ケアンズ発!世界最古の熱帯雨林を楽しむ・キュランダ水陸両用車ツアー
日本から直行便が乗り入れ、オーストラリア各都市の中でも日本から最も近いのがケアンズ。熱帯に属するこのエリアは、年間を通じて常夏の地です。
ケアンズからキュランダまではロープウェイのスカイレール、またはキュランダ高原列車で1時間ほど。いずれの交通機関も熱帯雨林の景色が様々な角度から堪能できておすすめですが、時間をなるべく短縮したい場合は、ケアンズからキュランダまで車で行くのが実は一番近いそうです。
キュランダ駅周辺には、先住民族アボリジニの工芸品や、オパール、Tシャツ、お菓子など、さまざまなお土産物店やアイスクリームショップ、カフェなどが並び、ここを散策するだけでも楽しいのですが、せっかく熱帯雨林の真ん中まできたのですからぜひこの土地独特の生態系にも詳しくなりましょう。
驚きの個性派そろい!熱帯雨林の植物たち
オーストラリアといえば珍しい有袋類や昆虫、鳥など生き物が有名ですが、植物も負けてはいません。キュランダにある熱帯雨林のテーマパーク「レインフォレステーション(Rainforestation)」では、蝶や爬虫類の他クイーンズランド北部の熱帯に育つ不思議でちょっと怖い植物について、現地ガイドさんが面白い話をまじえながら解説してくれるアーミーダック・ツアーがあります。日本語の資料も配布しているので、生き物好きな子供たちと一緒の家族旅行にもぴったりです。
アーミーダックという名前の通り、このツアーでは園内の熱帯雨林と池を水陸両用の車両で回ります。使用する車両は1942年設計第二次世界大戦の型式で、地上での最大速度は85km、水上では8ノット。うっそうと茂った森林の中へアーミーダックに乗って入るだけで、ちょっとした冒険気分です。
しかしここは遊園地ではなくホンモノの熱帯雨林!ツアーの主役は乗り物ではなくルート沿いに茂るさまざまな植物や蝶などです。ちなみに蝶や鳥、トカゲなどはタイミングによって必ずしも見られるわけではありませんが、植物は確実に見ることができる上、熱帯の植物は想像以上の個性派揃いです。アボリジニの文化に欠かせないものから、人間の命をも脅かす恐ろしいものまでとてつもなく珍しいものばかり。くれぐれもガイドさんの説明をよく聞く前に勝手に手を伸ばしてさわったりしないよう、ご注意ください。
ではアーミーダック・ツアーで遭遇する、めずらしい植物たちの一部をご紹介します。
アボリジニ文化に詳しくなる!先住民族の知恵
・コークウッド・ツリー(Corkwood Tree):人気の青い蝶、ユリシスは、この木の葉に卵を産みます。そのせいか、近くでユリシスの美しい羽根がひらひら舞うのが見られることも!ニコチンに似た成分があり、痛みや疲れ、空腹感を和らげる効果があると言われています。
・ブラック・ワトル(Black Wattle):アボリジニは、この硬い木を使って道具を作り、種は食用に使いました。また管楽器のディジリドゥは、幹の内部にシロアリが巣食って空洞になったものを活用して作るそうです。
・カユプテ(Cajuput):人気のエッセンシャルオイル、ティーツリーと同じフトモモ科の常緑樹。アボリジニはカユプテの葉で飲み物を作ったり、鎮痛剤として活用していました。現在はアロマオイルとしても人気です。
触るな危険!恐ろしい植物
・スティンギング・ツリー(Stinging Tree):アボリジニの言葉では「ギンピ・ギンピ(悪魔のよう、の意)」とも呼ばれ、オーストラリア北東部の熱帯、そしてデインツリー熱帯雨林で最も恐れられている植物です。見た目はまったく普通の葉なのですが、名前の通り「刺す(sting)」のでブッシュウォークのときは要注意!全体が刺毛で覆われていて、触わると強烈な痛みを引き起こす神経毒があります。毒性は非常に強く、うっかり触ってしまった場合、痛みは半年も続くとか。ガイドさんによると、風のある日は、この植物が自分の風上にあるだけでも危険で、絶対に近づかないよう力説していました。
・ウェイト・ア・ワイル・パーム(Wait a while palm):こちらも北クイーンズランドの熱帯雨林でよく見かける危険な植物ですが、見かけは普通の蔓のよう。他の木の上から垂れ下がっていたりします。蔓には鋭く長いトゲがたくさん生えていて、長さは30mほどまで成長します。歩いているときに、この蔓に引っかかったら、やるべきことは一つ。立ち止まって、ちょっと待つ(Wait a while)。そしてトゲを辛抱強く、はずすしかありません。強引に前へ進もうとすると無数の鋭いトゲが洋服を破り、皮膚を切り裂きます。アボリジニは、魚の罠やクロコダイル捕獲用の縄を作るのに使ったそうです。
みんな大好き!美味しい植物
・コーヒー: 100年以上前、このエリアではコーヒー栽培がおこなわれていました。その頃、植えられたコーヒーの木が今もところどころに残っていて、赤い実をつけています。
・レッドダッカ・バナナ:日本で流通しているバナナより、赤い色をしたバナナ。甘味が強く、ほのかにマンゴーのような香りがします。
・ジャックフルーツ:トロピカルフルーツの代表格の一つ。木になる果物の中では、世界で一番大きいそうで、最大90cm、重さ45kgになるとか。ゴツゴツした皮の実がいくつも実っている姿は圧巻です。
・カカオ:ご存知チョコレートの原料になるカカオの実も、木にぶら下がっているところを見るのはめずらしいのではないでしょうか。アーミーダック・ツアーの終着点近くには、カカオの木の他に色々な南国フルーツが茂る果樹園があります。
熱帯雨林には、まだまだ知られていない不思議がたくさん!ぜひご自分の目で確かめにいらしてください。キュランダなら、誰でも気軽にホンモノの熱帯雨林を体験することができます。ケアンズ滞在中におすすめの現地発着ツアー情報は以下をご覧下さい。
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オプショナルツアー(現地発着)AUD280〜大人(13歳以上)※価格は予告無く変更になる場合がございます期間: 2023-04-01~2024-03-31世界遺産キュランダを最大限に楽しむならケアンズ発のこのツアー!世界最古の熱帯雨林キュランダ村。渓谷の絶景が楽しめる観光列車、水陸両用車アーミーダックで熱帯雨林を探索、そしてスカイレールで雄大な絶景を空から眺めるなど、盛りだくさんのツアーです。更にミニ動物園見学など3つのアクティビティからお好きなものをお選び頂ける特典付き!ランチはキュランダホテルにて、「オージーバーガとチップス」もしくは「フィッシュアンドチップス」をお召し上がりいただきます。
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オプショナルツアー(現地発着)AUD28〜アーミーダック 大人(15歳以上)※価格は予告無く変更になる場合がございます期間: 2023-04-01~2024-03-31ケアンズから車で約90分、キュランダの熱帯雨林のテーマパーク「レインフォレステーション・ネイチャーパーク」へ行こう! これまで数多くの観光賞を受賞しているパークではオーストラリア固有の動物に会ったり、水陸両用車のアーミーダックで熱帯雨林ツアーを楽しんだり、そしてアボリジニの文化を学ぶことができます。
【その他のケアンズ発ツアー】
人気のケアンズ発ツアーはまだまだございます。以下からチェックしてください。
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オプショナルツアー(現地発着)AUD140〜大人(15歳以上)※価格は予告無く変更になる場合がございます期間: 2023-04-01~2024-03-31ケアンズから高速艇で約50分のオーストラリア常夏の楽園グリーン島へ行く1日ツアー。6000年の時をかけて珊瑚が積もってできた白砂のビーチと遠浅の海に囲まれた島をシュノーケリングとガラスの船底から海中を観察するグラスボトムボート乗船付きで楽しめます。リゾートプールもご利用でき、子供から大人まで安心して楽しめる施設になっているので通年人気のスポットです。
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オプショナルツアー(現地発着)AUD190〜※価格は予告なく変更になることがございます。動物王国オーストラリア!午後出発の日本語ガイド付きツアーです。楽しいガイドと一緒に自然の中をドライブしながら、オーストラリアで最大級のイチジク樹や人の背丈以上もある巨大蟻塚を見学。そしてロックワラビーなどオーストラリアの野生動物に会いに行きます。
夕暮れにはカモノハシの棲む水場を探検。人懐っこいポッサムが訪れる場所でオージーバーベキューの夕食をどうぞ。食後にはプラネタリウムのような満天の星空もご覧いただけます。
日本にはいないオーストラリアならではの動物達に会いに行きましょう!
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オプショナルツアー(現地発着)AUD27〜大人(15歳以上)※価格は予告無く変更になる場合がございます期間: 2023-04-01~2024-03-31市内主要ホテルからは徒歩圏内にある、アスレチックをしながらかわいい動物たちを見下ろすことができる新感覚の動物園!ケアンズ・ワイルドライフ・ドームはケアンズ市内中心の便利な場所にある、熱帯雨林を模した動物園です。コンパクトながら、オーストラリアならではの動物や鳥などがゆっくりと見学できます。そして!大人にも子供にも人気の室内アトラクション「ZOOM」!屋内動物園の中に張り巡らされたアスレチックは高さも加わりスリリング!上から動物を見おろしながらのアスレチックは世界初の試みです。市内にあるワイルドライフ・ドーム内のロープコース(フィールドアスレチック)。身長120㎝以上、体重120㎏以下の健康な方なら誰でも参加できます。(年齢は6歳以上)