知床の“けもの道”をハイキングしてみませんか♪
こんにちは!JTBガイアレックです。
世界遺産に登録されている大自然の宝庫「知床」。
せっかくならば、この道のプロであるネイチャーガイドと「けもの道」をハイキングしてみませんか?
今回ご紹介するのは、知床の原生林の深い森にある「けもの道」をネイチャーガイドと一緒に歩き、動物たちの残した痕跡や足跡から彼らの暮らしを知ることのできる、知床自然センターを起点とした約2時間半のハイキングコースです。
スタートからしばらくは「二次林エリア」と呼ばれる森を歩きます。
遊歩道は無く、ガイドの指示に従いながら道なき森の中を進みます。
ガイドだけが知っている秘密の道を案内してくれるので、特別感とドキドキ感で、早速気分が盛り上がります!
けもの道コース 写真提供:知床ナチュラリスト協会
森の中では、動物たちの足跡・痕跡をあちらこちらで発見できます。
ヒグマの冬眠穴だったという大きな穴や、エゾシカの角研ぎの痕、クマゲラが突いて出来た穴などを見ると、ここが動物達のフィールドなのだということを実感します。
また、大正時代から始まった開拓の歴史も聞き、その時代に思いを馳せつつ歩を進めます。
30分も歩くと、森の景色が変わるのを感じます。
「二次林」エリアから「原生林」エリアへ変わる境目です。
ここから、より緑が濃い森の中へと進んでいきます。
この原生林の森は中毒性があるそうで、この雰囲気を味わうために毎年いらっしゃるリピーターのお客様も少なくないようです。
歩き始めて約1時間で、一つ目の絶景ポイント「男の涙」という滝を眺められるポイントに到着!
男の涙というネーミングの由来は「人目につかないところで流れているから」「豪快に流れているから」など諸説あるそうですが、断崖にひっそりと流れる滝は、陸上からはこの原生林からしか見られない光景とのことで、レア感と達成感に満たされます。
ここからさらに30分ほど進むと、二つ目の絶景ポイントへ到着します。
「オホーツク海の断崖絶壁」です。
知床岬を有する知床半島、そして半島の上には知床岳、硫黄山、羅臼岳を始めとする知床連山。
目の前いっぱいに広がる海と険しい山々とのコントラストはまさに絶景!!!
写真を撮るのも忘れて、しばらく眺め続けてしまいました。
険しい断崖絶壁の中腹にもヒグマの冬眠穴、国の天然記念物にも指定されているオジロワシの飛んでいる姿が見られたりと、圧倒される光景です。
・・・来てよかった!!!
オホーツク海の断崖絶壁 写真提供:知床ナチュラリスト協会
ここでコースの折り返し地点となり、森の中を戻る行程となります。
来た道とは別の道を帰るので、行きとは違う動物や樹木と遭遇する可能性も高く、ワクワク感を継続したまま戻ることができました。動きが素早くて写真は撮るのに苦労しましたが、帰り道で何度もシマリスに遭遇しました。
動きがなんとも愛らしいシマリス 写真提供:知床ナチュラリスト協会
自然とシャッターを押す回数が増え、ハイキング後に写真の多さに驚いたほど、約2時間半の間に知床の魅力が凝縮されているコースでした。
初めて訪れる方はもちろんのこと、知床を歩いた事のあるリピーターの方にもきっと満足いただけると思います。
例年10月上旬~下旬には紅葉の見頃を迎えます。
夏だけではなく秋もオススメの知床へ、是非おでかけください!
企画担当:T