幕末から明治にかけて加賀藩の領地であった、加賀・能登・越中に見られる庶民の風習です。「花嫁のれん」は花嫁が嫁入りの際、嫁ぎ先の仏間の入口にかけておく実家の紋を入れたのれんのこと。結婚式の朝、そののれんをくぐり、先祖のご仏前にお参りをしてから、結婚式が始まります。
2004年より一本杉町が「花嫁のれん展」をスタート。大きな反響を呼び「のれんのまち」として多くの人々で賑わうようになりました。
一本杉町では花嫁のれん展で好評だった語りを活かし、「語り部処」を設置。ふれあいながら地元目線の語りをする「茶の間の観光」が人気となっています。
御菓子処「花月」にて「花嫁のれん」展示見学と語りを鑑賞。その後ボランティアガイドが一本杉通りの「語り部処」を数ヶ所ご案内します。61名〜200名の大型団体向けに寺社貸切「花嫁のれん展」プランをご用意しています。
美しい姿のまま、箪笥で眠り、花嫁を護り続けた「花嫁のれん」と「語り部処」とのふれあいをお楽しみください。
「地恵のたび」は2009年5月よりスタートし、「地域活性化」をテーマとし知恵と工夫によりまちおこしに取り組む地域を題材に商品化をして参りました。2011年9月にはJATA主催のツアーオブザイヤーにおきまして国内旅行部門グランプリと観光庁長官賞を受賞する等、その活動は社外からも評価頂きました。現在は全国にて、商品造成を行い50以上のコースを販売しております。今回同じく「地域活性化」をテーマにした交流文化賞作品の中から、お客様に実際に作品の世界を体感して頂く事を目的として、第8回最優秀作品である「花嫁のれん」の「地恵のたび」商品化に取り組みました。
商品化にあたりましては、「花嫁のれん展」(毎年GW期間に2週間開催)の期間以外でも「花嫁のれん」という加賀地方特有の美しい文化に、触れて頂く為に、老舗のお菓子屋さんである「花月」に、「花嫁のれん」を床の間に展示頂き銘菓とお茶を頂きながら、のれんにまつわる語り部のお話をお聞きいただきます。加えて「花嫁のれん展」を主催する一本杉通り振興会のそれぞれの店舗が、「語り部処」の看板を掲げ、商売や様々な生活文化の語りをして頂く「語り部処」にも数ヶ所お立ち寄り頂き、現地の人々と触れ合って頂く事により、より深く地域の文化を体感頂ける内容になっております。
JTB西日本国内商品事業部
団体企画販売課 商品企画グループ
仕入企画担当課長 松田 洋
地域の特性・特産物等の恵みを活かしてアイデア溢れるまちおこしに成功した地域(事例)を訪ね、創造力を養い、新たな地域活性化に役立て、たびを通じて交流の輪を広げることを目指して取り組んでいる商品です。
※2012年にJTBグループは創立100周年を迎えました。事業ドメインの「交流文化事業」を推進し、利用実績も増加していることから、JTBグループの全国ブランドとなりました。各地域の事業会社でも商品の企画造成・販売が拡大しています。
http://www.jtb.co.jp/b2b/west/chiiki/chienotabi.asp
※賞の名称・社名・肩書き等は取材当時のものです。