JTB交流創造賞

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交流創造賞 ジュニア体験部門

第14回 JTB交流創造賞 受賞・入選作品

小学生の部

入選

旅行から学ぶこと

丸山 祐奈

私は冬休みにお母さんとおばあちゃんと韓国に旅行をしました。韓国は日本から一番近い外国で食べ物もおいしいし、お母さんが仕事で韓国に住んでいたこともあり、私にとって身近で大好きな国です。

韓国の人はやさしくて、とてもあったかいです。おばあちゃんが電車やバスにのるとかならずだれかが席をゆずってくれます。しかもそれがとても自然なのです。お母さんが私と手をつないで大きな荷物を持って歩いていると知らない人が荷物を持ってくれたりもします。それに市場や食どうで私が韓国語であいさつをすると、

「すごく上手だ、すごい、すごい」

と、となりのお店の人にまで言ってくれて、私はそのたびにとてもうれしくて次はもっとたくさん韓国語をおぼえてこようと思います。

しかし、新聞やニュースでは、韓国は「反日」といって日本をきらっているという話を聞きます。韓国に行っても私が日本人だからといじわるをする人もいないし、それはうそなんじゃないかと私はふしぎに思っていました。

ところが、今回のったタクシーで反日について考えさせられる出来事がありました。運転手さんが韓国語で話をすると、お母さんは少しこまった顔をしながら言葉を選ぶようにゆっくりと答えました。すると運転手さんはふきげんそうな顔でぶっきらぼうに言葉をなげてきました。それを聞いてお母さんはとても悲しそうな顔をしました。韓国語がわからない私が

「どうしたの」

と聞くと、お母さんは、

「日本での韓国の反日について聞かれたけど、小さい時から教育として反日について教えられる韓国と、今起こっている反日行動しか見えていない日本では考え方が大きくちがっていて、それが今の反日につながっているのかな。お母さんにもむずかしいな」

と言いました。

今の私にはまだ理かいすることはむずかしいけれど、日本が他の国からきらわれるのはとても悲しいです。だから、これから歴史とかをべん強して、自分の考えをちゃんと伝えられるようになったらもっと韓国の人ともわかり合えてなかよくなれるんじゃないかと思いました。

旅行は楽しむことが一番の目的です。だけど私は、旅行したことで歴史についてきょうみを持ったり、これから自分が何をすべきなのかを考えたり、そんなき会をあたえてくれるのが旅行のすばらしいところなのかなと思います。だからこれからもたくさん旅行をして、たくさんの出会いを楽しみたいです。

※文中に登場する会社名・団体名・作品名等は、各団体の商標または登録商標です。
※本文は作品原稿をそのまま掲載しています。
※賞の名称・社名・肩書き等は取材当時のものです。

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