2020年に向けたBridging the Dreamキャンペーン第1弾「スポーツ/バドミントン編」母の思い、息子の夢“一流選手と対戦する!”
JTBは、2020年に向けて、「Bridging the New~つながれば、はじまる。~」をスローガンに掲げた活動を展開しています。
その一環としてこの春、「あなたの夢、叶えます! Bridging the Dream」キャンペーンを実施。
全国から集まった多くの応募から、JTBが旅のさまざまな可能性を活かし、自分や家族、仲間たちと共につなぐ、5つの夢の実現をお手伝いするというものです。
今回は、5つの夢の1つをクローズアップ。
バドミントンというスポーツを通して母と子の夢の現実に密着しました。
頑張ることの大切さを、一流選手の姿から学んでほしい。
「一流の選手が真剣に競技に向かう姿を、息子が間近で観ることができたら、努力することの大切さをきっと学んでくれるはず」、そんな思いを胸に、今回のキャンペーンに応募してくれたのは、北海道十勝郡に住む宮本大夢(ひろむ)くんのお母さん。
小学校2年生の大夢くんは、地域のスポーツクラブで1年生からバドミントンをはじめました。
小さな町のため、クラブに通う2年生は大夢くん一人。
上級生に混ざっての練習では、なかなか思い通りのプレイができず、弱音を吐いてしまうことも。
「まだまだ甘えん坊の大夢。そんな大夢にオリンピックで活躍するような一流選手たちの試合を目の前で観せたい。選手たちは大変なトレーニングも頑張ったからこそオリンピックに出られたんだよ! と伝えたい。家族で試合を観戦し、一緒に感動したいです。家族の思い出がまた一つ増えたら嬉しいですね!」と、応募の動機を語ってくださいました。
2019年7月に東京都・調布市で行われた東京2020オリンピックテストイベント『ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン2019バドミントン選手権大会』。
JTBはバドミントン日本代表を2017年度から応援しており、本大会もスポンサーとしてサポート。
本大会最終日に大夢くんは、バドミントンキッズを代表して、日本のトップレベルの選手との試合形式のイベントにも参加することが決まりました。
舞台は、来年の東京2020オリンピックのバドミントン会場となる、武蔵野の森総合スポーツプラザのメインコート。
憧れの選手たちとのプレイを間近にし、未来への夢が膨らみます。
熱気あふれるバドミントン会場に到着!
7月28日(日)朝8時。大夢くんは愛用のラケットが入った大きなバドミントンバッグを背負って、お父さんと一緒に武蔵の森総合スポーツプラザにやってきました。
大夢くんは、前日の午後、帯広空港から1時間40分の空の旅を楽しんで羽田空港に到着。
期待と不安に胸をふくらませながら当日をむかえました。すでに会場には、世界のトップレベルの選手たちの戦いを観ようと多くの人たちが集まっていました。
大夢くんが暮らす十勝では、国際大会などのスポーツイベントが開催される機会はなかなかありません。
大夢くんもスポーツ観戦は初めての経験です。
しかも観戦前にはスター選手との対戦も控えているのです。
でも、熱気がただよう会場周辺の様子にも、意外や大夢くんは気後れすることもなく、落ち着いた様子。
「ちょっと早く目がさめちゃったけど、大丈夫」と笑顔。
むしろお父さんのほうが、少し緊張気味で、大夢くんを心配そうに見つめていました。
たくさんの観客が見守る中で常山選手と対決!
午前9時30分。いよいよ大夢くんが出場する『バドミントン・ドリームチャレンジ~スタープレーヤーに挑戦~』です。
照明が落ち、一瞬静まった会場に勇壮なBGMが鳴り響くと、スポットライトを浴びながら、キッズと選手たちが入場してきました。
先頭で、対戦相手の常山幹太選手(トナミ運輸)と手をつないで登場した大夢くん。
引き締まった表情としっかりとした足取りは、大舞台にも物怖じしない、堂々とした姿です。
常山選手は男子シングルス世界ランキング16位(2019年8月現在)の日本を代表するスタープレーヤー。
世界レベルの選手とコートで向き合う貴重なチャンスに大夢くんは全力で挑みます。
二人の名前が呼ばれて、いよいよ試合。
大夢くんのサーブからはじまりました。
ラリーが続くと、会場からも歓声が。
スマッシュがネットにかかると、会場からも大きなため息。
それでも懸命にシャトルを追いかける姿に、温かい声援がわきました。
5分間の対決が終わると、常山選手と記念写真を撮って、楽しい時間はあっという間でした。
観客席から見守っていたご家族の元へ戻った大夢くん。
緊張から解き放され、晴れ晴れとした表情の中にも、新たな自信が芽生えているよう。
「負けたのは悔しかったけれど、楽しかった。たくさんの人が見ているのは気にならなかったよ」と、大物ぶりを発揮します。
試合で使ったシャトルを大事そうに手にする大夢くん。
きっとこの日の思い出が、このシャトルと共に大夢くんの胸に刻まれることでしょう。
憧れの桃田選手の活躍に大興奮!
11時30分からは、『ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン2019バドミントン選手権大会』の決勝戦がスタート。
男子シングルスでは大好きな桃田賢斗選手(NTT東日本)が決勝戦まで勝ち上がり、その戦う姿をご家族と一緒に観ることができました。
ラケットが風を切り、シャトルに当たる音、選手がコートを駆け回る姿、そのどれもがテレビで観ていたときとは違う臨場感で、手にとるように伝わってきます。
「苦しくても負けない強さ」、お母さんが願ったこの思いは、きっと大夢くんの心にも届いていることでしょう。
桃田選手は見事勝利を収め、大観衆の中で目をうるませながら、インタビューに答えていました。
また、スポットライトを浴びて、笑顔になった桃田選手の姿を、大夢くんはしっかりと見つめていました。
「強い、桃田選手がかっこいい。僕もあんなふうにバドミントンができるようになりたい。これからは練習をもっとがんばる」と、試合後、大夢くんはお母さんの顔を見ながら、笑顔でそう語ってくれました。
大夢くんの成長と、家族5人で刻んだ東京の思い出。
大夢くんがご家族と一緒に、北海道から足を運んで体験したバドミントンの試合と観戦。
「本当に、とても貴重な体験をさせていただきました。東京で大好きな選手の試合が観られるだけでなく、スター選手と試合ができると知って、大夢は練習にもすごく前向きに取り組むようになりました。泣いても我慢して、やろうという気持ちが出てきた姿に、この旅に出る前から、変わったな、と感じていました。今日また新たな体験ができて、そして本当にすごい人たちがいること、そこにはたくさんの努力が必要だということを肌で感じてもらえたら、きっとこれからの大夢の大きな力になると思います。母として、いちばん末っ子で甘えん坊だった大夢が、一人でコートに立って頑張れたことはとても嬉しいです。家族にとっても、素晴らしい思い出ができただけでなく、この経験をみんなで大切にして、大夢の成長を見守りたいですね」と、お母さん。
―大夢くんのこの夏の体験が、宮本家のご家族にとっても、とても貴重な思い出となりました。
JTB Tokyo2020プロジェクト推進室 室長 久家 実
この度、バドミントン競技を通じて大夢くんの夢の実現にお手伝いできたことを大変うれしくまた夢に向かって頑張る大夢くんの姿に私自身感動をいただきました。
Bridging the Dreamキャンペーンにご応募いただいた大夢くんとご家族に改めて感謝申し上げます。
2020年、まもなく訪れる世界最大のスポーツの祭典に、JTBは、「Bridging the New~つながれば、はじまる。~」をテーマとして、世界中の方々の「感動」や「歓び」の架け橋となれればと存じます。
これからも多くのみなさまの夢の実現とその先の素晴らしい未来をご一緒に築けるよう、JTBは、旅を通じて想像を超える感動をお届けしてまいります。