スポーツ大国、南アフリカとラグビーについて
こんにちは!南アフリカ観光局です。
南アフリカの人気3大スポーツと言えばサッカー、クリケット、そしてラグビー。
中でも国の威信を賭けて争うラグビーW杯やテストマッチ(代表戦)では、気合いが入ったファンのボルテージも最高潮に達し、勝敗の行方に国中が一喜一憂します。
1995年ラグビーW杯南アフリカ大会でのネルソン・マンデラ氏(当時大統領)
©INPRA/Rex Features
ラグビーは一国の命運を左右する力を備えており、このことは南アフリカにおけるラグビーの歴史を振り返れば明白に分かります。
アパルトヘイトが撤廃され、南アフリカで初の民主的選挙が実施された1994年以降、多様な人種・民族で構成される南アフリカを「虹の国」としてひとつに融合する過程で、ラグビーは極めて重要な役割を果たしました。
南アフリカで開催された1995年のラグビーW杯で南アフリア代表スプリングボックスは初出場で初優勝の偉業を達成。
当時のネルソン・マンデラ大統領がキャプテンを務めたフランソワ・ピナールに優勝トロフィーを手渡す瞬間を収めた写真は、新生・南アフリカの誕生を象徴する場面として現在にまで語り継がれており、当時の模様はネルソン・マンデラ役を演じた名優モーガン・フリーマンとピナール主将役のマット・デーモンが共演したクリント・イーストウッド監督による名作映画「インビクタス」でも描かれています。
そしてラグビーユニオンの国際統括団体であるワールドラグビーは2015年のラグビーW杯イングランド大会の開催中にネルソン・マンデラ元大統領のラグビー殿堂入りを発表。
ラグビーというスポーツを通じて成し遂げた偉業とその功績を讃えています。
国際マッチ以外にも南アフリカでは7~10月に国内リーグ戦「カリーカップ」を開催。
さらに南半球のラグビー強豪国であるニュージーランド、オーストラリア、南アフリカのクラブチームが世界最強の座を懸けて争う世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」が2月下旬から8月上旬まで催されます。
2016年シーズンからは日本の“サンウルブズ”とアルゼンチンの“ジャガーズ”も参戦。
南アフリカ・カンファレンスに属するサンウルブズは4月2~15日にポートエリザベスでキングズ、ケープタウンでストーマーズ、ブルームフォンテンでチーターズ、そして7月9~15日にはプレトリアでブルズ、ダーバンでシャークスと2回の南アフリカ遠征で計5試合に挑みます。
2015年ラグビーW杯イングランド大会では南アフリカ代表との試合で歴史的勝利を収めた日本代表の活躍が世界中で賞賛され、日本でのラグビー熱は一気に高まっています。
そして2016年のリオデジャネイロ五輪より競技種目に加わる七人制ラグビーには男女ともに日本代表の出場が決定。
そして2019年にはアジアでは初となるラグビーW杯が日本各地で開催されることから、今後もラグビーへの注目が集まることが予想されます。
この数年で監督やコーチ、代表選手を含めた南アフリカ出身の数多くの有力プレーヤーが日本のトップリーグで活躍するようになりました。
ラグビーへの注目と関心の高まりは、南アフリカへの親近感を高めると同時に日本と南アフリアの間における様々な分野での交流を後押しし、より多くの人々が相互に訪れることで両国のツーリズムの発展に寄与するに違いありません。
南アフリカ観光局