近能 善斗
ぼくがすんでいる東京では、田んぼを見たことがほとんどありません。今年は家ぞくで、千ばけんの田んぼをかりてお米をそだてることにしました。
五月五日、なえをうえました。田んぼのドロはやわらかくて、あるくだけでもたいへんでした。妹は、すぐにしりもちをついて、ドロんこになってしまいました。なえはしっかりうえないと、ういてしまいます。おしえてもらったように、まっすぐうえるのはすごくたいへんでした。
夏の間、雨がずっとふらなかったり、ものすごくあつい日がつづいたりしたときは、いねがそだっているかどうか、きになりました。のうかの人は、天気のことをいつも心ぱいしているのだろうと思いました。
九月十五日にいねかりにいくことになっていました。でも、台風がきていけなくなってしまいました。風や雨で、いねがたおれていないか心ぱいでした。
九月二十二日は晴れました。妹はびょうきになってしまったので、お父さんと二人でいきました。台風ですこしいねはたおれていたけど、ぶじでした。田んぼのドロは、おひさまがあたってあたたかいところと、つめたいところがあるのが、はだしなのでわかりました。ほとんど、ぼくがいねをかったので、つかれました。
いなほを少しもってかえりました。地下てつでは、みんながめずらしそうに見ていました。
家のベランダで、いねをほしています。お米にして食べるのが楽しみです。
たいへんだったけど、来年もちょうせんしたいです。つぎは妹もいっしょにいねかりができるといいなとおもいました。
※賞の名称・社名・肩書き等は取材当時のものです。