JTBスポーツ 八木沼純子 Road to PyeongChang

Road to PyeongChang フィギュアスケート解説者、スポーツコメンテーターとして活躍中の八木沼純子氏によるスポーツコラム。
平昌オリンピックまであと僅か!フィギュアスケートを中心にいよいよ代表を賭けた戦いに注目です。
スポーツ、食、環境、サイドストーリーなど、その時に感じたものを綴ります。

第1回いよいよ、シーズンスタート!

今年の夏は世界水泳ブダペスト、世界陸上ロンドンなどの大きな大会が続き盛り上がりを見せていますね。今月はリオデジャネイロ2016オリンピックで金メダルを獲得したタカマツペアの活躍もあったバドミントンも世界選手権が始まります。来月には2024年の夏季オリンピックの開催地も決定!パリ、それともロサンゼルスか・・・期待が膨らみます!

そして、来年2月に開催される平昌2018オリンピックまで、あと半年となりましたね!
フィギュアスケートもシーズンオフ中に開催されていた様々なアイスショーで新プログラムが次々と披露されました。
昨シーズン初めての世界選手権でショートプログラム(SP)の失敗を取り戻し、フリースケーティング(FS)ではパーソナルベストを更新、見事総合5位となった三原舞依選手は、ここまでの柔らかいイメージを打ち破るかのような力強いリベルタンゴをSPに。今シーズン本格シニア参戦となる本田真凛選手はFSにトリノ2006オリンピック金メダリストである荒川静香さんと同じトゥーランドットを。樋口新葉選手はドンキホーテと007シリーズ。

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新しいジャンルで挑戦する選手もいれば、以前使用した曲で勝負に挑む選手も。
羽生結弦選手は2シーズン前にも使用したバラード第1番ト短調とFSはSEIMEI。同じ曲を使うと、良くも悪くもプログラムの端々に余白が生まれ、慣れていることで演技全体がダレてしまうことも多い。また、自分自身がフレッシュな気持ちで滑り続けることが難しくもなるもの。但し、“羽生結弦の全て”を表現するのに素晴らしいプログラムであることも確かです。今回は、来年2月の平昌2018オリンピックを最後まで滑りきるため、更にレベルアップさせるために前半に2つ、基礎点が上がる後半に3つの4回転を入れる構成。2年前同曲で3つの4回転を入れていた構成から考えると、約10点近く基礎点が上がる内容となります。最高の状態にどう仕上げて来るのか。羽生選手は9月20日から開催のオータムクラシックから始動です。

そして、日本はペアとアイスダンスのオリンピック出場枠がまだ決定していません。出場するためにはオリンピック最終予選となる9月27日からドイツ・オーベルストドルフで開催されるネーベルホルン杯でペア4位以内アイスダンス5位以内に入ることが条件となります。

平昌2018オリンピック・団体戦出場に向けても頑張ってもらいたい!
先ずは、来月の戦いから皆さんと一緒に、熱く追っていきたいと思っています!

八木沼純子Yaginuma Junkoスポーツコメンテーターフィギュアスケート解説の第一人者
早くから有望視され、出場した世界ジュニア選手権で2位となる。カルガリー五輪の選考大会であった全日本選手権に初出場し、彗星のごとく五輪の切符をさらった。14歳という記録的な若さで、初のシニアの国際大会が五輪という異例の出場を果たす。スピンの美しさを武器に、その後も数々の国際大会に出場した。大学卒業と共にプロに転向し、18年に渡ってアイスショー「プリンスアイスワールド」に出演。長くチームリーダーを務め、現在は、スケーティングディレクターを務めた後、広報大使・アドバイザーとしてショーに携わる。また、スポーツキャスターとしても活動し、フィギュア解説の筆頭格としてジャパンコンソーシアムの解説なども務めている。

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