地固有の植物と深い関係がある西オーストラリア州南西部の先住民族、ヌーンガー(Nyoongar)の歴史や文化の研究も手掛けており、フラワーフェスティバル以外にも、さまざまなイベントを開催しています。
ボタニック・ガーデンは、パース中心地区から約1.5kmほど、マウント・エリザの断崖の上に位置するため、すぐそばを流れるスワン川や、州都パースの街並みが一望できるロケーション。高いところからの絶景も楽しんでください。
フェスティバル期間中、園内では、スタッフが丹精込めて育ててきたバンクシアを始めとする花々が満開を迎え、カラフルな色彩の数々で埋め尽くされます。例えば「フラワーズ・イン・ブルーム(Flowers in Bloom)」と名付けられたワークショップでは、ボタニカル・ガーデンのスタッフである博識な園芸家たちがガイド役をつとめ、参加者と共に園内を歩きながらめずらしい花について解説。その後はパース出身のアーティスト・チーム、ボー・エ・ミエン(Beau Est Mien)の手ほどきを受けて、思い思いに絵を描くという趣向です。
また西オーストラリア州出身で、現在も地元で活躍するアーティスト、サリー・ストーンマン(Sally Stoneman)氏のワークショップでは、春の植物や花を編んだり、組み合わせたりして自由に創作するアートに挑戦。自分の作品を持ち帰ることもできます。
そのほか、西オーストラリア州産の花や植物の販売会、アコースティック音楽の演奏、ハイティーやピクニック・エリアもあり、春の一日を花に囲まれてにぎやかに楽しむのにぴったり。 一年に一度、春に最高の姿を見せてくれる西オーストラリア州のワイルドフラワー。南半球の春を満喫する旅はいかがでしょうか。
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