オーストラリアの美食の都メルボルンで話題のレストラン「アティカ」と「ブラエ」

JTBオーストラリア
こあらさん

2017年の春、「世界のベストレストラン50」に、メルボルンのレストランがランクイン!これは「The World's 50 Best Restaurants Academy」が毎年、発表しているもの。ちなみに2017年は、同アカデミーの記念すべき15周年目でしたが、その授賞式の舞台に選ばれたのもメルボルンのロイヤル・エキシビション・ビルディングでした。

メルボルンから選ばれたのは2店。すでに全豪で有名店となっている「アティカ(Attica)」が32位。また少し遠くなりますが、グレートオーシャンロード方面へとメルボルンから1時間半ほどドライブした郊外にある「ブラエ(Brae)」が44位にランクインする快挙となりました。
ちなみにシドニーからは、以前にご紹介したシドニーで最も予約が取りにくいレストランとして有名な「キー」が、95位に入っています。

今回は、世界が注目するメルボルンで話題のレストラン、アティカとブラエについてご紹介しましょう。

美食の都メルボルン。

アティカ(Attica)



アティカは、2015年のベスト・レストラン・ランキングにも入賞しており、オーストラリアではナンバーワンとの評価もある超有名店です。メルボルン中心部の南、リッポン・リー地区のレンガ造りの建物内にあるシックなお店。2005年から厨房で腕をふるってきたシェフのベン・シュウリー(Ben Shewry)氏が2015年に同店を買い取り、オーナー兼シェフとなった今、料理にますます磨きがかかっています。

メニューは、テイスティング・コースのみ。とはいえ、事前に連絡すれば、ベジタリアン向けなど、食習慣に対応したアレンジは受け付けてくれます。料理にマッチングしたワインを組み合わせるコース(追加185ドル~)と、ノンアルコースのジュースなどを組み合わせるコース(同85ドル)が選べます。なおテイスティング・コースの料金は260ドルですが、2017年9月から275ドルに値上げされる予定。お値段はかなりのものですが、一体、どんな内容なのでしょうか。

テイスティング・コースの構成は、最初に、指でつかんで食べる小さなフィンガーフードの前菜がいくつか登場。そのあと、メインの料理が数種類、最後はデザートで終了です。食後には、コースを彩る食材名などが記されたメニューを渡してくれます。またデザートがサーブされる前に、レストランの裏庭にあるハーブガーデンにも案内してくれます。

料理の特徴の1つは、オーストラリア各地で原生する野菜やハーブ、動物などを様々な形で取り入れていること。日本など外国からの旅行者にとっては、めずらしい食材ばかりですが、オーストラリア人にとっても、驚きの連続のようです。例えばオーストラリアの国の花、ウォトルの種を使ったジュースやパン、料理などがアティカでは登場します。

他にも、ワックスフラワー、クイーンズランド州に原生する樹木、ガンビガンビ(Gumbi Gumbi)の実、お肉では、羊やカンガルーなど。そして先住民族アボリジニの食料‘ブッシュ・タッカー'として知られる巨大な松ぼっくりのような実のバンヤバンヤ(Bunya Bunya)や、砂漠にも育つ柑橘類のデザートライム、あるいはエイミューの卵が使われることも。一方で、オーストラリアではどこの家の台所にも常備されたペースト「ベジマイト」を使ったパイ、といったお茶目な料理も披露してくれて、決して堅苦しくないのも魅力です。

料理も、盛り付けに使用される食器も、意外性のあるプレゼンテーション。一皿ごとのボリュームはあまり大きくないですが、懐石料理という食文化がある日本人にとっては、むしろ色々な味が楽しめて親しみやすいかもしれません。デザートを含め、10種類以上の料理が登場し、さまざまな味覚ワールドを探検する驚きがいっぱい。オーストラリアの食のイメージが一変する体験です。

アティカ(英語)
住所:74 Glen Eira Road、 Ripponlea, VIC 3185
営業:毎週火~土曜日

ブラエ(Brae)

ブラエは、メルボルンの町中ではなく、車で1時間半ほど、東へドライブした郊外に2013年にオープンしたレストランです。周辺には、広さ30エーカーの有機栽培の農園が広がり、ここで育てている野菜や樹木の果実やナッツ、放し飼いにした鳥が産む卵などを使ったメニューは、毎日、更新されます。園内では、はちみつも採取しているそうです。お店の入り口も、レストランというよりは、農場への入り口という雰囲気。周辺の緑が美しいので、昼間の景色を眺めるのもおすすめです。

メニューはこちらも240ドルのコースのみ。これに料理に合うワインをマッチングさせる場合は、追加で145ドル、ノンアルコール飲料を合わせる場合は同70ドルとなります(2017年6月現在)。なお、料金などは改訂される場合がありますので、各店のホームページなどで最新情報をご確認ください。

オーナー兼シェフのダン・ハンター(Dan Hunter)氏は、2017年のベスト・レストランのランキング9位に入賞しているスペインの名店「ムガリッツ(Mugaritz)」のヘッド・シェフを務めるなど、世界各地で修行したあと、オーストラリアに戻り、同じくビクトリア州ダンケルドにあるロイヤル・メール・ホテルへ。ここで本格的な有機栽培のキッチン・ガーデンを作りあげ、同ホテルを一躍、グルメスポットに育てあげた実績の持ち主です。

農園からそのままキッチンへ届けられる野菜の新鮮さ、果物の熟し具合は、他の店には真似できないでしょう。メニューの中には、シーフードを使ったアイスクリーム!?といった意外なお皿もあり、ドキリとしますが、ぜひ、チャレンジしてみてください。なお、ブラエの場所は、メルボルンからグレートオーシャンロードへと向かう際、立ち寄るのにちょうどよいロケーション。絶景と美味しい食事を組み合わせれば、大満足な旅になります。

ブラエ(英語)
住所:4285 Cape Otway Rd. Birregurra, Vic.
営業:ディナーは木~土曜日、ランチは土~月曜日

世界のグルメが注目する味覚の探求へ、メルボルンを訪れるなら、他にも楽しい現地発着のツアーはいかがですか?おすすめのコースは以下へ。

グレートオーシャンロードの絶景と美味しい食事を組み合わせれば、最高の旅になります。

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